2024/01/18 のログ
■ガリア > (獣や魔物に見つからぬよう、最小限に物音や気配を薄め
其れで居て、急がなければならぬと言う難しさ
先んじている冒険者が、恐らく森の歩き方に慣れているが故
完全に気配を断つ事は出来て居ないだろう
後から追いかけて来て居る者が居る、と言う前提情報が無ければ其れは
確かに、賊の類に狙われて居ると勘繰られかねぬ物では在ったか
刻々と、状況は変化する。 追う側は、当然足を止めずに距離を詰めて行く
其の儘待ち受ければ、当然ながら正面より接触する事に為ろう勢い
風の変化には気付いて居ても、其れが歩みを緩める理由にはなるまい
女にとっては、何を優先して行動するか、難しい判断を迫られる。)
「――――――……もう、大分入ってやがるな…。」
(既に、自生区には踏み込んだ。
何処に群生しているかまでは判らないが、危うい状況に変わりはない
人狼の雄で在る己には、人間よりも抵抗力が在ると言え
対策なしで吸い込んで無事、か如何かは、そも情報が足りぬ
着々と距離を詰め、茂みが次第に揺れる
女の視界にも、其の様子が映りだすのと、風向きの些細な変化が訪れるのは
恐らく、ほぼ同時に。 茂みから、飛び出す形となるのが丁度
女の目前辺り、だ。)
「――――……っお…!?」
(一瞬、ぶつかりそうになった刹那――腕が、衝突を避ける為に、女の方へと伸び)
■メルリンディア > どこからどこまでが自生区かという部分は、こちらは明確には分かっていない。
だいたいこれぐらいという曖昧なラインになるのは、危険なエリア周辺での採取はしてこなかった為。
しかし、そろそろ危険であるという薄っすらとした危うさは、これまでの経験則で感じている。
ただそれが、どの辺りから、どれぐらいかは定かではない。
耳を欹てて、視野ではなく音に集中して周囲を索敵していくと、風音に混じる僅かな物音を捕らえる。
微かで気配も抑え込んだ存在は、狩猟の追跡めいていて、何処となく手慣れた感じを覚えた。
近いけど、どれぐらいかはわからない。
じっと待ち構えていると、不意に茂みから飛び出した姿は騎士礼服の男性。
賊とは違う姿に少々面食らって、目を見開いて驚いたのもつかの間、伸ばした手が体に迫っていた。
伸びる手に更に驚いて体を無理に後ろに引こうとすると、少し胸を突き出すような格好へ。
その指には、歳の割には未発達な胸元が重なり、ふわりとした柔らかな感触を伝えながらバランスを崩すとどさっと尻餅をついてしまう。
「……!?」
不可抗力とはいえ胸を触られたことに気づくと、かぁっと一気に頬を赤らめていく。
翡翠色の瞳が恥ずかしさに薄っすら濡れつつ、触れられたそこを隠すように両腕で胸を抱いていった。
■ガリア > 「―――――……悪い、轢いちまった。」
(勢いのままに、つい。
伸ばした手が何かに触れた感触を、誤魔化せぬ儘、腕は固まり
其れから、謝罪に広がった指先が、悪意は無かった事を示す様に相手へ向けられ
――遅れて、済まなかったと、静かに告げた筈だ。
少しだけ息は荒れている。 此処までずっと移動し通しだったのだ。
其れから気を取り直し、或いは――誤魔化すのも含め。)
「……あー、と。 ……依頼受けて、人探しに来たのはアンタで合ってるか?」
(――今一番大事なのは、其処だ。 これで人違いだったなら話にならない。
薬師、だの、依頼を発行したギルドの職員の名前など
断片的な情報ながら、相手との一致する部分を符合させようとしながら
両掌は一旦掲げた儘、何もしないと示しつつに。)
「……依頼を引き上げて、戻るように指示が出てる。
探し人ってのが、如何やら自力で戻って来たらしい、要は入れ違いだ
だから、今度は俺がアンタを探しに来たのさ。」
(説明する事情、判って貰えるかは判らないが兎も角
話さない事には進まないし、何より――信じて貰わねば
今すぐにでもこの場から、避難した方が良いのは、間違い無い
――だが、無風が次第に、穏やかな風へと切り替わる
森の奥から、何処か甘い香りが鼻腔を擽るようになるまで、時間は掛からない
同様に僅か、思考が寸断されたことは、確実に致命的でも在ろう)。
■メルリンディア > 謝罪の言葉と共に、何もしないというように掌を向ける仕草。
息が荒れたまま問いかける言葉に、訝しげに眉を潜めつつもおずおずと頷いていく。
「そうだけど……?」
突拍子もない問いかけに、どうしてそんなことを聞くのだろうと不思議そうに見上げる。
そうして紡がれるのは、依頼を受けた時の情報の欠片達。
薬師の名前を出されれば、依頼はその人が出したもので間違いなく小さく頷いた。
ギルド職員の名前を言われれば、確かにその人から説明を受けたと思いつつ、今度は緩慢に頷く。
それこそ、その依頼に触れていなければわからない情報が羅列されれば、依頼を元に探しに来たことは信じることが出来た。
けれど、何故そんなことを聞くのだろうと良く分かってなさそうなぽかんとした顔で首を傾げる。
「戻るように? えっ、帰ってきたの!? 入れ違いって……まったくもう、人騒がせだよ」
この先に進めば危険度は増すと分かっていたので、キャンセルの内容にホッと胸をなでおろす。
しかし、直ぐに不機嫌そうに唇をとがらせて、文句の一つも出るというもの。
わざわざ、依頼の話を調べて騙しに来るぐらいなら、敢えて奥に連れ込む方が悪さもしやすいはず。
その手前で止めに来た彼を疑う理由もなく、肩を落としながら深くうなだれていく。
そのまま深いため息を零すものの、誰も被害者はいないのだからと己に言い聞かせ、顔を上げて困り顔の笑みをみせた。
「被害者ゼロはいいこと……よかったよかっただね。お兄さんもお知らせに来てくれてありがとう、じゃあ私も──」
そして、風の流れが変わった。
奥から溢れる甘い香りに何の匂いだろうと思ったのは一瞬のことで、鼻孔から粘膜へと入り込む媚毒。
それが血中に溶け出して、あっという間に脳内へと運ばれていくと、胸の奥で胎動するような重たい鼓動が一つ響いた。
同時に、じわじわと腰から広がる熱は体へと広がっていき、次第に呼吸が浅く早くなってしまう。
緑色は薄っすらと周知に濡れていたままだったが、蕩けるように覇気を失っていき、瞳を伏せていく。
胸元を抱いていた腕は、服を握り込むようにしてシワを寄せ、体が小刻みに震えていき、膝を体に寄せていった。
小さく丸まっていくそれは、急激に込み上がる情欲に困惑しながらも耐える姿。
何かおかしいと思いながらも、どうにか立ち上がろうと両手を地面に着こうとするが、それすらも緩慢でおぼつかなかった。
■ガリア > (相手が此処で下手に勘繰り
自分で確認するだとか、奥に進むだのと言いださなかった事は幸いだった
ただ、少しばかり事態が遅かったのは、不幸であったろう
此ればかりは、如何にもならない部分が大きかったとは言え、だ
薬師も、特段の怪我や体調不良は無いと聞いている
帰還予定が大幅に狂った原因だのについては、生憎ながら戻って見ないと判らないが
大した理由で無かったとしたら、其の時に精々お灸を据えて遣れば良い
己としては、無事で幸い、と言って済ませる程度の事だが。)
「嗚呼、何とか追いついて良かったよ。
これでこっちも入れ違いでした、が一番厄介だったからなァ…。
……ま、ともかく退散だ、夜行軍に為っちまうが、長居はしない方が…――」
(相手が立ち上がろうとする気配を見るなら、己も踵を返し、先行しようとした
だが、己の後に続くはずの足音が、続かない
脚を止め、再び振り返れば、鼻腔を擽る独特の香りと共に
起き上がれず、蹲ったままの娘を視界に捕えて――小さく舌打ちをした。
風に乗り、既に流れてきた花粉を止める術など無い
一度吸い込めば、其れだけで効力を発揮する媚毒が
常時、あたりに漂ったままならば――毒は、其の身に蓄積して行く一方となる
次第に自覚出来る筈だ。 胎の奥に宿る、苛烈な熱の目覚めを
蠢き出す仔袋が、ゆっくりと狂い、暴れ出す、其の異様を。)
「――――……動けるか? ……動けないなら、此の儘運ぶ。
何処まで行けるかは判らん、が…、……少しでもマシな所まで行くぜ。」
(具合を確かめ、其の背中に掌を置く、其れだけでも、今の娘には毒めく
媚毒を先んじてあれだけ警戒して居た娘が、自らの変調に直ぐ思い至らないのは
或いは判断力を鈍らせる効能が在るのか、如何か
動けぬようなら、其の身体を横抱きに抱え上げ、兎も角運ぼうとするが
――もう、王都迄帰還する、と言うのは現実的ではない状況か
精々――何処か、潜める場所でも探し当てられれば行幸、と言う)。
■メルリンディア > 「あぁ……それは厄介かも、多分もうちょっと奥に行ったら魔花の咲いてるところに近づいてたと思うし」
そうなったら、ミイラ取りがミイラになってもおかしくない。
苦笑いを浮かべながらコクリと頷いて肯定すると、続く言葉にも頷いていく。
日も傾いて、空の太陽がオレンジ色に変わりかけている。
急いで抜けたとしても、太陽が沈み切る前に帰れるとは思えない。
夜中活動となるが、それは最早仕方ないと割り切りつつ改めて頷いたところで流れ込む香り。
呼吸する度に、体の疼きがどんどん深まるのがわかり、頭の中が困惑に満ちる。
どうしてと瞳孔を震わせながら視線を彷徨わせるものの、ぼんやりとした頭の中で魔花の効能を思い出す。
花粉や香りを吸うだけでも効果があるというものだったが、まさかここまでとは思いもしなかった。
きゅぅっと腟内が窄まっていき、襞絡み合う牝唇が蜜を絞り出しながら呼吸を繰り返すだけでゾクゾクと痺れるような甘い電気が駆け巡る。
立ち上がろうと両手をついた振動だけで子宮が震え、小刻みに駆け抜ける快楽に息を引き攣らせてうつむく。
「だ、大丈夫……ちょ、ちょっと疲れちゃった、かな……。でも、運んでくれるなら、助か──……っぁ……っっ!?」
背中に触れる掌に体が押されるように弓なりに反っていく。
白い喉をそらしながら、瞳を白黒させる最中、頭の中でショートするような電気音の錯覚が駆け巡る。
同時にシナプスが弾け飛ぶような快楽が断続的に続き、油切れの機械のようにぎこちなく体を戻していく。
そしてガクついた不自然な吐息が溢れ出すと、次第に肩で息をしながら顔を上げていった。
蕩けきった翡翠色が切なげにその顔を見つめつつ、されるがまま横抱きに抱えげられていく。
背中や膝裏に通る腕の感触、重なる体、異なる体温にズクズクと奥底が疼いては顔を見られるのが恥ずかしくなる。
耳まで真っ赤にしてうつむいているものの、歩き出せば髪に染み込んだ蜂蜜めいた香りがふわりと彼にも届くだろう。
発情しきった牝の体からは、雄を誘うかのように白桃めいた香りが溢れ、歩く振動に、押し殺すような声も溢れ出す始末。
■ガリア > 「……そう、ソイツが厄介でな。
……ただ…、……いや、兎も角、離脱だ。
此れで魔花其の物を踏んづけたり、群生地に迷い込んだりしたら最悪だからな。」
(群生地からは離れる方向、とは言え、自然の事はそう読めない
こんな森の中でも群生出来る時点で生命力の強い植物に違いない
あらぬところに根を張って居た、と言う事が無いとは言い切れないのだ
抱え上げた娘の身体、多少なりと気を遣って居たとて
揺れは、其の度に女の胎奥にまで響き、勝手に弾けようと荒れ狂うか
常に頭と胎に快楽が弾けるかの中で、その気配を、雄が気付かぬ筈も無い
それでも――今、この場では、判って居ても尚其れを、指摘は出来ぬ。)
「…………首筋とか、噛み付いてても良いからよ。」
(――堪えられないなら、耐えられないなら
告げて、女の眼前に、自らの首筋を晒して見せた
誘う様に聞こえて仕舞うやも知れぬ、もしその言葉に従えば
己にしがみつく形で、より理性を喪失させる結果になるやも知れぬけれど
――森の中、静かに進む間は、何もしてやる事は出来まい
漂う魔花の花粉が、刻一刻と娘自身を蝕んで行く一方で
其の内に、洞穴、と言うには少々小さくも、雨風位は凌げるだろう空間に
ゆっくりと、入り込んで行くまでは、少なくとも。)
「――――……夜じゃあ、どの位進んだかも判り辛いな…。」
(娘に、話しかけながら、洞穴の奥、ゆっくりと腰を下ろす
己が上、腕の中で、娘の背をあやすように一度、柔く撫ぜて遣りながら
――空気に漂う匂いは、まだ微かに甘い)。
■メルリンディア > 踏んづけた日には、きっと理性を失った獣になってしまうのかもしれないと、我が身で実感するところ。
流れ込んだ香りを吸い込んだだけでこれなのだから、想像に容易いが、それを確かに浮かべられるほど正常な意識とはいい難い。
耐えられないならと晒された首筋をちらりと見上げるものの、ふるふると頭を振っていく。
そんな事したら傷になると思いつつ、腕の中で縮こまるようにして媚毒に耐えるしかない。
歩く度に、その振動に息を引き攣らせ、びくりと震えながら熱に耐える。
その度に熱に揮発する甘い香りが零れ落ち、体の状況を伝えるかのように濃くなっていく。
「道に……迷ったら大変、だからね」
話しかけられた声に、ぎこちなく微笑みながら彼を見上げる。
洞窟の中に入れば香りの流れから遠ざかったように感じるも、完全にとはいい難い。
まだまだ仄かに感じる香りに、次第に呼吸する度に気管からも快楽がこみ上げるような錯覚すら覚える。
撫でられると、ビクビクっと体が小刻みに震えて、ぎゅっと閉ざした瞳からは涙が溢れ出す。
それが彼の胸元に零れ落ち、くたりと胸板に寄り掛かりながら弱々しい息が擽っていった。
今はその熱をどうするのかは分からぬまま、ただ時は過ぎていく。
きっと翌朝には無事な姿を見せることは出来るだろうけれど、暗がりの物語は分からぬまま。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からメルリンディアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からガリアさんが去りました。