2024/05/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 王都マグメールにほど近い洞窟。
 午後の出来事 曇り空が覆う灰色の空気の中で軽鎧や革の鎧
 またはメイラの様に身軽な一張羅で身を通す者に加えて鎧で身を覆う者の集まりがそこにはあった。
 メイラがこういった集まりで騎士鎧を身に付けていないことは少なく、腰には大刀二種を下げている。
 周りはメイラと轡を並べたことのある者から、稽古場で顔を合わせたことのある者が多い。
 周りの環境は、暗い洞窟の中で焚かれた篝火や松明
 複数の全裸や、円錐の全頭帽で身を覆った骸が転がっている。


 ―――“邪教徒の洞窟”―――


   「ヤルダバオートならいざ知らず、アスピダの様に国内が不安定だと拠り所を求める者が増えますわね。」


 邪神と快楽に身を浸し、王への冒涜と現実を否定する素振り。
 薬や快楽は精神を崩し、体を病に侵させる。
 性病一つですら馬鹿にできない現状 既に殺す目的でしかなかったメイラは、抜いていた愛刀は妖刀のほうだった。
 切っ先から垂れる赤い雫と共に、生け捕りは残りの徒党や他の集まりへの尋問だろう。
 それ以外は須らく斬って捨てていく。
 向こうも、逃げるどころか武器を手に恐れを壊して向かってくる者だから、降伏という行為が無い。


   「あの山だけでも、あの砦だけでも忙しいというのに。」


 そう言って、岩片手に、棒切れ片手に、中にはナイフや錆びた包丁など
 一瞥しながら、その手にする獲物ごと腕を、体を斬り飛ばす愛刀。
 両手持ちで上段から振るった唐竹が、腹部半ば骨盤上で止まると、バカリと開く逆八文字の上半身。
 肉々しい花が目の前で先、千切れた肉筒が露呈し、雄蕊雌蕊のように湧いて出た。


   「国民を殺すというのも、久しぶりですわ。」


 そう言って、刀をひゅらりと振えば、半円を描いた軌道で血糊が地面に描かれる。