2023/09/17 のログ
リーベン > 特にトラブルもなく、目的地は近づいてきた。小さく安堵の吐息を漏らし、速度を調節していく――。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からリーベンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 草原」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──Zzzz……」

まだ日の高い時間帯。
街道脇の草原で、草に埋もれるようにして仰向けに寝そべっている金髪の男が一人。
両手を組んで枕にしながら、晴天の空の下でマヌケな寝顔を晒して絶賛爆睡中だった。
時々吹き抜けてさわさわと草を揺らす風に擽られたように、ムニャムニャと寝言めいた
声を漏らしたりしつつ。

なお男の寝るその近くでは、男が連れたものらしき、馬具を装備した平均的な印象の鹿毛の馬が一匹佇んでいる。
時折草を食んだり、ゆったりと歩いたりするものの男から大きく離れることなく一定の距離を保ち続けていて。
のんきに眠る男と合わせて、ごくごく平和な光景を形成していた。

とはいえ──男の姿が草に埋もれていることから、遠目から見れば馬が何故か単独で
佇んでいるようにしか見えないかもしれないが。

エレイ > やがて日暮れ頃になると、馬がのそのそと近づいては鼻先で男の頬を何度か小突き。
起こされた男は大あくびをしながら、緩慢な動作で鞍にまたがり王都への帰途について──

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 草原」からエレイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にリーベンさんが現れました。
リーベン > 『トラックのおじさん、今回はこれを運んでもらいたいんだけど』

立ち寄ったギルド出張所で受付嬢から示されたのはぐるぐる巻きにされた山賊が十人ほど。
王都まで馬車なら1日かかる距離だが、「オーク」なら1時間だ。
引き受けてもらえるなら今から伝書鳩を送って王都の衛兵に引き取るよう手配する、と受付嬢は続ける。
荷台に空きはある。料金は妥当。人ではなくモノとして運ぶのでそこまで運転に気を遣う必要もない。ただ――

「なぁ。俺にはリーベンっていう名前があるんだ。そっちで呼んでもらえんかな」

そう主張するも、もう定着しちゃってるしと受付嬢はつれない返事だ。
トラック野郎と呼び始めた奴のことは今でもよく覚えている。もう12、3年前になるか。
20そこらの若造だった。名前は覚えていないが従士ではなく騎士だったから貴族のお坊ちゃんの筈だ。
瞳の力強さに、若さと自信が漲っていた。今は何をやっているのだろう。生きてるかすらわからないが、あまり会いたい相手ではない。

出張所の酒場にいる者達を眺める。1人くらいなら操縦部に載せることができるが、希望者はいるだろうか。