2023/09/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にリサさんが現れました。
■リサ > 「では、これはお願いしますね」
朝に受けた害獣駆除の付いてに集めた薬草、それの採取依頼を立ち寄った出張所で見つけて引き渡して報酬を受け取る。
予定外の収入に嬉しそうに笑えば王都に戻るついでに受けれそうな依頼を探す。
出来れば採取か討伐、後は護衛などが理想ではあるが王都の方面に向かうのならば特に選り好みをするつもりはなく。
「この辺りはやっぱり近くの村とかの依頼が多いですね」
少ない依頼を眺めれば大抵は王都で受けた害獣駆除、薬になる植物採取が主。
その中に荷運びなどもあるにはあるが方向が違うので候補にいれず。
後は街道整備の警護もあるにはあるが、これはちょっとと首を傾げ。
「やっぱり確実にだと王都なんですよね」
一部以外は熟せそうだが胴にもしっくりとこない物ばかり。
それでもお金はあって困ることは無く、これにしようかと動物の素材採取、王都に戻る傍らにこなせそうなものに目を向けて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からリサさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にリーベンさんが現れました。
■リーベン > 今日も今日とて昼の街道を走る魔導機械。
「オーク」と銘打たれたそれは滑るように移動する。
風の噂で「ウィンディ」「ギャロップ」という類似した機械があると聞いたが、いまだお目にかかったことはない。
路上に注意すべき対象がないと、男の注意力は散漫になる。
馬車でもいえることだが、交差点よりも直進路の方がよそ見をしやすいものだ。
男の目は正面の景色を映しているが、別のことを考えていた。まだ主教に所属していた頃のこと。
色々なものを運んだし、大抵がろくなものではなかった。
荷台に仮説の座席を作って、ヤルダバオートからバフートへシスター達を送ったことが何度もあった。
宮仕えにノーはない。彼女たちがどういう運命を辿るか想像はつくが、『当該地区の教会へ慰問のため』と言われれば黙るしかない。
名前は忘れたが、ドラッグの運び屋のようなこともやらされた。最新の調味料、という触れ込みだったが。
主教専属の魔導機械ということで荷物を検められることはなかった。主教特権、というやつだ。
ハイブラゼール、マグメール、ラディスファーン……どこにでも運んだ。
確たる証拠がない限り――いや、あったとしても告発などできよう筈もない。
男は多少ガタイがよくて強面なだけの、後ろ盾も何もないただの人間なのだ。
■リーベン > 今もほぼ主教子飼いの身だが、シスター達やドラッグを運ばされることはなくなった。
サスペンションの故障だとか空調の調子が悪いとか、理由はいくらでも言える。
どうせ荷主はこいつ――「オーク」のことなど何も知らぬのだから。
少なくとも、積荷の損傷率が5割を超えてもいいならという条件を聞けば諦めてもらえる。
目の焦点が街道の先であう。いかんいかん、と口に出した。正面に障害はなし。
何か月前だったか、うっかりしてゴブリンの群れを轢殺したことがあった。
気付いた時には遅かった。ブレーキを踏んだものの間に合わず、衝撃が――来なかった。綺麗さっぱりゴブリン達は消えていた。
――あれは白昼夢だったのだろうか。いや、地面に転がっていた小剣は魔物が持っていたものだった。
まるでトラックに轢かれたのと同時に、神隠しに遭ったような――そんな、不思議な体験だった。