2023/12/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にイェフィムさんが現れました。
イェフィム > ドレスをひらりとはためかせながら、
少女は路地裏を一人歩いていた。
そこには怪しげな露店が連なっていて、
少女の姿はとても不似合いに見える。

「…んくっ……。」

うっすら赤く染めた顔を顰め乍ら、
よたよた、と歩き続ける足取りはどこかおぼつかない。
きゅん、と疼く下腹部を抑えて、
恥じらいに染まった表情は周りの男たちの視線を集めていた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からイェフィムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にイェフィムさんが現れました。
イェフィム > ドレス姿のまま、ぐるぐると貧民地区を歩き続けていた。
今は比較的明るい路地を歩いていたが、
やはりまわりには怪しげな露店が並んでいる。
少女の姿はそんな場所にはとても不釣り合いで。

「………。」

きょろきょろ、と周りを見渡す。
今日ははてさて、少女にとって良い日になるのか、悪い日になるのか…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアドラーさんが現れました。
アドラー > 本格的に冷え込んでいく季節。
身に凍みる風に身体をやや小さくさせながら、目的地へと歩いていく。
季節を問わず怪しい露店というのは相も変わらず元気に営業している様子を呆れながら流し目で見ていると

「おや」

正面からは見知った顔の女性が歩いてくる。
いつかこの地区で出会った女性の騎士。
その時と決定的に違うのは機能よりも美麗さを重視されたドレスに身を包んでいることで

「君にしては珍しい恰好をしているな。イフ
 久しいな。元気にしていたか?」

以前出会ったのはもう随分前のこと。
何かきょろきょろと探している様子の彼女に声をかけてみる。

イェフィム > 冷えた気温が肌を刺すように感じる。
さす、と自分の腕をさすりながらあたりを見渡し、
少女は一人怪しげな露店の連なる道を歩いていく。
時折男たちの下卑た視線を浴びながら…。

「……ん。」

見知った顔と聞きなれた声に顔を上げる。
どうやら今日はいい日だ…、と、少女は思ったようだ。
今は慣れない姿を晒していることに恥じらいを覚えたような表情を浮かべて、
男性の前まで歩いて行き。

「…あ、いや、これは…その…。
 ん、久しぶり…、俺は元気だけど、アドラーの方はどうだった?」

以前出会ったときのことを思い出して僅かに顔を赤らめ、
紋様が浮かんでいるであろう下腹部を抑えながら、
少女はどこか熱っぽい視線で男性を見上げた。
久しぶりに会う友人の姿は元気そうに見えるが、
会わない間のことはさすがにわからないので小首をかしげるようにして。

アドラー > 「私は、一言では収まらないほど様々なことがあったが
 概ね良好だよ」

左腕を怪我したり、新しい武器を入手したりと様々なことがあり
近況を語ろうとしたときに風が吹いて、それに身を縮める。
ここでは露店の店員たちの視線や寒さが厄介で、どこか休める酒場などに行こうと思っていたところ、

「…またなのか?
 その格好と何か関係が?」

下腹部を抑える様子に、眉間に皺を寄せる。
以前も同じような状況であったことを思い出しながら
そのドレスと関連性があるのか問いかけてみる。

「何か、こう、以前とは違う対処法はないのか?」

以前は時間がなく、あのような対応になったことをやや後悔しており
それとは違う対処法はないのか。と聞いてみて

イェフィム > 「そっか、何ていうか…、良いことが多かったなら良かった。
 あの時はありがとう……えっと…。」

怪我をしたとなれば心配もするが、
概ね良好と聞けばほっとした様子で胸をなでおろす。
風が吹けばひらり、とドレスの裾が捲れて、
少し慌てて両手でそれを抑えて。

「……う、ん。
 まぁ…、何ていうか…、そういうこと…かな。
 ……これ着てここら辺歩いてこいって…言われてて。」

少しばかり困った様子で笑みを浮かべて見せる。
ドレスを着ていることに関係があるのかと尋ねられれば、
目元の色を濃くしながらコクンと小さく頷いて事情を簡単に説明し。

「……ん、何ていうか…。
 いわゆる、“そういう”呪いだから…。
 まぁ、最後までシなくても…飲ませてもらったりとか、なら…。」

かぁ、と頬を赤らめながらもごもごと口ごもりつつ、
少女はぽつりぽつりとつぶやくように事情を説明していく。
正直に言えば、前回のような対応が正解ということしか自分にもよくわかっていないようで。