2023/11/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にアドラーさんが現れました。
アドラー > 森林地区。街道よりも遠く、より深い森の中。
現在時刻は昼間だが、木々のせいで日の光はまばらな場所にコートの男が居た。
手には、先日鍛冶屋の店主に作ってもらった黒いロングサーベル。

やや荒い呼吸を整え、額の汗を拭う。
彼の目の前にはうつぶせに倒れた巨体。
顔を見れば目は一つ、しゃくれた下顎からは牙をのぞかせる。サイクロプス、という巨体の怪物だ。

「…まさかここまでの威力だとは」

サーベルに付いた血を払い、拭いながらぽつりとつぶやく。

冒険者ギルドの依頼。
森林に出没したサイクロプスの討伐というもので、本来はパーティーでの参加が推奨されるもの。
新しい武器と道具を試すため、半ば腕試しの感覚で挑んだのだが、あっさりと撃破してしまった。

死闘、激闘を予想し、だめなら迷わず撤退も視野に入れていたが、結果はこの通り。
血だまりの中で斃れるサイクロプスと、無傷で立っている自身という構図で。

アドラー > 「この分だと、すぐに元を取れそうだな…」

パーティー推奨での依頼であったため、報酬金もそこそこ良く。
治療と武器の作成等で使ったお金もすぐに取り戻せそうだと思案する。

左腕も酒場で出会った冒険者の女性と、先日ここの近くで出会った導師の女性に治療をしてもらったおかげか
痛みも鈍さもなく、依然と同じように十全に動かせるようになっている。

「パーティー、か」

無名遺跡でのことを思い出す。
パーティーに逸れた女性を助けてこと。
あの時のものは即席であったが、固定のパーティーを組むのはいいよな、などと密かな憧れを抱きながら
サーベルを腰に携えている鞘に納め、ナイフで遺体の目をくりぬこうとする。

戦闘に際してかなり大きな音を立て、辺りには血の匂いと肉が焼けた匂いが立ち込める。
討伐の証を取って、さっさと引き上げた方がまたトラブルに遭う可能性は低い。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にノーマさんが現れました。
ノーマ >  
ギルドで見かけたサイクロプス討伐の依頼。
別にそれ自体を受けるつもりはなかった、というより既に受注されていたので手の出しようもなかったのだが。
ただ、サイクロプスとやらを見に行ってみよう、というろくでもない好奇心で此処までやってきた。
まだ戦闘中かな、と思ったところが――

 
「……ありゃー」

まさかの見事に倒されていた。
しかも、見た感じと気配から一人でやったと思われる。
……うん、だよね?他の冒険者っぽい人影も死体もないし。

「って、おやー?」

なんだか見た記憶のあるような感じがあるような……そんな男がそこにいた。

「えーっと……元気そう、だね?」

なんだか場違いな挨拶を投げかける