2024/11/24 のログ
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ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にアルブスさんが現れました。
アルブス > 「マズった…!」

喜びヶ原にある冒険者ギルド出張所の一つ。昼間にそこで採取依頼を請けての冒険者活動。
意気揚々、やってやるぜと採取をして戻ったのが夕方前。「これじゃないですね」とにべもなく受付のおねーさんに弾かれたのは、本来採取すべき薬草とは違う種類のものを採ってきたから。

その場で百面相を披露していたら流石に哀れに思われてか、本来の薬草の特徴などを有償講習ということで教えてもらったのが陽が落ちる前。そこで夜が更ける前にと見込み甘く出発し、暗くなる中でなんとか目的の薬草を集めて戻ってきたのがつい先ほど。

意気揚々とギルドの入り口潜ればそこは夜はどうやら酒場、食堂にと成り代わるところだったらしく。
元々受付だったところは隣接する宿泊所の受付に。人も入れ替わり、依頼達成報告の受付は閉まった後と伝えられる。

今は酒場の隅の席で薬草の入った袋を机に置き、水だけ頼んで茫然としているところ。
王国通貨の持ち合わせが至極少なく、それを頼むのが精いっぱい。
最悪はどこかの軒下借りて野宿かと、グラスを揺さぶり水をちゃぷちゃぷと波打たせながらに黄昏れて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にリーティアさんが現れました。
リーティア > できれば今日中に王都に戻ろうとしていたが、結局は間に合わずに日が暮れてしまう。
仕方がないので宿を取ろうとギルド出張所にと立ち寄る。

中にと足を踏み入れると何時も見るギルドの姿とは違い、酒場と食堂を一緒にしたような様子に、ここは夜はこうなるんだと少しだけ驚く。

宿を取る序に依頼も受けておければと考えるも、聞けば見たとおりにギルドの営業は終わっているということ。
それなら依頼は朝になってかなと考えて、食事をとろうと酒場にと向かい。

そして空いている席はと探せば、隅の席で茫然としているように見える少年が目につき。
どうしたのだろうと近づくと、水のグラスを揺らしているのが目につき。

「どうかした?」

そんな姿に思わず声をかけてしまって。

アルブス > かたんかたん。
中ほどまで飲んだグラスの水を飲み干すとここにいる理由もなくなる気がしてそのまんま。
茫洋と壺紫の瞳を水へ向けていれば、そっとテーブルに影が差す。次いで声をかけられて視線をその主へと向ければ、まずはその容姿に視線を惹かれる。
紫の髪と瞳、整った顔つき。耳の形から純粋な人族とも違うのだろうと予想して。
肩口の見える衣装にほっそりとした体つきまで眺めてしまってから、やべ、と視線をはね上げて。

「あー。やー。ちょっと、はは。納品間に合わなくってぇ」

初対面の相手に素寒貧で黄昏れてましたとは言えなかった。
やっちゃいました、という雰囲気出しつつ自分の首後ろを所在投げに掻いて見せたりする。

ちょっとした失敗をした、と言う程度に体裁保ちたい。初対面とはいえ女の人相手だし。

にへ、と誤魔化すような、人懐こい笑みを浮かべて見せながら、
あー、うー、と、他に言う事も思い浮かばず仕立ての良い白い衣服をぺしりと払ったり、整えたり。
今更だが恰好くらいは付けておきたい少年心。

リーティア > 声をかけたはいいが、おせっかいだったか、もしかして怒られるかも。
そんなことを考え、自分を見る相手、近くでよく見ると同じ年ぐらいに見える少年を見つめ。
酒場内の明かりでは遠目ではわからなかった銀髪や紫の瞳は明るい場所だと奇麗に見えそうだと考え。
そんなことを考えながら見ていると、急に視線が動いたことに首をかしげて。

「納品に?あ、ここのギルドは夜はやってないみたいだしね。
私も知らなかったから驚いたんだよね」

普通は日が暮れても納品させてくれるからね、と笑いかけ。
やっちゃったという雰囲気に、知らなかったなら仕方がないよと慰めるように口にして。

そして少年の誤魔化すような、人懐っこい笑みを見ては怒りっぽい人でなくて良かったと安堵し。
衣服を払ったり整えたりと落ち着かない様子を見ては格好つけようとしてるのかなと思えば微笑ましく見てしまい。

「ここ、いいかな?」

そう確認するように告げては向かいの椅子に腰を下ろしていく。

アルブス > 賑わっている店内。
ギルド出張所が飲食する場所を兼ねているということは、他にそういう店があまり無いのだろう。
宿場町というほどでもなく野営地のちょっと上等な場所というくらい。

声をかけてきた少女は人族で言えば若い年の頃。見た目だけなら己と同じくらいの成熟度合いか。
あまりまじまじ見るのも不躾かとも思いながら、生来の物怖じしなさから警戒も薄く笑みを見せて。

「そーなんっすよねぇ。おかげで色々ベンキョーにはなったけど、はは」

薬草学の臨時授業はしっかりと身になった。経験浅い冒険者業、下調べの重要さも。
王都では夜間もギルド自体が閉まるまでは受け付けられる納品も場所ではそうでないことも。

ただ、勉強代で痛手を被ったというだけ。笑う声もちょっとだけ乾いたものになってしまいつつ。

向かいの席にと言われれば、どうぞどうぞと両手で指し示す。
普段なら女の人との出会いなんてうっきうき、なのだが。
何か飲みます? なんて格好つけもできない。先立つモノの大事さも、改めて身に沁みつつ。

質草にするにも売る相手もいなければ、観る者が見れば解る、
家門を模した首飾りは流石に預けられないなと首元の飾りを手持ち無沙汰に弄りながら。

くぅうぅ…と、空気読まず鳴る腹の音に、壺紫の眼がまんまる見開いて、思わず手で腹を抑える。
水で一晩我慢する約束だろ、と、頭の中で自分の身体に愚痴を言いながら、向かいの相手に格好悪い所を見せたかと愛想笑いを見せた。

リーティア > 王都の酒場と変わらないような賑わいを見れば、つい酔っ払いの襲来を警戒してしまう。
しかし初見ではあるが異性と親しげに話しているのを見れば、酔っ払いも寄ってこない様子であり。

それに年が近い相手と話すのは楽しい事もあり笑顔を見せ。
視線がそらされる事はあったが、それ以外は不審な様子もないので大丈夫かなと考えて。

「私もここで依頼を受けておくつもりだったから、ここは夜はダメだって勉強になったよ。
君も災難だけど次は大丈夫だね」

この辺りで活動をしていない同業者、そう思ってはそう口にし。
王都ならば結構遅くまで受け付けてくれるので、こう言うことはないよねと。

ただ少年の乾いた笑みに予想外で大変なことになっているのかなとみて。

そして向かいの席を聞けば、両手で勧められ笑顔で腰を下ろし。
メニューに手を伸ばし、あまり多くない料理や飲み物に目を向ける。

何を頼もうかな、と考えていると聞こえるお腹の音。
その音へと目を向けると目を見開いている少年が見え。

「よかったら、ご馳走しよっか?出会えた縁でさ」

愛想笑いを見ては、納品できずにお金がないのだろうと察し。
それならとそんなことを口にする、ご馳走でも、納品後に代金を返してくれるでもどちらでもいいかなと思いつつ。

アルブス > 目の前の女の人が周囲へ気を払うのに、少し首を傾げ。
けれどすぐそれが、不躾な相手への警戒とも解る。女の人は大変だなぁと数度瞬きつつ。
この出張所はここがギルドの建物でもあるからか、そういう手合いは少ないようで。

次はと言われては、そう、次は大丈夫だろう。素直に頷く。今、直面しているのが問題なだけ。

目の前の人がなにか注文しようとしているのに鳴る腹を叱咤していれば、ごちそうしようかと。
それを聞いてはまたぱちぱち目を瞬かせる。女神か。

「え、いやぁ、縁とか言ってたらおねーさん破産しちゃうっすよー…」

女神なら猶更タカるわけにもいかない。魔族としては年若いほう、けれども家を出ての旅をする身としては矜持もあるのだ。そう、決して初対面ながら愛想よく声をかけてくれた女の人に恰好を付けてどうせ縁があるのならいい印象を与えておこうとかそういう意図ではなく誇り高い領地持ち魔族の一族の身として安易な施しに飛びつくわけにはくきゅるるるるるるぅ…。

「…オネガイシマスナンデモイイノデ」

裏切者の腹に屈しては、小さい声で何か食事をとお願いする。
自分の中では色々と考えていたのが、目の前の彼女にはきりっとしたり悩んだり偉ぶったりとくるくる表情を変えてから、情けなく眉尻下げてとほほとばかりに肩を落とすところまですべて見て取れたことだろう。

リーティア > どうやらここは王都の酒場とは違い、悪質な酔っぱらいはいない様子。
これなら変に周囲を警戒しないで済むかなと肩の力を抜き。
これで夜にギルドが終わっていなければ、こちらを拠点にしてもいいかと思えるのにと。

そして冒険者をしていれば1度は失敗する、次は大丈夫と今が問題だとは思わずにそう告げて。

メニューを手にし、何がいいかな、お酒は別としてお肉は頼むべきかな。
そう考えていたが聞こえた音に自分だけは悪いと思うのと、どうせなら一緒にと考え。

「誰彼って御馳走するわけじゃないよ」

破産と聞くと誰でもじゃないと笑顔で返し、何よりも懐に余裕はあるので少年にごちそうをするぐらいは大丈夫。
再びお腹の音が聞こえれば、遠慮しないでいいからとメニューを差し出し。

「いいよ、好きに頼んでいいからね」

小さく聞こえた声にそう口にしては、エールと軽い食事を自分は注文して。
少年の悩んでいたり、格好をつけようとしたりと表情がころころと変わり、眉尻が下がり、肩が落ちたりとするのを見ては失礼ながら可愛いと思ってしまっていて。

アルブス > 差し出されるメニュー。流石に王都の食事処ほどの種類は無い。
それでも日中に持ち込まれる依頼品などの中には店で使うものもあるのだろう。
食用になる魔獣の料理や自分が採取した薬草も香草として使われているらしく名前がある。

相手が先に頼むか、頼んだものを分けてもらう。
そのくらいに思っていたから、メニューと彼女の顔を少年の視線が行ったり来たりして。

「ぅえ、っと、ぅ。じゃ、じゃあ、トゥースラビットの香草焼き、とかで」

おそるおそる、いいかな? 好きなので良いっつったよね? という風情でメニューを指さす。
鋭い牙を持つ兎の魔獣。そのくせグルメらしく特定の種類の薬草類しか食べない。
そのせいか身は普通の兎より柔らかく味が濃く、魔獣だけあって魔力も豊富なせいか濃厚な旨味を持つ。その肉を自分も取ってきた薬用香草と共に焼いたもの。

お値段は王都よりもお高いだろう。現地価格と、供給少ない場所であるゆえの値段で相殺しつつもここくらいしか食事処がないゆえのちょっとだけ割り増し価格。

メニューの中でも中くらいのもの。飲み物は水で! と、水もタダではないし場所によっては酒の方が安いが、この場所に限れば供給用の魔導具があるのか酒よりは安い。
だから自分も水を揺らしていたのだし。

申し訳なくも、食事にありつけるとなってはちょっとだけ安心。
たはは、と、情けなさから眉を下げて笑いながら、目の前の相手に手を合わせ、ありがとうございます、と、拝むように礼を向けた。

リーティア > 王都は様々な料理はあるが、ここではこの辺りでしか食べれない料理もある。
そう言うものも興味はあるが。どうしても頼むのは似たようなものになりがちであり。

結局の所、自分はエールと軽食になり。
自分とメニューを少年の視線が行き来すれば、良いからねともう一度告げて。

「トゥースラビットの香草焼き?いいよ」

恐る恐るの確認に、良いよと笑ってはそれも注文し。
確かウサギの魔物だったかなと、自分はあまり遭遇したことのない絵で知った姿を思い浮かべる。
そういえば食べたことはないし、次の時に注文するのも良いかなと考え。

値段もそこそこではあるが、酒場の高いといえる料理や酒に比べると全く問題はなく。
序とばかりに一杯だけね、とエールも注文してしまい。

拝むように礼をされると、気にしないでいいよと告げて。
やがて注文が運ばれてくると、たべよっか、と声をかけてエールを口にする。

アルブス > 顔色窺うように注文した料理はあっさり許可される。
女神かな?と、首をかしげてみつつ。

そして運ばれてくる料理。彼女の頼んだ軽食やエールも運ばれてくる。
このひとちょっと人が好過ぎやしないだろうか。一杯だけ、などといって酒まで頼んでくれるとは。
そうは言っても運ばれてくる料理の、焼けた肉と香草の良い薫りに鼻がひくつき、とん!と置かれるエールを見れば、頼んで飲まない方が勿体ないよなと自己弁護しつつの生唾飲み込む仕草。

「じゃ、えっと、いただきます。」

ナイフで肉を切ればよく火の通った断面が見える。皿に肉汁が流れ、香草と一緒に焼くときに掛けられたのだろうソースと絡み見た目で食欲をそそる。
はくりと断片口に放り込み、噛めば溢れる肉汁に自然と眉尻下がり旨そうに頬張って。
はぐあぐと口端汚しながらに食べ、ごくりとエールで流し込んでは、っはー!と息を吐いて胃が満たされていくのに息を吐いて。

「旨いなぁ。あ、えっと、おねーさんも食べます?」

半分くらいを勢いよくかっ喰らっては思い出したかのよう相手にも食べるかと尋ねる。
えへへ、と、もはや恰好を付ける意味もないかと奢り主にちょっとだけ媚びたような上目遣い。
ここで払わない、と言われたら困るな、と、今更ながらに思って見たりもしつつ。