王国内に広がる平野や丘陵地帯全てを含めてメグメールと呼ぶ。
意味は喜びヶ原である。
「まれびとの道」という街道が通っており、この道を歩いて行けば別の地域や諸外国に行くことも可能。
街道には様々な旅の者がおり、冒険者などにも出会うことができるだろう。
街道にはあまり魔物はでないものの、絶対というわけではない。時折魔物が出て人が襲われることもある。
行商人や、人や奴隷を運ぶ荷馬車の往来も多い。
参加者(0):ROM(1)
Time:14:29:06 更新
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からビデラさんが去りました。
■ビデラ > その後、大聖堂へ戻り…
塩粒を巡る…聖女が憂う事態があったり…逆に喜ばしい様子を見せていたことを聞き、また発狂したように叫ぶことは、間違いない――
■ビデラ > >
それを行った男は息の一つすら切らしていない…
その理由はいざという時に聖女の盾となり槍となる…そのためには生半可な腕など許されないから
修練を繰り返し、血反吐とケガを繰り返しながら得た純粋な研鑽
けれどそれを誇ることはない
それは…彼にとって当然のことだからである
むしろ、一合で仕留め返せない自分に吐き気がする
「――、弱い。ああ、苛々する…苛々苛々苛々苛々ぁ……!!」
最早男に魔物は見えておらず
ただ自分のふがいなさに嘆いて顔を伏せる
お、おおおおおお………!!
腕を切られ、動きにくいと言っても魔物の耐久力はその巨躯に見合うものだ
当然まだ攻撃はできる上に男は顔を伏せてしまっている
…放たれる魔物の拳を見て…
隊列に居るまだ日が浅い騎士は、咄嗟に助けに向かおうとするが
「あァ!!」
一閃
魔物の拳、助けに来ようとした騎士…
その何より早く跳躍した男が空中でコマのように回転し…勢いをつけ、魔物の首を跳ねた
魔法的な強化などされていない銀槍がその筋肉を断ち切って、絶命させる
「―――…ああ、命を無駄に苦しめた私をお許しください……、聖女よ…
大丈夫ですか、貴方たち」
地鳴りをさせながら倒れた魔物へ膝をついてから
次は信徒たちの心配をし…大事無いかどうか馬車に入って確認していこう…
■ビデラ > >
ぐおおおおおおおお……!
「…ふむ。このあたりでは見ない魔物ですね
停止、周囲を警戒しなさい。あれの相手は私がします」
突然、草原沿いの小さな林から、巨大な魔物が飛び出してくる
原型は人型、けれど身長は男の2倍ほど
更に筋骨隆々の腕が6本あり、足は2脚、顔は鬼のように厳つく…
口元からは大きな牙が生えている
武器は持っていないものの、その腕で殴られるだけで多大なダメージを負うだろう
手数も多く、一人で相手をするような魔物ではないことがわかる異様
明らかに人を食ったこともあるだろう。狙いは後ろの信徒及びその候補たちか
出自はわからないが、敵対存在であることは間違いない
男は悠然と
背に背負った銀の長槍を構え、馬から飛び降り…魔物と相対する
「荒ぶっていますね…。理性も無いようだ…
しかし今、私の背に居るのは。…聖女の導きを受けんとする者たちだ
それを食おうというなら、それは…それは………!!」
様子がおかしい男に、魔物さえ気圧されるように手を出してこない
あるいは戦おうとする相手の力量を図ろうとする程度の理性はあるのか
その間も、護衛の騎士たちは呆れと安心が混じり合った視線を向けている
面倒だが、ああなった男は『大丈夫』だと
「悪魔の所業!生物として許されない悪行…!!
ああああああああああ……っ!!信徒を害さないなら、見逃していたでしょう…
おお、だがしかし!!あなたは!!明らかに!!食らおうとしている…!
聖女の導きを受けるべき者たちを!私の同胞を!!……フー……フー………!
…来なさい。来世で悔い改める機会を与えましょう…」
待つのは痩躯の男
構えるのは…ただの銀の槍
ただし、男の口上の後に襲い掛かってきた魔物の六連の拳は…しかし当たらない
放たれる膂力差を…男は受け流し、逸らし、躱し、弾き、完璧にいなす
更には、魔物の腕の根元にそれぞれ深い傷跡を付けている…
じっくりと見なければ、何が起こったかすらわからないであろうやりとりを見せる
■ビデラ > ゾス村にほど近い、喜びヶ原の草原
遠い所からファルズフ大聖堂へ向かう巡礼者の護衛に就く男
いつもの様子のおかしさは一旦鳴りを潜めて
敬虔な信徒を守ろうとする騎士の姿がそこにはあった
(ああ、聖女よ…。今どうしておられるのか…)
けれど心の中には常に聖女がある
本来であれば付きっ切りでその身を補助したいところだ
しかし、聖女から与えられた任務であれば離れるしかない
聖女の命に逆らうということは…彼にとって自殺と同義である…
という前置きはそれこそ置いておいて
複数の巡礼者や新たに信仰を示したいという冒険者や村人を馬車に乗せて護衛の騎士を一人付けている
先頭にビデラが馬を駆って状況を把握
左右と後方にも足並みをそろえた騎士も馬に乗って周囲を固めている
このままいけば、明日にはファルズフ大聖堂へたどり着くだろう
旅路は順調であればあるほど良いが、そうもいかない
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にビデラさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 草原」からエレイさんが去りました。
■エレイ > やがて空が赤く染まり始めた頃。馬に鼻先でつつかれ、起こされた男は大あくびをしながら
緩慢な動作で騎乗し、その場を離れて帰途について──
■エレイ > 「──Zzzz……」
日の高い時間帯。
街道脇の草原で、草に埋もれるようにして仰向けに寝そべっている金髪の男が一人。
両手を組んで枕にしながら、晴天の空の下でマヌケな寝顔を晒して絶賛爆睡中だった。
時々吹き抜けてさわさわと草を揺らす風に擽られたように、ムニャムニャと寝言めいた
声を漏らしたりしつつ。
なお男の寝るその近くでは、男が連れたものらしき、馬具を装備した平均的な印象の鹿毛の馬が一匹佇んでいる。
時折草を食んだり、ゆったりと歩いたりするものの男から大きく離れることなく一定の距離を保ち続けていて。
のんきに眠る男と合わせて、ごくごく平和な光景を形成していた。
とはいえ──男の姿が草に埋もれていることから、遠目から見れば馬が何故か単独で
佇んでいるようにしか見えないかもしれないが。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 草原」にエレイさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」からツネオキさんが去りました。
■ツネオキ > 幸いにも、賊やら何やらに出会すことなく。何ならちょっとぐらい出てきてくれた方が寂しさも紛れたのだが出会すことなく一人ぶつくさと独り言やら愚痴やらを垂れながら暗~い道を歩いていった。
■ツネオキ >
西日がすっかり落ちて月がゆっくり真上に向かっている。
まれびとの道ならまだ街灯が灯って人通りも多いが……
旧道では街灯も疎らで灯っていないものもあれば人通りさえとんとない。
「あちゃー……」
近道になるから通ってみたが遠回りをすべきであったと頻り後悔するがもう遅い。
近隣の村々に説法しにいった帰り道。
村に泊まるか、まれびとの道を行くかどこかの宿場町で一泊するにしても、
今から戻るにはそれなりの距離を歩いてしまったから残りを歩くしかない。
「みづらー」
サングラスを外して弱視の灰目をぐぅ~っと細めても中々道路の輪郭が掴めない。
月明かりは三日月では頼りなく腰に提げたランタンも何とか足元は照らすものの、
少し向こうを見遣れば闇で左右を挟む山林などはてんで見えたものじゃない。
「しもたわぁ~。しかも寂しいねんなこういう時な~も~~~……」
暗~い夜道を一人っきりで歩いていると不安な気持ちがふつふつと湧き上がるものだ。
盗賊だの山賊だの魔物だの何だのは別に怖くも何ともないのだが、こう、本能的なものだろう、おそらく。
「あれやんな、一人暮らしすると独り言増える言うけどまさにこれやんな。ちょい違うかもやけど~」
ぶつくさぶつくさ、ひとりごちながら歩いている。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にツネオキさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からジェイクさんが去りました。