2023/11/11 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」 簡易宿」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (まれびと街道、都市間を繋ぐ乗合馬車の停車駅の一つにほど近いところにある木造の簡易宿の一室。
野宿には慣れている身だが、久しくベッドで休めるのであればそれに越したことはない。
部屋の中には簡易ベッドが二つ並んで、小さな椅子と書き物机があるだけの部屋。
最低限横になれる程度のベッドの上で一晩休んだが、良くない夢でも見たのか体が微妙に熱い。
白い肌が薄っすら赤みがかる程度には微熱があるようで、相棒は「薬草でも採ってくるわ」と言って出て行ってしまった。
旅の疲れが出たというわけでもなく、ただ悪い夢による淫欲が蓄積している状態。)
「……抜いておくか」
(淫欲を溜めすぎると少女の肉体に転換してしまう体質だ。
そっちはそっちで厄介なので、出来る限り男の姿のままで処理しなくてはならない。
──ただ困ったことに、もはや普通の処理では勃ちはしても射精に至らない場合がある。
興奮と劣情を煽る何かが必要だった。
それが、何処か人目につきそうでつかない場所。
宿の部屋から出て、そんな場所を探して歩き出す。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」 簡易宿」にイェフィムさんが現れました。
■イェフィム > 「ったく、人をどこまで振り回せばいいんだあいつら…。」
ぶちぶちと文句を言いながら、ここの所熱に浮かされっぱなしの身体を抱えて街道を歩く。
このところ面白いことが無かったのだろう、
不機嫌そうな義両親の顔を思い出しながら眉間に皺を寄せて、街道にある簡易宿に入ったのはほんの数分前。
どれだけ男に抱かれてもその時満足できても、次の瞬間にはまた火照りだす身体。
イライラと劣情とで目つきがいつもより鋭くなるのを感じながら、
自分の部屋を出てあたりを見渡して、身体の熱を冷ましてくれそうな相手を探しに出た。
「…ち、くしょ…。」
そんな瞬間を狙い定めたように、ふらりと身体がふら付く。
地面に時折膝をつきながら、どこか…、誰か…、
とあたりを見渡しながら人目に付きそうでつかない場所を探しているのは、この少女も同じことだった。
そしてその時に見つけてしまったのだろう、同じように人目に付きそうで付かなそうな場所を探している青年を。
金色の瞳に熱が宿る。そしてそのまま青年の跡をつけるようにして歩いていこうと。
■サウロ > (簡易宿というだけあって部屋数はさほど多くはない。
それでも旅人や冒険者などが利用しているのだろう、人の気配も薄くもない。
じわじわと体の内側から蝕むような熱を感じながら、勝手口から外に回って、建物の裏へ。
街道沿いからは影になって、見えそうで見えない。
窓の向こうには人の気配もする。
誰かに見られそうで、遮蔽物のある倉庫の影。
ここならいいかと、後ろに付いてきている誰かの気配に気づく余裕もないほどに淫欲が昂っている。
さっさとしないと女になってしまう、そんな焦りから周囲の確認もしないままベルトを解き、
厚手の黒いジャケットの前を開け、ほんのりと火照った白い首筋から、鎖骨、胸板まで風を通すように少し寛げる。
下着の中から中途半端に昂って勃ちやすい逸物を取り出せば、それに手を絡ませて行う屋外自慰。)
「────っ、ん……、く」
(誰に見られるともわからないような場所でしか昂れない自身の性癖を恥じながらも、興奮材料として扱く。
同じく熱に浮かされている彼女がついてきているのであれば、倉庫の影を覗いた瞬間に自慰を行う青年と遭遇することになるだろう。)
■イェフィム > 「―――。」
そしてやってきた倉庫の陰。
あの小綺麗な、清廉潔白そうな青年にこんな性癖があったのかと、
小さくばれないように口の中にたまった唾を飲み下しながら、
足音を立てぬようにゆっくりと、それでも男性を見失わないように後をつける。
そして青年の影が倉庫の影に隠れて見えなくなってすぐ、
聞こえ始める小さな吐息に、自分自身も震えそうになる吐息を吐き出す。
「……ふ。」
ドクンドクン、と、その心臓の音で青年に気付かれるのではと思えるほど心臓が高鳴っている。
そして、あえて、ザク、と足音を立てて影を覗き込み。
「おにーいさん。」
この間会った青年に声をかけただけ。
そう思わせるような声色でひょっこりと、倉庫の影を覗き込む。
銀の髪を月明りに照らしながら、にっこりと微笑みを浮かべて。
■サウロ > (夜の帳が落ちた時間、星や月明かりの下でも、宿の裏手、その倉庫の影は薄暗い。
さっさと抜いて部屋に戻ろうと思うのに、勃ちはするが射精感は込み上げない。
まだ足りないのかと苦々しく思う自身の分身を見下ろし、掌に透明な先走りを溢れさせて濡らしながら、息を詰まらせる。
────次の瞬間。足音と共に、呼びかける声に大袈裟なほど肩が跳ねた。)
「っ、な、……、え、君は、
っ……いや、これは、違くて…!」
(覗き込んだ月明かりに明るく照らされる銀の髪。
微笑みを浮かべながら顔を覗かせるどこか幼さを残す彼女の顔立ちに、月のような金の目には覚えがある。
バフートの酒場で遭遇した聖騎士の少女──というには、同じぐらいの上背があるが──。
ともかく、あの時に出会った彼女だ。
そしてそんな彼女の前には、あの時はフードに隠してよく見えなかっただろうサウロの全貌があるはず。
金の髪に、碧の目は驚愕に見開かれ、色気を醸すような朱の差した肌、鍛えられている男の体。
その下半身を露出させて、わざわざ屋外で自慰に耽る姿まで。
流石にそんな痴態を見られては手を止めて恥部を隠し、羞恥に熱が募り火照る顔も反対の手で隠す。
ごまかしは流石に効かないだろうけれど、本当に人に見られるとそれはそれで非常に恥ずかしい。)
■イェフィム > 薄暗い夜の闇の中、自慰に耽る青年の姿は、とても煽情的に思えた。
甘い吐息にゾクゾクと背筋が粟立つのを感じながら、
ザク、ザク、と青年の影に近づいていく。
此方の呼びかけに大袈裟なほどに肩を跳ねる様子を見れば、クスリ、と笑みを小さくして。
「わ…。」
覗き込んだ先には想像通りの光景が広がっていた。
寛げられたズボンからは男性らしい逸物が、しっかりと勃起した姿を晒しているのだろう。
それを見て知らぬうちに、ゴクンと喉が鳴った。
「何が違うの?
お兄さんもこういうことするんだね…、それもこんな場所で…って当たり前か。」
美丈夫と言って差しさわりのない外見の青年、金の髪に碧の瞳が零れ落ちそうに見開かれている。
その様子が可笑しくも、可愛らしく見えて、あの時と同じようについにへら、と笑ってしまう。
ザク、ザク、と、もう足音を消すこともしなくなった少女はゆっくりと青年に近づいていく。
恥部と顔を隠している姿を見れば、「真っ赤。」と、どちらへ向けてかわからない言葉を漏らす。
そしてゆっくり、ゆっくりと青年の前にたどり着けば、目線を合わせるようにしゃがみこみ。
「どしたの?続き、シないの?」
そう微笑みながら訪ねると、白く細い指先は青年の逸物を指さす。
苦しいでしょ?辛いでしょ?シなくていいの?と、金色の瞳は楽しそうに細められて微笑む。
■サウロ > (明らかに見ていたというような彼女の反応に勃起したソレは掌で隠しているが、
平均よりは長く、形の良い反りと雁は形状的には掌で隠しきれるほどでもなく。
ましてや年下と思しき異性に見られて、劣情を催し興奮してしまっている。
近づいてくる姿にこちらは下がる場所もなく、必然と二人の距離は縮まるだろう。
熱を孕んで色気を醸し出す彼女の金の目、楽しそうに細められるその表情に羞恥心が募る。
近づいてきた彼女がしゃがみ込むなら、その眼前にはサウロの手に隠された逸物も近づくだろうか。
至近距離から女性に性器を見られるのは、興奮を呼ぶのは当然か。
欲を孕んで跳ねては、萎えるどころか興奮してしまっている逸物を指さして、続きを促す声に葛藤の表情で。)
「……っ、……」
(今すぐしまって部屋に戻るという選択肢もあっただろう。
だが、今にもはじけそうなぐらい膨張し、血が通って、ドクドクと脈打つ逸物が素直にズボンに収まるはずもなく。
しゃがみこんだ彼女は、きっと言ってもそこから退いたり、離れてくれそうにない表情をしていた。
結果────、隠していた手が退き、彼女の前に形の良い逸物が晒される。)
「その……あまり、見ないで欲しい……、っ、」
(言っても無駄かもしれないが、金の瞳から注がれる視線を感じる度にびゅく、と先走りが溢れる。
とろりと竿にまで伝う先走りを指に絡め、彼女の眼前でゆるゆると手が動き出す。
まるで自慰を見せつけているかのような、そんな興奮が下半身から背骨を通って脳髄まで走るように痺れ、震わせながら息を吐いて。
しゅ、しゅ、くちゅ、ぬちゅと濡れた音も混ぜ合わせた淫らな音と共に、特等席に座るような彼女の前で青年の男根が扱かれていく。)
■イェフィム > きっと青年の顔は耳まで真っ赤に染まっているのだろう。
そんな羞恥心に染まった顔を見て、無意識に胸を高鳴らせながら、
じ、と青年の立派と言っても良いであろう逸物を見つめる。
今まで自分を犯してきた男たちもこんな気分だったのだろうか。
そんなことを思いながら、至近距離で見つめる逸物に劣情を抱くのもこちらとて当然のことだった。
青年には別の選択肢もあった、だが、どうやら青年が選んだ選択はそちらではなく…。
「……大きいね。」
じっと見つめる先、逸物を隠していた手が退けば、青年がその選択をしたのだと内心ほくそ笑む。
思わずつぶやいた言葉は特にお世辞とかではなく本心だったが…。
まぁ、そんなこと些細な事だろう。
「なんで?」
先走りを溢れさせる逸物を見つめる金色の瞳は揺らがず、そして逸らされることもない。
ゆっくりと、でも確実に青年の手が動き始めれば、その視線はねっとりと絡みつくようなものに変わり。
しゅしゅ、と言う音から濡れた音に変わっていく扱く音に、白い肌を薄桃色に染めながら食い入るように見つめる。
時折「ソコ、好きなの?」と、青年が擦る部分を指摘したり、「可愛い。」と、感想を漏らしたり。
少女の赤い唇はニコリと弧を描き、時に唇が鈴口に付きそうなほど近づけてみたりと、飽きなく動いている。
■サウロ > 「……何で、と言われても、……ッふ、恥ずかしい、から……ッ」
(想定通り耳まで赤くなっている。その顔を半分掌で隠しながら、名も知らぬ女性の前で自慰に耽る背徳感に劣情を煽られて、
まとわりつくような視線から、時折かけられる声にゾクゾクと興奮を煽られて、扱く手が止められなくなる。
見ないで欲しいと言いながら見られて悦んでいる。
恥ずかしいと言いながらその羞恥性の快楽に酔い痴れる。
笑みを浮かべながら見つめている彼女の吐息が鈴口に触れそうになれば、ゾクゾクと震えた。)
「……ッ、はぁ、…は、…っ…」
(色に濡れた吐息を零しながら、彼女の問いや感想に戸惑い、恥じらいを見せながらも、
しばらく続く異性に見られながらの自慰行為で込み上げてくる射精欲と、
性器の眼前、唇が触れそうなほどに顔を近づけている彼女に、このままではかかってしまうと腰を引き、
後少しで気持ちよく抜けるという段階で、動かす手を緩めていく。)
「もう、出そうだから……っ、顔を離して、」
■イェフィム > 「恥ずかしいんだ?
そっか、でも大きくなってる…あ、動いた、可愛いね、お兄さん。」
クスリ、と微笑みながら青年の自慰を見つめる。
お互いに名前を明かしたわけでもない、ただ偶然出会っただけ。
扱く手が止まらないのであれば、自分の行為が萎えさせているわけじゃないと悟って、
ちらりと赤い唇から舌をのぞかせて、チロチロと動かして見せる。
ほんの少し、青年が腰を動かすか、少女が顔を屈めれば触れてしまいそうな距離で。
「ん?んー…わかった、じゃあ。」
色に濡れた吐息が聞こえて、自分の下腹部が熱を持ち始めているのを感じる。
生まれて初めてかもしれない嗜虐的な気持ちに、顔が火照る。
そして青年の言葉を聞けば、あっけないほどあっさりと逸物から顔を離すが…。
「その代わり、お兄さんのイく顔見せてね。」
そう言って今度は更に前のめりになって、青年の顔がよく見えるようにとその顎先に手を添えてこちらを剥かせようとする。
そうすれば、いくら顔にかからないとは言えど、少女の衣服には青年の精液がかかってしまうだろう。
けれども少女はそれを気にしたことじゃないとばかりに、じ、と、愛しいものでも見つめるかのように青年の顔を見つめるだろう。
■サウロ > 「っ……可愛く、ないだろう……ッ、う」
(かわいい、という言葉を言われてもこんな痴態を晒して可愛いはずがないと反論を零すが、
その反論と共に溢れそうになる嬌声を息を詰まらせるようにして飲み込み、堪えて。
彼女の形の良い唇から覗く舌に、ゾクリと興奮を掻き立てられる。
女性特有の柔らかな唇で、舌で、敏感になっている性器を舐られしゃぶられる快感を知っているが故に、
その誘惑めいた舌先の動きにびくん、と快感を求めて逸物が跳ねた。
が、それが彼女の舌先に触れる前に、顔を上げて立ち上がった彼女と視線が合う。
立ったまま扱いていたサウロの目線の高さはほぼ同じだけの背丈がある彼女だ。
倉庫の壁を背に、身を寄せ前のめりに体を近づける彼女の体に挟まれる形になるだろうか。
射精する瞬間の性器を見られるか、それとも射精する時の顔を見られるか、どちらにしても恥ずかしいことに変わりはない。
暑い程に火照った頬は赤く、汗を滲ませ、悩まし気に形のいい眉を寄せて手の甲を当てた口元を隠している。
その顎先に手を添えて顔を向かせられれば、羞恥と興奮の色が混ざり合う碧眼が、戸惑い動揺しながら揺れて。)
「…っ、う……ッ、……あ゛ ────っ!」
(見つめてくる金の瞳、そこに宿る熱と興奮、愛でるような視線と嗜虐的な弧を描く口元に、
肌が粟立つ程震えて、緩んでいた手の動きはラストスパートのように早まっていき。
────限界を迎えるように腰が跳ねる。
同時にびゅく、びゅる、と勢いよく吐き出される射精を、咄嗟にもう片方の手で亀頭を押さえて掌に受け止める形になり。
彼女の服には、かろうじてかかってはいないだろうが、
彼女の眼前には瞬間的な射精の快楽に呑まれた青年の達き顔は、隠されることなく見られた筈だ。
はぁ、はぁ、と肩を揺らして息を整える合間、視線に気づけば一度だけ目線を合わせた後、
我に返ったように込み上げる羞恥心から気まずそうに逸らすだろうか。)
■イェフィム > 「可愛いよ、すごく…ね。
ほら、今も……、俺すごく興奮してるもん…。」
反論の声にはそう言って、青年が自分の顔を隠しているであろう手を取って、自分の左胸へとあてがう。
そうすれば控えめと言えど柔らかな感触と一緒に、ドクンドクンと早鐘のように脈打つ心臓の音が伝わるだろうか。
舌先をのぞかせただけでこの反応、これは…、と、また少女の唇に意地悪な笑みが浮かぶ。
とん、と壁に手をついて逃げられないようにしながら、青年の顔を見つめる。
戸惑い、動揺しながら揺れる碧い瞳を、劣情に揺れる金色の瞳が捉える。
見せて、もっと見せて、とばかりに、青年の顔をじっと見つめて。
そして青年の手の動きが早まったのを感じれば、ふ、微笑みを浮かべる。
そのまま青年の腰が跳ねて絶頂を迎えたのを表情と勢い良い射精音で察すれば、
ふふふ、と嬉しそうに微笑みを浮かべたままで、唇が触れそうなほど顔を近づける。
「たくさん出た見たいだね。かけても良かったのに。」
とっさに亀頭を押さえた青年の判断で自分の衣服は汚れなかったが、少女はそれに不満そうな表情を浮かべる。
「気持ちよかった?」と、気まずそうに目線を逸らす青年の耳元で尋ねると、
少女はもぞりと自分の下腹部に手を添えて、熱っぽい吐息を零した。
「………ねぇ、お兄さん。
もっかいイける?いや、もっかいと言わず何度でもイイんだけど。」
そして、そんなとんでもないことを口走り始めるわけで。
■サウロ > (サウロの手を取って自身の胸にあてさせる彼女の行動に驚く。
服の上からでは殆どわからないかもしれない控えめな、慎ましやかな胸部ではあるが相手は女性。
掌に伝わる柔らかさと、興奮を伝えるような鼓動の感覚に、この痴態を見て興奮している?と疑惑のような表情を浮かべて。
まるでこちらの内心まで暴こうとするような視線に、疼くように下半身に熱が落ちていく。
そうして射精へと至れば、ふー、ふー、と吐く息は荒く、熱く。
そんなと息すら触れそうなほどに顔を近づけられても、突き放すことも離れることも出来ないまま、
至近距離から劣情と嗜虐に濡れた彼女の視線に絡め取られていく。
女性から向けられるその視線に、酷く弱い。興奮する。
絶頂後の余韻に息を整える間にも耳朶をくすぐる柔らかな吐息と、色気のある声音に小さく息をつめて、吐き。)
「……ッ、……そう、恥ずかしい事ばかり、言わないでくれ」
(見られながら行う自慰、射精する瞬間までじっくりと見られて、気持ち良かったと答えられる余裕もない。
どうしたって生理的な現象は抑えられないし、射精の快感はあった。
ただ義務的に抜くよりも彼女の視線や声に興奮したが、恥ずかしさもあって素直には口に出せない。
もう一回、と言われれば、不可能ではないが。)
「……いけなくはない、が」
(あてられたか煽られたか、劣情を孕み熱っぽく息を吐く目の前の女性の顔を見据えて、否定はしないが。
こんなところで、と周囲を見る。
夜の暗がりとは言え屋外、誰が来るともみられるかも分からない場所だ。
続きをするのであれば、部屋に戻ったほうがいいと、言外に視線が伝えて。)
■イェフィム > 「ね?俺も興奮してる…、お兄さんのこと見て、ね。」
ふに、と触れた胸は、ドクンドクンと痛いほど高鳴っている。
まるで、「お兄さんだけじゃないよ。」と、どこか安心させようとしているかのように。
青年の疑惑の表情に、少女はそう言うかのようにして微笑みを返した。
青年の荒く、熱い吐息を聞いて、ウズウズと身体が疼きだす。
顔を近づけても振り払われなけれれば、少し安心したように青年の髪を撫でようとするだろう。
劣情と嗜虐に満ちた瞳とは裏腹に、優しく、柔らかく。
「ふふ、やっぱ、可愛い。」
にへら、と緩く緩く笑みを浮かべて、少女は青年の髪を、頬を撫でていかんとする。
恥ずかしいことを言われて興奮してしまう性質なのは自分も同じだが、言う側もこんなに気持ちいいとは思っていなかった。
そう思いながら、もじり、と太腿をこすり合わせる。
あれだけの自慰を見せつけられて、劣情を抱かない女がいるなら見てみたいくらいだ。
「……俺の部屋、来る?」
すり、と身体を摺り寄せながら青年の耳元に熱っぽい吐息と共に問いかける。
屋外のほうがお互いに興奮はするだろうが、確かに続きをするならば部屋の方が安全ではある。
視線でそれを悟れば、青年が衣服をただすのを待ってからそちらに移動しようと。
■サウロ > (頭の中がくらくらしそうなぐらい熱が込み上げてやまない。
一度出したくらいじゃ治まりそうにないのは彼女の色香にあてられたからか、性欲が強まっているせいか。
どちらにしても、笑みを浮かべて熱を持て余すように反応を見せながら髪を撫でる彼女に、
どう反応していいのかというような戸惑い。
何もなかったことにするには、昂った熱はまだまだ、発散には程遠く。
緩い笑みを浮かべて可愛いと言う彼女の笑みの方こそ可愛いと称されるべきだとは思うが。)
「……貴女のその顔のほうが、可愛い」
(とくに他意はないが、思ったままのことを伝えて、息を吐く。
熱と興奮は冷めやらず、まだ彼女の唇が近い耳元は熱く赤くなったまま。
こちらの視線の意図を受け取ったか、部屋へと誘う声には、普段なら断りを入れる所だが、
この状態で不意に出来るほどでもなく、半ば開き直る形で頷いただろう。
どちらにしてもこの欲は解消しなければならないもの。お互いに。
乱れた衣服を整えてから至近距離にいる彼女と視線を合わせて、その場を離れていくだろう。
────部屋にたどり着いて、密室に男と女。
普通のそれとは少し違う雰囲気を纏って、名も知らぬまま褥にもつれ込むことになるだろう。
その先で互いの名を教え合うかどうかは、二人だけが知る話。)
■イェフィム > 青年の困惑をよそに、少女は青年の髪を心地よさそうに撫でていく。
まだ熱を持て余しているから、顔が赤く感じるのはそのせいだろうと。
けれども…。
「かっ…わいくない!!!」
青年の他意のない言葉に、盛大にうろたえ、青年と同じ反論をすることになった。
そしてそのまま、二つの影は一つの部屋へ向かい、一つになって同じ時間を過ごすことになる――――。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」 簡易宿」からサウロさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」 簡易宿」からイェフィムさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にアウルムさんが現れました。
■アウルム > メグメールの街道を歩む、白い修道服の少年が一人。
所謂巡礼を彼は行っていたらしく、手にした荷物は殆どない。
祈りを捧げる為の小さな祭具が数点と、聖書のみを手に彼は道を歩んでいた。
「ふぅ……」
そんな最中に彼は少し汗ばんだ息を吐き、髪をかき分けながら空を見上げる。
実にからっとした晴天なのは心地よいが、少しばかり外出するには日の光は少年にはつらかった。
水くらいは持ち歩いておけばよかったな、などと考えつつも帰路へと進む。
このまま行けば日が暮れるまでに王都には恐らくは辿り着く。
少し体力にも陰りが見えて少しふらつくが、歩みを止めずにあとちょっとがんばろうと、そう気を張り直した。
■アウルム >
……とはいえ、それなりに歩いて疲労がたまっているのは事実だ。
それにこの暑さも合わさってか、先ほどから少し足元がおぼつかなくなっている。
「…日陰とか…あるといいんだけど」
呟いて辺りを見回すが、都合よく影が落ちそうな場所は見当たらない。
仕方ないのでそのまましばらく歩みを進める。
もう少し、王都に近づけば軽く休憩できる場所もある。
それまでの辛抱だと、そう自分に言い聞かせていた。
■アウルム >
そして歩く事数十分程でようやく目的地が見えてきた事に安堵する。
日が暮れる前に王都が目視できる距離まで来れたからだ。
「とりあえず、水が欲しいなぁ…」
王都に戻れば水を探そう、そうしようと心に決める。
大分汗も流したし、喉も乾いている。
まだ体力は残っているが、水分補給をしないと、流石にそろそろフラッといってしまいそうだ。