2024/04/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセラさんが現れました。
セラ > 王国の闇は深い。
お嬢様と呼ばれるような高貴なる少女が、発情期の獣のような無様な雌声で啼き。
人の脅威であるはずの魔族が、チンポに媚びるただの雌として男の股間に跪く。
貧民街にいくつもある娼館。その中にあっては規模も格式も上から数えた方が早い娼館のひとつ。
そのなかでも富裕層向けの広く、豪華な内装の室内には淫臭と嬌声に満ちていた。
犯す側の男の征服感を満たす高貴だったり。強大であったりするであろう美女や美少女を性処理用の奴隷として揃えられた室内は、腐敗した役人や貴族に王族。あるいは豪商や富豪が招かれており。
この宴に招かれた者同士。あるいは、主催者との間での顔見せ。情報交換。コネ繋ぎなどが行われていた。

「王国の未来を嘲るべきか、憐れむべきか……」

娼館の側も奴隷の売り込み。調教の請け負い。調教技術や道具のアピールに勤しんでおり。
人間のモノを基準に考えればエグイ形とサイズのディルドで、奴隷の少女を責めたてて効果のほどを披露しているのを眺めながら、嘆息をひとつ。
この室内で雌と女を分けるのは、首輪の有無。
好きに凌辱しても構わない雌と、人として扱うべき女の違いはそれひとつ。
王都内に魔族を連れ込むというのは、防諜や治安を考えれば避けるべきことだろうに。首輪ひとつで、安全を確信してかくも欲望のままに振る舞うのかと、壁際のテーブルに用意された軽食を摘みながら呟き。
室内の空気に当てられて火照る肌を自覚しながら、爛れた欲望の饗宴に耽る人間達を品定めしていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にキュリアスさんが現れました。
キュリアス > 「こうして在るならそのままでいいんじゃないかにゃー」

男にしては少々高めの声。それでもその声が男とわかる程度には低い。
貴族らが着るような仕立てのいい服装に身を包んだ、猫の耳を持つミレーらしき青年がいつの間にか傍らに。
その目は細く開かれ、目前の宴を愉快そうに見ていた。
貴族の一人……としてはあり得ない。王国でミレーが貴族をやっているという話はあまり聞かない。
そんな、美しく銀髪ながらも、不可思議な紫の髪の青年は黒き魔王へと口を開く。

「でも、これが嗤えるなら笑っておけばいいにゃ。
 真面目さんなら憂いてもいいけど、何も出来ないなら笑う方がマシにゃ。
 ネコはそう思うにゃ~」

猫尾をゆらゆらと揺らして、目前を過ぎ去る使用人のグラスの一つを尻尾で器用につかむ。
そのまま自らの手元でグラスを揺らして、安物のワインの匂いを感じた後、一気に飲み干す。

「お嬢ちゃんはこの場所が嫌いにゃ?」

セラ > 「ん? ミレー族のようだが……誰かの持ち込みか」

傍らから響いた声に、ついと目線を向けて相手の姿を確認し。
娼館サイドで用意した面子では無かったようなと、首を傾げ。客側の誰かが連れ込んだのかと、少しばかり訝しむ表情を浮かべながら相手を眺め。

「まあ、確かに。この国の未来を憂うべき立場でもなし。
笑って見物しているぐらいがいいのかもしれぬが、それならあの光景に混ざって楽しむのも一興とも思える」

この国の将来に責任を負う立場でも無し。
娯楽のひとつとして、この国の将来を食い潰すのも嗤って眺めるのも。一緒になって美味しい思いを味わうのも、どちらもありかもしれぬなと、言葉を返し。
器用に尻尾を使う姿を眺めながら、己をネコと称する台詞にちらりと相手の猫耳を一瞥し。

「嫌いでは無い。むしろ、愉しめる場所だとすら思っている。
むしろ、人ですらないネコはこの場をどう評する?」

腐敗した人間どもの堕落ぶりを笑って眺めるもよし。
欲望に満ちたやり取りの輪に混ざって利益追求もよし。
爛れた肉欲の饗宴に混ざって快楽に溺れるのもよし。
目の前の光景を指し示すように掌を向け。悪意の混じる微笑を浮かべて、この場を肯定する台詞を吐く。

キュリアス > 「そうにゃ~。ご主人様から自由にしろって言われたにゃ~」

微笑を浮かべる彼女の意図を知ってか知らずか、目前の光景を見つめる。
それは眺めるようで、観察するようで、何も見ていないようでもある。
ふんふん、などと言って腕を組み、自然と魔王と同じテーブルに座って。

「愉しめる人がいるなら愉しむにゃ~。みんな自分の事ばっかりにゃ。
 でも自分の事を考えられるのはいい事にゃ~。ネコとしては~……。
 楽しめる時に楽しまなきゃ損だと思うにゃあ。だってそういう空気があるにゃ」

カリッ、とテーブルに置いてあるナッツを一つ持ち、かじる。
ぼりぼりと口の中で咀嚼した後、呑み込み。

「でもま、憂いを覚えられる人間はこんなところにはいないにゃ。
 そんな人間はあんな首輪一つで全部の魔族を御しきれるとは思わないだろうしにゃ。
 あぁ、でもそうだにゃ~」

うーん、とうなりながら、今度は透き通る水のような、青い眼を魅惑的な魔王屁と向ける。

「愉しめる場所だと思うにゃら、お嬢ちゃんも楽しんでほしいとは思うにゃあ。
 その辺の人間をひっかけるも、奴隷の中からいいように弄ぶのも。
 いっそ奴隷から弄ばれるのも面白そうじゃないかにゃ?
 どうせ首輪っていう安全装置があるんだし、何をしてもいいし何をされても安心にゃ。
 少なくとも、お嬢さんはそういう手合じゃないかにゃ?」

言いながら、首筋を見せればそこにはここの者とは違う別の首輪があり。

「ネコとじゃれて見るのもいいんじゃないかにゃ?にゃーんて、な。
 ま、一言でこの場を表するなら……煉獄と言ったところかにゃぁ」

セラ > 「放し飼いのネコというわけか」

ふむりと頷いて、放任主義の飼い主だなと評価する。
それだけ主人が己に自信を持っているのか。奴隷として調教済みだと信じているのか。単に何も考えていないのか。
どれが理由であっても、王国内でそれない以上の影響力を持っている面子が揃うこの場で豪気な事だと、飼い主を評し。

「まずは、自分が第一。自分の将来や利益を確保してから、他人を考える余裕が生まれるのが凡人。
己の欲しか目につかないのはそれに劣る凡愚。その程度の人材がこの場には多そうだが……
ネコは、単に深く考えずにその場を生きる刹那主義のようだな」

ちらりと、肉欲に満ちた饗宴の場と目の前でのんびりとナッツを齧る姿を見比べ。
そういう生き方は、ある意味では楽だろうし。ネコらしいとも言えるなと、口元に刻む薄く刻む笑みは苦笑じみて。

「そうか。実際の所、あの手の首輪は記号的な立場を示す記号的な意味合いが強い。
魔道具的な隷属の首輪などもあるが、高位の魔族になるほどそんな物では拘束しきれん。
例えば、わたしがその手の首輪を嵌めたところで……奴隷プレイの小道具だろうな」

言外に己が、高位の魔族であると示唆する台詞を吐きつつ。
にやりとした、面白がる表情を相手に向ける。その表情の裏にあるのは、相手もこちらをまともな人間とは思ってないだろうという推察。
どこまで言外の意味を把握して、どのように反応するのだろうかという興味本位。

「そういう意味で愉しむのであれば、確かに奴隷から弄ばれるというのは面白そうだ。
なにせ、普段は弄ぶ側である事だし。弄ばれ、嬲られるのも……想像すれば、興奮を煽られる」

そういう手合いじゃないかにゃ、と言われれば。
情欲に満ちた蠱惑的な表情。雄の本能を刺激する、発情した雌の顔となり。
己の被虐性。マゾ性癖について認めて、意味深なまなざしを相手へと向け。

「わたしを愉しませてくれるというのなら、ネコと戯れるのも良い余興だな。
ネコを愉しませる事ができる程度には、わたしの肢体は魅力的だと自負しているぞ?」

首輪が安全装置たりうるか疑問を呈しておきながら、それを安全装置のように見せつける行為に小さく笑いを忍ばせ。
この場を煉獄と評したところで、この場にいるであろう主人への敬意も薄そうだとネコを面白がり。浮かべた笑いを深め。
己の雌としての魅力をアピールするように、己の乳房を持ちあげ。軽く揺すりたてて、その豊かさと柔らかさを見せつけ。
この肢体を好きに弄んでも構わないのだぞと、誘惑する。

キュリアス > 「ま、檻に入ったことはほとんどないんだけどにゃ~」

飼われている自覚があるのかないのか。この分などなさそうだとわかる。
むしろこの首輪は、本人にとってはほとんどファッションに近いのだろう。
意味合いを理解して、そして刹那主義な自由主義。そんな猫でも一応はご主人様と呼ぶ存在はいるようで。
最も、ここまで放し飼いならこの場にいるかどうか……いや、いなければさすがに連れてはこないか。

「深く考えるのがどこまで深くなるかにも寄るけどにゃあ。
 明日世界が滅ぶと言われて、どうにかしよう!なんて思うのは人間でもそうはいないだろうにゃ。
 僕ちゃんはどうでもいいにゃ。ネコはネコらしく、気ままに動いて気ままに遊ぶだけにゃ~」

気楽、暢気、陽気、あるいは空虚ともいえるかもしれない。
そこにどこまで本音が混じっているのかさえも分からないし、本心を悟るのは難しいと言える。
なにせ、さっきまで言っていたことと違う事すらすらすらと言いかねないのだから。

「ふーん、つまり印ってことかにゃ。
 じゃあアレを自分から外せない人は、自分をモノだと心の中で思っちゃってるって感じかにゃ~。
 ……お嬢さんは、どうかにゃ?首輪をハメられたら、それを外したくなるのかにゃ?」

人間のものだった瞳が、三日月のように変化する。
目の色が金色の猫目になり、妖しげな形と光と、ギザギザとした歯を覗かせる。
挑発的なその興味に対して、相応にそれを理解しているかのごとき。

「ふーん。じゃあお嬢さんは被虐されて悦ぶってことだにゃあ」

その雌の顔を見て、言葉を聞いて、反応を知って。
浮かべた笑いと、アピールするその肢体を見つければ猫はそっと立ち上がると。
そのまま、彼女よりもずっと高い長身の上半身を曲げて、見下す。
誘惑に乗ったのか、あるいは彼女のその本性を理解したのか。
人差し指がいつの間にか鋭利な爪が伸び、ドレスの胸元へと引っかける。
頬にまで届くのではないかと見紛うような、歪んだ化け猫のような笑みをして。

「このまま、僕ちゃんがドレスを引き裂いちゃってもいいのかにゃ~?
 そのカラダ、その辺にいる奴隷たちもすぐにしゃぶりつくしたくなるようなカラダにゃ。
 それに…今、言ったことの意味が分かってるかにゃ?
 お嬢さんは貶められる自分にも興奮出来るような、どこに出しても恥ずかしいマゾメスってコト……」

ほんの少し、その人差し指を下へと向ければ、そのドレス程度は簡単に破れ肢体を晒すことになるのは想像できる。
嗜虐的な笑みを浮かべて、ネコはむしろその誘惑へと圧し掛かるように告げて。