2024/05/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にバティスタさんが現れました。
■バティスタ >
貧民街の広場───。
とある教派の紋章を幌に掲げた馬車が物々しい音と共に現れる。
中から織りてきた数人の騎士と少女が一人。
最近はこういう光景が貧民街ではちらほらと見られた。
騎士修道会による食料と水の無料配給───そして、聖女の訪問である。
「慌てないで。食料も水も十分な量を用意してありますから…。
それより、病などに伏せっておられる方はおられませんか…?」
よくその場に通る鈴の音のような聖女の声。
神秘的な異色の瞳と相まって、その存在感は一団の中でも特に際立つ──。
子どもが病気で倒れている、そう聞けば、聖女はその場を騎士に任せ男の案内するままにその子供の下へと向かう。
■バティスタ >
子供は風土に根差した感染症に罹っていた。
それは大人であれば十分抵抗力があリ、数日で治るものだったが、栄養の足りていない子供には危険な病である。
「…目を閉じて。そして手を胸に。
神聖なる御神ヤルダバオートよ。小さき命をお助けください──」
横で男が祈るように言葉を復唱する。
聖女の右手の甲の刻印が朧気な翠光を帯びて──病に伏した少年の身体をゆっくりと包み込む。
──次第に、苦しげに喘いでいた少年の呼吸は落ち着き…穏やかな寝息を立て始める。
……それを目の当たりにした子供の男親と、共に見ていた住民は感嘆の声をあげた。
せめてものお礼を、となけなしの財を差し出そうとする男を聖女は片手を掲げ、制止する。
「それは、この子の今後の為にお使いください。
今日の日の救いは神の御業。その感謝の意は、祈りという形で我らが主神へと捧げましょう」
穏やかな笑みを浮かべ、諭すように男にそう言葉をかけて聖女は男の家を後にする───。
「(それっぽちもらってお腹の足しにもならないってば。これだから貧乏人は…)」
そんな内心は曇天の下、小さな小さな溜息と共に、外へと零れ出る
■バティスタ >
無償で怪我や病を治す奇蹟の聖女。
そんな話が広まれば、我も我もということになるだろうことは明白。
然し此処、貧民地区の町では…そう簡単にとはいかなかった。
そんな、文字通り奇蹟のような話があるものかと。
そんなものはまやかしであると──。
そもそも神に見放されたような境遇の者が集まる町なのだから、当然とも言える。
しかしこの少女…聖女を名乗る、バティスタはそれを善しとする。
神など信じない。奇蹟など起こらない。無償の奉仕などありえない。
そんな人間の目の前で神の御業を、奇蹟そのものを、そして無償の施しを。
現実に与えてやると───。
人は面白い。
昨日まで絶対否定の対象だったものを現実に与えられてしまえば、それを認めざるを得なくなる。
それは、どっちつかずの人間に対してよりも遥かに強烈に、信仰を与えることがある…。
それまで自身の否定していたものがすっぽりとなくなってしまったら、在り方そのものが変わることすら在る。
少女はそんな、卑屈な人間の習性をよく知っているのだ。
「──他にも、病に苦しんでいる者はおられませんか?」
そうして、藁にも縋らざるを得なくなれば…。
否定が抜け落ちた住民は、この得体の知れぬ聖女へと手を伸ばすのだ。
■バティスタ >
「構いませんよ。感謝は我が神へ」
定型文のように聖女はそう言葉を繰り返す。
貴方達を救ったのは我々でなく神の慈悲である。
礼を尽くす心があるならば我々にではなく、神に祈りなさいと。
祈る、なんて行為。時間さえあれば誰にでも出来る。
そう、物心ついたばかりの子供にさえ、出来てしまう。
祈りが通じ救済が得られる…それを繰り返せば。
やがて、信徒が生まれる。
それは周りに自分を救う者がいなければいないほど。
それは自身が不幸であると思えば思う程に。
理由を、神に向けることで己は救われる。
「──王都の周りにも我々の寄り合う教会があります。小さいですけれど。
どうぞ、あなたも祈りに訪れてみてくださいな」
奇蹟を与え、唆し…祝福を与え、促し…。
礼拝にて与えられる"神の塩粒"にて──狂信者へと作り替えていく。
バティスタ率いる騎士修道会が貧民地区での配給を礎とした布教を続けているのは──この通り。
"簡単"だからであった
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にプシナさんが現れました。
■プシナ > (聖女。教会における奇蹟の体現者。そんな存在が王都を訪れているという話は司祭様から聞かされてはいた。とはいえ、そんな雲の上の人は中央広場の大聖堂だとか王城だとか、そういったプシナが訪れる事のない場所で偉い人に囲まれながらよく分からないけれども凄い儀式なんかをするのだろうと思っていたものだから、汚臭の染み付く薄汚れた貧民地区にて目にした姿に思わず見惚れ固まった。周囲に侍る屈強そうな白鎧の騎士や、側仕えらしき綺麗な神官娘たち。おおよそ貧民地区には似つかわしくない彼ら彼女らの中心に佇み、対面するスラムの少年に治癒を施す儚げな小躯。特徴として聞かされていたヘテロクロミアを見るまでも分かる神秘的で神聖な雰囲気。)
「…………………………っ」
(俯いた前髪のヴェールで気弱げな童顔を隠すことも、背を丸めて縮こまらせたノーブラの駄肉をケープで覆う事も忘れ、大きく瞠った桃瞳でじぃっと見つめる聖女のあり方。たわわの乳棚に大仰なホーリーシンボルなど乗せていても、実際の所は神の存在など信じていない田舎娘が思わず信仰に目覚めそうな尊さ。こうした純朴な小娘をだまくらかして良いように利用するのが此度の行脚の目的であるのなら、それは見事に果たされていた。)
■バティスタ >
「……おや」
眼を瞠り、こちらに視線を注ぐ少女の姿。
服装からすれば教会関係者…しかしこの場…騎士修道会の施しの場において、その少女は聖女の記憶にはない存在…。
にしても目を引くその容貌。
治安が悪いどころか無いとも思えるその町に在る姿としては危うげにも思える──。
ふむ、と一考し、聖女は踵を返し、少女…プシナの下へ。
「──どうかなさいましたか?シスター…。
私達の教派では見ないお方…この辺りの教会の方でしょうか」
リンと鳴るような涼やかな声色で、にこやかに聖女は縮こまるプシナへと語りかける。
こんなドスケベなカラダの女が信徒にいたらまぁ忘れないしうちの教派じゃないわね。などと、その内心は溜息モノの考えに満ちているが、当然そんなものは表情に一ミリとて出しはしない。
「で、あるのならちょうど良かった。私はまだこの辺りの土地勘がありませんもので…
配給には今しばらく時間がかかりそうですので…どこか足を休め落ち着ける場所へとご案内願えませんでしょうか」
少女とは対照的に慎ましやかな胸元に手をあて、丁寧な物腰にてそう問いかける。
無論その内心は…少女を一目見てふつりと湧いた嗜虐心の発露先を見初めているのだったが。
■プシナ > (ただただ ぽー…っと、まるで一目惚れを初体験している最中の様に銀髪の童女に見惚れていたため、彼女が近付いてくる事に気付くのが遅れた。プシナの眼前、かつての聖人が行った大海割りの奇蹟が如く少女の歩みに合わせて人垣が裂かれ、真っ直ぐこちらを見つめる色違いの双眸にハッとした時にはもう手遅れだった。慌てて俯き忙しなく泳ぐ桃瞳で逃げ道を探るものの、ひどく内向的な小動物は注目が集まる中、近付いてくる有名人の意図を無視して逃げ出す勇気さえ持ち合わせていない。)
「――――――ひぅ……っ」
(結果、鈴を転がす様な愛らしい声音の問いに返したのは、捕食者に首筋をガブリとやられた草食動物の致命の吐息めいた物。きちんと質問に応えねばと思う心がぷにっと血色の良い唇を開きはするも、それは陸揚げされた魚の様にはくはくと開閉を繰り返すばかりで何らの音も発しない。どうしようどうしようどうしようどうしよう。そんな戸惑いの心声ばかりが激しく弾む鼓動と共に渦巻く魔乳を、不安げに押し当てた双手が ぎにぅぅう…っとそれはもう卑猥に歪ませた。複雑に刻まれる白布の皺と、そこにぷくりと浮くノーブラのぽっち。猥褻物陳列罪。青ざめた童顔から面白い程の冷や汗がだらだらと伝い落ちるも、自分が何も言わず震えるばかりでは聖女様とて困ってしまうだろう。それ故の決死が)
「……………こ、こ、こ……っち」
(凄まじく聞き取りづらい掠れた小声を僅かに発してそろりそろりと後退り、舗装などされていない凸凹道に踵を払われすっ転ばんとす。)
■バティスタ >
一挙手、一投足。
そう評して構わないかと思うほど目の前の少女は…雄の獲物。
今この場に聖堂騎士達がいなければ、あるいは浮浪人も含まれるだろう貧民地区の住民に襲われても文句は言えない…。
と、聖女は思いはするのだが…。撓みに撓み、むぎゅうっと押し込まれ歪んだ胸元の服の皺の深さといったら。
己のフラットな平原には存在しない渓谷の為せる御業である。
………そわそわする、でもまだ我慢。
「…大丈夫ですよ。怯えなくても…。
ほら、落ち着いて…ゆっくりと深呼吸を…」
大丈夫ですか、と。穏やかに微笑み。
目の前で見事な尻もちをついてしまった少女へと屈み込んでその手を差し伸べる。
「私はバティスタ…この騎士修道会の長です。
…貴女の名を問うてもよろしいですか?シスター…」
爆乳弾ませ、尻もちついて股座までチラリズム…。
見るからに下着もつけていない。痴女か?と思えばどう見ても初心すぎるその仕草…。
外的要因を含む何らかの歪みを宿した子である…そう聖女は推察する。
ありきたりでつまらない者しかいないだろうと思っていたこの町で、こんな面白い少女に出逢えるとは。
これも神の思し召しか、なんて内心で嘲笑を浮かべる…。