2024/01/20 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にレザンさんが現れました。
レザン > 晴れてはいるが、冬空の下に雪が残る街道。
妖精がふよふよと街道沿いを飛んでいると、雪だるまがぽつぽつと作られているのを見つける。
ふわり、とその足元に降りる。

「ふうん? 人間はこういう遊びもするのか……
 おれも真似してみようかなっ」

そばに残っている踏まれていない雪をこね始めると、超ミニサイズの雪だるまを作り始めた……

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からレザンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にアウローラさんが現れました。
アウローラ > 晴れ晴れとした晴天も緩やかに赤焼けの色に移りかわる頃合い
シャラシャラと装飾のついた樫木の長杖を手に、背には大きな革製のナップサック
小柄な身には重そうなそれも意に介さず、尖り耳の森賢人(エルフ)の血の混じる少女が道の端々に雪の残る街道を歩く

「おや、可愛らしいね」

途中で見つけたのは雪だるま
ぽつぽつと掌サイズのそれらが並ぶのを見つけて笑みが綻ぶ
日が暮れる前に王都にたどり着きたいのが普通の感性ではあるだろう
けれどこの娘に至っては、別にたどり着かずとも野営が一回増えるだけなので構わないというマイペースさ
膝を折ってしゃがみこみ、白い雪原にならぶ人か、人以外のものかがつくったアートを前にスケッチブックを取り出してのんびりと絵を描き始めた

アウローラ > 「ふむふむ、ゆきだるま型のイヤリングとか雪結晶のネックレスとか、かわいいんじゃないか~?」

スケッチブックにならぶ雪だるまを見ながら、次の作品の構想を練るようににんまりと笑う
スケッチブックの余白部分にデザイン案を描いていれば、あっという間に時間は過ぎてしまった
気付けば陽がだいぶ傾き始めた頃合い、ナップサックにスケッチブックをしまうと、脇にかけているカンテラを取り出して明かりを灯し、杖の先にぶら下げる

「いけないいけない、夢中になりすぎたねぇ」

脇道に逸れて、杖をトントン、と雪の積もる地面を叩けばじゅわりと雪が溶けていく
土と草の見えるスペースに石を集め、枯れ木と枝で焚き木を作り、カンテラの火を映して焚火にする
外気の気温の影響を受けないようにと防寒魔法式を組み立てているので、傍から見れば自殺行為のような野営の準備も当人に至ってはけろっとしたものである

アウローラ > パチ、パチ、パチと橙色に燃え盛る炎の中で爆ぜる薪の音
夜の帳が落ちて、澄んだ空気の中で明るく輝く月が浮かび、星が瞬く夜空
新雪を溶かし、水からお湯に煮沸しながら、浄化魔法をかける
沸騰した湯に茶葉を入れて煮出し、カップに注げば、身体の芯から温まるお茶の出来上がり

「は~…おいし」

焚き木の傍には細く切った木の枝に刺した、マシュマロがある
卵白と砂糖とゼラチン、そしてトウモロコシから生成したコーンスターチを使って作られたメレンゲ菓子
それを火でかるーく炙り、ビスケットに挟んで頬張った

「ん~~♡ おいしい~。この組み合わせを考えたやつは天才だね!」

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にタマモさんが現れました。
タマモ > 凍えるから行きたくない、任せた。
うん、そう思うのは当然だし、己もそうしたい。
…が、それを受ける側となったら、話は別だ。
事の始まりは、そんな流れだった…気がする。

「いやはや、本当にこうなっておるとは…」

ともかく、そんな流れで請け負ったのが、ある荷物の配達だった訳で。
今は、その帰りの途中である。
行きはよいよい帰りは怖い、向かう時は雪は降ってなかったはずだが…

はふん、溜息を一つ零し、帰りの道中を徒歩で進む。
転移すれば良い、とも思ったが、こうしているのは気紛れの所業。
何か面白い事、面白い者、面白い相手に…との、いつもの期待を持って、である。

さて、今は日が落ちて、月明かりの夜道。
そんな事を考えていれば、ふと視界に入ったのは、うっすらとした光。
そんなものが見えたのならば、行ってみるのが当然と言う訳で。
抜き足差し足忍び足、いつもの事だが、そんな感じで、その場所へと近付いた。

アウローラ > 火が爆ぜる音を聴きながら、お茶のお代わり
夜も更ければ静かなもので、時折鉄の棒で火種が消えないように混ぜっ返す
そんな姿が街道の箸の木の下にでも見えただろうか
装飾のついた樫木の長杖に下がるカンテラ
その下には月明かりと焚き木の明かりに照らされる耳長種族が一人
金髪の髪に蒼い目、白磁の肌を持つ旅装の娘が一人でいる

「んぅ? 誰かね?」

焼きマシュマロも食べ終わってのんびりお茶を飲み、そろそろ寝支度でもしようかなんて考えていたところ
抜き足差し足忍び足、でも遮るものもない月明かりに照らされた街道だ
近付く気配を完全に切っていないのであれば、娘の探知に引っかかるだろうか
青い目を瞬かせて杖に手をやりながら、気配のする方へと振り返る

タマモ > 光源は道を少し外れた場所、焚き火だ。
目視出来る範囲、そこまで近付けば、それが見える。
傍らに居るのは…遠目に見たら、旅装束の一人の少女、と言った感じか。
近くに杖があるのを見れば、あれか、魔法使いか何かか、と言うのは予想が付く。

と、ゆっくりとした足取りで、そんな少女へと近付いていた訳だが。
いつもの事で、忍んでるだけで、気配は完全に消してはいない。

「おや、気付かれたか…」

掛けられた声に、特に驚く様子もなく、さらりと言葉を零してみせる。
まぁ、気付かれたのなら良いか、と。
物陰っぽい位置からあっさりと、姿を見せた。

狐を模した耳と複数の尻尾、ミレー族か、と思われるかもしれない。
それに、異国風の着物姿…明らかに場違いだ。
そもそも、防寒対策どこいった?とも見えるからだ。

アウローラ > 「おうや、獣人族の可愛いらしいおねえさんだ。その熟成した感じ、わたしよりずっと年上をお見受けするよ」

あっさりと光源のほうへと姿を見せた姿を見て目を瞬かせた
耳に尾は目立つ部分として、薄着の変わった服装は帝国独自の文化的服装にちょっと似ていると思った
他所から見れば寒々しい恰好であろう小柄な同年代くらいの年齢の外見をもつ彼女の濃厚な"力"の色合い
ハーフエルフの青い双眸はよくよく、その力の熟成具合が見えるようだ
とは言え、この国についての歴史にさほど詳しくないので、ミレーか獣人かの違いも良く分かってない
よそでは獣人と呼ばれているから、そう呼んだ
違ったならまたそれはそれであっけらかんと笑って謝るだろうけど

「こんなところでどうしたのかね。こんな時間に」

軽く首を傾けて、好奇心から問いかけ
少なくとも、まぁ、明らかに場違いな雰囲気をもつ彼女に対して警戒がないわけではない
いきなり襲ってきたらどうしようかなあ、というぐらいで杖を肩に立てかけながら、へらりと無害そうな笑みを浮かべている

タマモ > 「おや、獣人と間違われたのは…あぁ、一度あったか。
ともあれ、それとは違う、とは言っておこう。
ふむ…まぁ、齢なんぞ、そう大したものでもないし。
気にする必要は無し、で良いじゃろう?」

少女の言葉に、軽く思案する仕草で、そう返す。
力で判断された、とは気付けないも、何かしらで判断したのは分かった。
とは言え、その辺り、気にする性格でもないからだ。

どこかしら気にして、聞いてきたのなら、答えはするのだろうが。

「どうしたのか、と問われれば、王都に帰る途中と答えるまでか。
お主も、そんな感じに見えるが…はてさて、どうなんじゃろうなぁ?」

これもまた、大部分を省いて答える。
問われれば、これも答えられる部分で答える、との感じだろう。
相手の警戒は伝わるも、己もまた、興味と好奇心で近付いただけ。
笑みを浮かべる少女へと、にっこりと笑顔で返した後。
更に歩み寄りつつも、焚き火付近に残る、菓子の残り香に、視線をつい巡らせながら。
近く良いかい?みたいに座れそうな場所を指差し、反応を待ってみた。

アウローラ > 「ふふふ、そうだねぇ。そう言ってくれると嬉しいもんだ。
 ああ、立ちっぱなしにさせてすまないね。どうぞどうぞ」

近付く彼女の表情に浮かぶ笑顔を見れば、悪意や害意は感じられない
ならいいか、と思いつつ焚き木を挟んで向かい側へと促すように手を向ける
ナップサックから取り出した木製のコップに茶を注いで、どーぞ、と差し出す
焼きマシュマロの甘い匂いはまだ残っているのだろう、袋からそれも取り出せば、マシュマロを串に刺して軽く炙り始める

「なるほどなるほど。あなたは王都暮らしなのだね。
 ああ、自己紹介が遅れたね、わたしはアウローラ、しがない旅職人だよ。
 彫金細工を得意としててね、北から西へ、西から東へ、大陸を転々としながらのモノづくりの旅暮らしさ。
 あなたは?」

ほどよく焼けてとろとろのマシュマロの串を差し出しながら、自己紹介
熱いからね、と一言添えておく

タマモ > 「はて?…何か、嬉しがるような事、言ったじゃろうか?
おっと、うむ、そう言ってくれると助かるのぅ」

少女の言葉に、かくん?と首を傾げる。
己としては、己の説明が面倒だから、との理由だが。
少女には少女の理由がある、とは気付いていないのだ。

と、続けての許可が出れば、よいせ、と向かいの場所に腰を下ろす。
隣にスペースがあったなら、そこに座ったものなのだが。
そう都合良く、座る場所があるものでもない。
ともあれ、そうして腰を下ろし寛ごうとすれば、差し出される木製のコップ。
それを受け取れば、今度はマシュマロを炙り始める、そんな少女。

「お、そこまでせずとも、とは思ったが…せっかくの厚意、ありがたく受け取ろう。
ふむふむ、アウローラか…なるほどのぅ、細工師なんじゃな。
名乗られたのならば、答えるのが筋じゃろう。
妾はタマモ、まぁ…好きに生きておる、自由人、と言ったところじゃ、人ではないが」

王都暮らし、微妙な立ち位置だが、間違いではないのだから、そこは否定せず。
先に名乗られてしまっては、と己からも名乗りを挙げておく、やはり大雑把にだが。
茶に続き、マシュマロも差し出されれば、ありがとう、と受け取って。

熱いから、と先に言われれば、一瞬、それを見た後に。
とりあえず、今は手にしたままに、口は付けない。
だって、猫舌だもの。

アウローラ > 「ああいやいや、齢など大したことではない、というのがねぇ。
 生まれ育ったところは中々に、これがまあ、年功序列が厳しくてさ。
 年上のおねえさんから気にする必要はないと言われると嬉しくてね」

首を傾げるのも当然かと、一応補足として紡いだ言葉
自分の長い耳を指さして揉んだり突いたりすれば長命種のしがらみ関連と察せられるかもしれない
他は知らないが娘の育ったところはそういうところだったというだけで、面白い話でもないので茶を飲んで濁す
コップもマシュマロも受け取った彼女を見ながら、熱々な湯気の出るお茶とマシュマロを手に止まる様子に首を傾げた

「タマモだね。いいねぇ自由人。人じゃない? 気にしない気にしない。
 わたしも自由人みたいなものだし。好きに生きられるって最高だねぇ。
 けど、ヒトの社会や法というしがらみはどうしてるんだ?」

自己紹介の返事を受ければ、特定の職についているという感じではなさそう
本当に日々好きなように生きてる感じかな?という感想
とは言え、ある程度の規則や法律のある都市国家だ
あまり自由になりすぎるとそれはそれで問題があるんじゃないかという疑問
わかりやすくいうなら税金関係やら、日々の日銭やらなんやら
参考にできるなら聞きたいなあと、焚火の薪を追加しながら尋ねる

タマモ > 少女の言葉に、うわぁ、とどこか微妙そうな表情。
年功序列、明らかにそうした言葉に反応した、そう見えるだろう。

「まぁ、そうしたものより、重要なのは中身じゃろう?
世の中、無駄に年食う連中ってのも、居るものなんじゃからのぅ。
………妾は、違うからな?」

己でも、一応はエルフと言う存在は知っている、知人にも一応は居るし。
それを示す耳を弄る、それを見れば、ぽむ、と手を打って納得したような仕草。
そうしながらの言葉、その最後に、一言強調するのだが、それをどう受け取るかは、少女次第。
己自身も、そうした話は面白くないので、それ以上は普通にスルーしておいた。

「うむうむ、やはり、それが一番じゃろう。
種族がどうだ、齢がどうだ、なんて事よりも、相手自身がどうか、が重要なんじゃからのぅ。
うん?………まぁ、適当に?」

うんうんと、細かく気にしない事とか、好きに生きるって最高とか、その辺りには頷くも。
社会や法とか、その単語が出た途端、その視線を何気に逸らす。
基本は勝手気ままにしているが、酷過ぎたり細かい事となると、己の式神一同がとてもうるさい。
さすがにそこは、言い難い、適当に誤魔化すのだ。

細かく突っ込まれれば、答えられる事は答える、はいつも通りだ。

アウローラ > 共感してくれたと見える表情やら言葉やらにふっふ、と華奢な肩を揺らして笑う
年齢など気にする必要はないと言ったあたりから、故郷の者達とは考えが違うようで安心する
国が違えば人も違う、考え方もそうだが、しかしそもそも彼女は人という括りでもなさそうなので
安堵は安堵、お茶を飲みながら、旅の合間に出会った一人として、記録に残そうかとスケッチブックをナップサックから取り出した
カップと焼きマシュマロを手にする様子を、速筆のようなラフ画で持ち手に布を巻いた黒炭を走らせていく
焚火と雪景色、月と星、狐の耳に和装の少女、いいデザインが浮かびそうだ

「なぁにさぁ、その間は~?
 ま、わたしには真似できなさそうな気もするし良いんだけどさ。
 代わりに王都のおすすめの場所やお店でもあれば教えてくれると嬉しいね」

てきとうに、と言って目を逸らす彼女ににまにまと意地悪な笑いを見せながら目を細めたりして
しかし一度はぐらかされたなら言及はしない、という娘の楽を取るスタンスが嚙み合っただろう
もう食べれる頃合いじゃない?とマシュマロを指さした

タマモ > 交わす言葉、その節から、少女もどこか己と通じるところがある、と思えた。
環境とかではなく、その考え方、ではあるのだが。
むしろ、そうしてくれた方が、気が楽で良いのでありがたい、とも。

コップと串を両手に、その手はいまだに動かない。
もう少し、もう少しで食べられる熱さになるからだ。

「妾も、色々とあったからのぅ…まぁ、大体は偶然の伝手と、力押しじゃよ。
普通では、お勧め出来んのが、あれじゃがな?
ふむ…どうせ王都に向かうなら、一緒に向かい、そのまま案内、なんてどうじゃ?
まぁ、お主の事も、色々と知ってみたい…と言う、興味もあるがのぅ?」

相変わらず、細かい説明はしないものの、突っつく少女へと、そんな軽い説明だけを。
王都に対し、そう掛からず馴染んだのは、それがあったのは事実なのだから。
もっとも…色々と、問題もあるのだが。

そして、その後の言葉には、少し考えるような素振りを見せるも。
とりあえず、そんな提案を出してみた。
少女に興味が湧いた、と言うのが一番の理由だが。

そして、それくらい言葉を交わしたところで、マシュマロを指先で小突く。
そろそろ大丈夫そうだ、と一口かぷり…うん、なかなかに美味い。