2025/02/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にジェイクさんが現れました。
■ジェイク > 王都から離れる事、数刻。近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い道を遮るように柵が設けられ、
脇には幾つかの天幕が建てられて、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは王都の兵士達。
曰く、最近、山賊や盗賊の類が出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという兵士達の憂さ晴らしと私腹を肥やすための手段に他ならなかった。
「――――よし。次の奴、こっちに来い。」
でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、隊商の馬車を通せば、
列をなしている次の順番待ちの通行人に近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、国の為ではなく利己的に民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にエンさんが現れました。
■エン > 九頭龍山脈に程近い「まれびとの道」にある宿場町、乗合馬車停車駅の駅舎。
運送ギルドの証印が刻まれたそこは、真新しいとはとても言えないが、築云十年は経過している年季ものだが、手入れは行き届いており埃で咽ることもなければ隙間風で身震いすることもなく先程も係の者が火鉢に炭を足していってくれたのでぽかぽかと暖かい。煎餅布団となった座布団だが椅子にもクッションも付いているのでケツが痛む事もない。客は今のところ僅か一名、その盲が、足を組んでぼうっと、何れ来るであろう馬車を待っていた。
「……」
風で建物が軋む音。炭が火鉢で弾ける音。手元の煙管から煙草葉が燻る音。駅舎を通り掛かる村民の世間話や冒険者の歓談。
しんと静まり返っているようで色々な音が色々混ざるそれを聞いて時には聞き流して、口元にまた煙管を持って行き、一息。
「何食おっかな」
ぼそり、独り言で溢れるのは本日の夕餉。昼餉、先程食べたばっかりだけれど。
■エン > 煙管に煙草葉を詰め直すこと、幾回か、独り言をぽつりぽつり零すこと、幾回か、待ち侘びた馬車がやってきたのを聞き取れば火の後始末はきちんとしてから歩いていく姿は危うげなかった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からエンさんが去りました。