2024/09/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にアルマさんが現れました。
■アルマ > 自然地帯に有り余るほど点在している自然が作り出した洞窟。
その中でも森林地帯に存在するひとつに魔獣が迷い込んだ。
見た目には成獣と呼ぶには聊か小さい体躯のオオカミ。
青を濃く煮詰めたような艶やかな黒色に近しい毛並みと、そんな色の柔らかな体毛と尻尾が目立つ狼なのだが、それはただの狼などではなく、狼をベースにありとあらゆる生物の因子を組み込んだキメラ/兵器でる。
はるか昔に製造された魔獣であり兵器であり兵装であるキメラ、今は数も少なく自然地帯でエンカウントする中では危険ではあるが遭遇する情報の少ない魔獣である。
特にこの個体は大変珍しく、まだ登録者もなし、製造されてまだ1年もたっていない真っ新なキメラであり、好事家が大枚を叩いても捕まえてしまいたい存在だろう。
主従を教え込むことで強大な兵器に、あるいは装備することで強力な兵器に、護衛兼愛玩動物など多岐にわたって利用価値は存在している。
――…無名遺跡。
そこから抜け出せた若いアルマ/兵器はそんな自分を取り巻く状況もわからず、知らず、今は小雨降り始めた森の中を歩き、視界に飛び込んできた洞窟のひとつに逃げ込んでいる。
蓄えている魔力は刻々と減少している。
物理的な栄養も当然不足している。
つまり、この魔獣は飢餓状態の非常に危険な状態である。
その証拠に体毛のいくつかは触手化しており、体毛と変わらぬ瞳もまた輝きがない筈なのにどこかギラギラと滾っている、ようにも傍目から見える。
■アルマ > 今宵はこの洞窟で安全に眠れそうだと判断したアルマ/魔獣。
瞼をゆっくりと閉じればすぐにも寝息は聞こえてきて……。
洞窟の中より聞こえるのはほかの生物と何ら変わらぬ規則正しい寝息と心音、アルマはひと時の安らぎの後に狩りに出るだろう、それまで、それまではありふれた獣のように眠るのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からアルマさんが去りました。