2025/02/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区の廃屋」にグライドさんが現れました。
■グライド > 人攫いの拠点が在ると、情報がギルドに舞い込んだのは夕方頃か
当然ながら、騎士達に連絡を回し、連携を取って拠点に乗り込んだのが、数刻前の事
急襲は成功し、廃屋を隠れ蓑にして居た盗賊団と盗品
そして、攫われた者達の確保を終えて、今に至る。
盗賊達は一通り連行され、冒険者や騎士達も、撤収し始めている
今からギルドに急げば、今日の内に報酬を貰う事が出来る故に
居残る連中も居なかろう、と、勝手に思って居るが、その辺は人其々か
「……よう、御疲れさん。
……なぁに、すんなりと終わったのは良いこった。」
初動が早かった御蔭で、余り、気分の悪い物を見ずには済んだ。
見知った連中が建物の外へ去って行くのを見送りながら
腰に下げていたスキットルの酒を、景気付けに軽く煽った。
――久方ぶりに、今日の酒は美味く感じる。
「……おう、御疲れさん、気を付けて帰んな。
盗賊退治の後で、スリにでも遭っちまえば良い笑い物だからよう。」
戯言めいて、そんな会話を交わせば、部屋の中を軽く巡る
既に騎士達の検分が終わった部屋だ、何か目ぼしい物が残って居る訳では無かろう
己も、スキットルの中身が無くなったら退散しようかと、そんな事を考えながら
ふと、本棚の端っこに、寄り掛かった。 其の瞬間。
――ばたん。
何かの倒れる音。 反射的に飛びのいて、音の元に目を向ければ
其処には、倒れた本棚の下段と、奥に続く、隠し通路。
「―――――マジかよ。」
■グライド > 検分から見逃されたのか、通路は螺旋状の下り階段
先刻の盗賊達が仕込んで居た物だとしたら、回収し切れなかった盗品や
場合によっては、発見しそびれた誘拐の被害者がが居るやも知れぬ
一度外に視線を向けるが――誰か残って居るか、否か。
「おうい!」
声を響かせる。 そして、其の声に応える者が居るか否か確かめる間もなく
先んじて通路の先に、隙間から身を滑りこませ、降りて行った。
――背負っていた大盾は、通路の狭さ故に通せそうになかったから
目印代わりに、通路入り口へ立てかけて置き、己が身一つで
己の重さで、階段が底抜けたりしないことを祈りつつ、慎重に、下へ。
「…………やれやれ…安心にゃ早かったかね…。」
何も無ければ其れが一番良いのだ、が。
少々渋い顔をしつつ、通路の先――閉ざされた扉を、見つけ出す。
扉に近付き、念の為、罠の類が無いかを軽く調べては
――もう一度、軽く扉を叩く。
「――――おい、連中は引き上げたぜ。」
それは、聞きようによっては、盗賊の仲間が報告に訪れたかのような言い方で。
もし、中に誰か居たなら、其れで何かしらの反応や気配が、見て取れると良いのだが。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区の廃屋」にノア = セシルさんが現れました。