2024/02/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアキアスさんが現れました。
■アキアス > 貧民地区の路地裏。
娼館や酒場の立ち並ぶ通りから一本入ったくらいのところで、赤髪の大男とその取り巻きが酒瓶をそれぞれ持って駄弁っている。
やれあそこの娼婦がどうだの、酒場の看板娘がどうだのと。
なんで酒場で飲んでないのかといえば、近くの家から酒が供給されているようだから、普段の塒が近いのかもしれず。
もしくは普段からこうやって場所を選ばずたむろしているかのどれかだろう。
誰しもある程度出来上がっているようでもあるから、何処かで飲んで次にハシゴする途中であったのかもしれない。
「ぁー。もう酒もねぇのか。どうする、も少し飲むか、次は女か」
へらへら笑う赤髪の男に周囲の男はそれぞれ酒!だのオンナ!だの叫んでいる。
酔っ払いらしくまとまりも無い。
中には通りへと向かう娼婦向けて口笛を吹いたりして茶化している者も。
娼婦も心得たもので、お店でね、とウインクをして路地を出ていく。
気分良く酔ってタガが外れかけてはいるようで、あしらい方の下手な者が近づけば面倒になりそうなのは見て取れるだろう。
貧民地区をうろつく衛兵などは見慣れた光景で気にはしないだろうけれど、変に真面目に職務を全うする者でもいれば、逆に鬱陶しく絡みそうでもあって。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にティカさんが現れました。
■ティカ > パトロンが出来たおかげで近頃は生活レベルも向上したが、元々はこの辺りにある冒険者ギルドの雑魚寝部屋を住処としていた貧乏人。
そんなティカはこの通りの治安がすこぶる悪い事も理解している。
それゆえブーツの歩調も自然と忙しない物となっていた。
それに合わせてふわふわ揺れるのは、普段は履くことのないタータンチェックのミニスカート。その短裾からちらちら覗くはサスペンダーも蠱惑的なガーターストッキングの食い込む太腿。
何故こんな格好をしているかと言えば、つい先程までこの格好でウェイトレスのアルバイトに勤しんでいたからに他ならない。
どうせ後は帰るだけなのだからと無精して、制服姿のままで出てきたのを後悔したのは曲がり角の先。
見るからにガラの悪そうな男達が路地裏に屯っているのを見て、思わず足を止めてしまったせい。
「………………チッ」
それでも回れ右して立ち去るのではなく、赤髪の頭部を俯かせて再びの早足で男達の脇を通り抜けようとしたのは、この娘が持つ生来の負けん気ゆえ。
きゅっと握った小さな拳。苛立たしげに顰めた童顔。
愛想も色気もない早足はしかし、150にも満たぬ背丈に反して育った豊乳の瑞々しく弾む弾力で、男達の目を無駄に惹いてしまったかも知れない。
■アキアス > 空になった酒瓶をひっくり返し、中身が無いのにつまらなそうに鼻を鳴らす。
その酒瓶を取り巻きの一人に放り投げて顔を挙げれば、路地裏に似つかわしくない恰好の女が通りかかる。
どこだったかの酒場の制服、短いスカートから覗く太腿や、強調された胸元を覗きながらの酒は美味かった記憶がある。
途端、ピュゥ、と誰かが口笛を吹き、大抵の相手はその揶揄うような音色に踵を返すものだけれど。
舌打ち一つでこちらを気にも留めぬ、という態度をあからさまに足を進めるのに、むしろ男たちは色めき立って。
「ぃよぅお嬢ちゃん、客はどうした? 巡り合わせが悪かったなら、俺が買ってやるぞ!」
集団の中で明らかに体格の違う、紅い髪の男が声をかける。
酒場のウェイトレスには閉店後の客を掴まえて娼婦めいたことをしている者もいて、
それを引き合いに出しては、一人で路地裏を進む相手をからかっての言葉。
まだ男の方は気付いていないが、彼女も男も冒険者を生業にしているのなら、
もしかしたら、何かの依頼で一緒だったこともあるかもしれない。
知り合いだとしても、依頼を請ける折はもっと小奇麗にもしているし、
しっかりと装備も準備しているから見た目の印象は随分違うだろうけれど。
ともあれ男の挙げた声に取り巻きが露骨に彼女の進む先を塞ぐ。
男も緩慢な動作で立ち上がり、その長身、ゆったりとした衣服越しにも解る巨躯を揺らして彼女に近づき。