2023/08/13 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアクラさんが現れました。
アクラ > 自然豊かな森から採れた果物や木の実やキノコに市場で買った塩
それらを先程切り倒した切り株の上に並べながら頬杖をついて眺めている女が一人
食材達に恨みでもあるのかと見つめる姿は少し異様と言えた

「こいつらをどう組み合せばあの男の言っていたタレになる…もう訳が分からん!」

なんと行っていたのは料理のタレ作りらしい
屋台で食べた串焼きに塗られていたもの、それがどうできているのか何度も聞いたり
してみたところ調味料や食材を組み合わせているところまでは分かった
だがレシピそのものは教えてもらえず森でとれるものと同じくしょっぱいという理由で塩は揃えてみたのだが

「しょっぱい木の実にしょっぱいキノコ、他も全部変な味にしかならん…なぜだあぁぁ!!」

上手くいかないイライラが声になって小鳥を脅かす
飛び去った小鳥を頭上に見れば屋台で食べた焼き鳥とやらを思い出す

「あれも美味かったな、鳥を焼いて食うのと違った……」

そう、たれを自作できればあの味をいつでも食べられるのだ
収入源なんてかなり限られている、いつも屋台で食事なんて贅沢はできないのだ

アクラ > 「面倒臭い…もうあの屋台の男を脅せばそれでいいか…」

今日この日までは街中で人を脅すというリスクが自分でたれを用意するよりも重く感じていた
だがアクラの心はある意味折れた、もう多少のリスクがあろうが自分で用意するよりましだと
悪い方に舵を振り切ったアクラの顔は…とても穏やかだった

「うん、私には元々無理だったんだ。なんか面倒くさいしそもそも細かい料理等出来るはずがない。」

向いてない、ココで割り切った分寧ろ偉いと自分を納得させる
穏やかな気持ちになれば心に余裕が生まれ若干の眠気と食欲が顔を出してくる

「腹が空いたな、何か居たら食うか。」

周囲を見回すがつい先ほど大声を出したばかり
簡単にとれる小鳥や小動物達はどこかへ行ってしまった
何か居るとすれば腹を空かすか縄張り意識の強い大型の動物か、人間だろうか

何も来なければこのまま少し眠るのもいいかもしれない
空腹での寝起きという最悪の目覚めを迎える覚悟はしなければいけないが、果たして……

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアクラさんが去りました。