2023/12/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセシルさんが現れました。
■セシル > 冬の夜。寒風の抜ける貧民地区の路地をひょいと人影が駆け抜ける。とん、たん、とん。軽い足音を小気味よく響かせながら。
積まれた樽も、閉じた店の軒下にある閉じ忘れた布の日除けも、壁を這う様に伸びる雨樋の管も、その全てを足場に変えて。
少女然とした人影は、重力など感じさせない軌道を描きながら、気の向くままに貧民地区を駆け回っていた。
「んー、見つからないねぇ、迷子の猫ちゃん。夜も遅いから心配だよねぇ」
前から後へと流れる冷たい空気に、ぽつりと溢れた呟きが溶けていく。
中空に矮躯を跳ね上げれば、放物線を描く様に身を泳がせる。最高地点で感じる、地面への誘惑を噛みしめる。
こみ上げるスリル。きゅんと胸の奥が高鳴るのを意識しながら右手の銀色を振るえば、閃く銀は鞭の如くに屋根の突起へと絡みつく。
後はそのまま落ちるだけ。振り子の要領でぐんと加速して、やがて再び勢い付いた体は宙を舞う。くるりと一回転する余裕すらある。
そんな変態的な移動を行いながら探しているのは、迷い猫。猫と言うのはそのままの意味か、或いは別の何かを示すかはともあれ。
「よっと。芸術的着地~、ってやつかな?」
半空中の散歩を楽しむ少女は、ひょいと草臥れた廃屋の屋根に着地して止まる。ほんの少しの休憩、息継ぎというやつだ。
ふぅ、と息を吐けば、白い煙の様に立ち上る。もこもこと暖かそうな外套の中も、仄かに汗ばんでいた。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にレザンさんが現れました。
■レザン > 「あ。セシルじゃん」
屋根の上、立ち上る吐息の白にいざなわれたように、冬の夜の空に燐光が瞬いて、近づいてくる。
かと思えばそれは小さなひとのような形をしていた。
少女は見覚えのある、羽根を持った小さな妖精である。
「こんな夜更けに探しもの?
きっととんでもないものを探しているんだろうね」
笑いかけて、少女の周囲を漂って、それから頭の上に着地しようとする。
■セシル > 一通りぐるりと回ってみたものの、捜し物が見つかる気配はない。さて、どうしたものか。少女は屋根の上で悩ましげ。
そんな少女の頭上へ、ふわりと小さな何かが近づいてくる。警戒の網にも掛かったが、知ってる気配なので迎撃はするまい。
ちょん、と頭上に無事着地した事を確認すると、振り落とさない勢いで膝を曲げ、程よく丈夫そうな廃材に腰掛ける。
「やっほー、レザン君。良い子はもう寝る時間だけれど、妖精さんの場合は関係ない感じかな?
そうだねぇ、ボクは捜し物なんだけど……どうやら今夜は縁が無さそうな気がしてきた所だねぇ」
懐から羊皮紙を一枚取り出して、眺めながら溜め息一つ。書かれているのは「猫を探してほしい。見つければ分かる」という曖昧な文章。
これって依頼として正しいのか、とギルドの受付に問い合わせてみた所、細かい経緯はともかく成立はしているとのことで。
よくよく聞けば、特に期限なども設けられていない不思議な依頼であったため、気分で引き受けて楽しく飛び回っていた次第。
捜し物の手掛かりが全くなく、しかし見つければ分かる等という怪しいものを引き受けるのは道楽故の酔狂か。
とは言え、今の所目ぼしい物は見つからないでこんな時間だ。仮に本物の猫なら、廃材の隙間で寝てたりもしそうである。
どうしたもんかねぇ。特に焦ることもなく、さらりと経緯を話しながら、頭上に手を伸ばして指先でつんぷにしつつ。
「という訳でもう少し探してみるか、切り上げてのんびりするかの分岐点に居る訳だよー」
どっちが良いかなぁ、等と暢気につんつんぷにぷに。以前の温泉とはまた違う服越しの感触を楽しむつもりだ。
■レザン > 「へえ……“猫”ね……なるほど、な……
なんて、何も知らないんだけどね。おれ、人間のギョーカイには詳しくないから……」
一度したり顔でうなずいてから秒で撤回する。
「うーん、遠慮なく触ってくるじゃん……
いいけど。セシルの手、あったか……」
妖精だからか、外套を着込んだ少女とは違い、平気で腕や腹部を露出した季節感のない格好。
とはいえ冷たさや暖かさを感じないというわけでもない模様。
伸びてくる手に身体を委ねる。
「少なくともおれは見つかったわけだし……
おれがその“猫”だったりしてね~」
てきとうなことをのたまう。
■セシル > 「そうそう、特に制約も期限もないから、夜遊びに出るついでに引き受けてみたってだけの話なんだけどね。
ボク以外にも受けてる人居るみたいだし、放っといても特にペナルティとかないみたいだから、遊び感覚ってやつ」
実際、ギルドのクエストボードにはそれなりに大変なものから道楽めいたものまで玉石混交の内容がひしめき合っている。
特に重要であったり緊急度が高かったりするものであれば受付による特別な管理が施され、そうでないものが張り出される形だ。
その中でも定期的に張り出されては誰かによって引き受けられ、再び全く同じものが張り出される謎の依頼は重要度も最低である。
他方で、ギルドが認めている以上、悪戯という訳でもないらしい。その後ろに隠れているものが気になりもするが、ともあれ。
「ん、遠慮して欲しかった? ボクとしてはこれ以上ない友好の証明って気分だったんだけど。
ふふ、その分冷えた体を温めてあげるから、細かいことは気にせずぷにられとけぇい、なんちゃって」
ふにふにぷにぷに。潰さない様に気をつけながら、手の中で彼の体を転がしてみる。
格好からして寒さには強そうだが、それでも冷えないという訳でもなかろう。
手の温もりを伝えることで愛玩の対価を払うつもり。この弾力がクセになるのだ。
「――なるほど、でもそれだと、レザン君をギルドに提出することになっちゃうんだよねぇ。
どういう意図が隠れてるかわからないネタだから、その後どうなるか分かったもんじゃないよぅ?」
という訳だから、そのアイデアはなしだねぇ、等といたずらっぽく笑みを浮かべて。
頭上だと話しにくいから、とそのまま彼を手で包むと、そのまま胸の前辺りまで下ろしてくる。
手も冷たいのは嫌だから、と彼の頭だけが己の外套から出る様な位置に持ち替えれば、外套の中の温もりも伝わるか。
同時に、蒸れて僅かに濃くなった少女の汗や体臭も、彼には感じられるかもしれない。
■レザン > 「へえ、そういう謎解きみたいな依頼を出すのが好きなのもいる、ってことなのかねえ……
もしくは、そういう形でしか、出せないヤバい話なのか……」
ある意味で妖精じみている。
奔放なセシルには合っているのかもしれないなと思った。
「いーや。遠慮されないほうが嬉しいね。
こうやって触られるの嫌いじゃないし……
どうなっちゃうかわからないのは、今も同じと言えば同じかも……
どうせなら楽しい方がいいけどね」
外套の中に収められて、少女の熱に守られる。
立ち上る汗混じりの香りに、くら、とする。
妖精の小ささには、人間の体臭は、毒のように重く働く。
「セシル、ちょっと汗かいてる、ね……」
けど、嫌ではない。むしろ──
もぞ……と内側に潜り込む。
■セシル > 「そうだねぇ。まぁ、困ってる様なら手助けしてあげたいし、ヤバい話だったらその時はその時かなぁ。
腕っぷしに自身がない訳でもないし、しくじってもまぁ、根拠はないけど大抵なんとかなるし」
どんな時でも諦めなければ先が開ける。そんな加護を身に受けた少女は、何者に囚われることもない。
一方で、どんなきっかけでいつ助かるかは分からない為、時が満ちるまでは虜囚にも奴隷にもなりうる。
そんな運命を身に宿すからこそ、少女は奔放で、刹那的で、細かいことは気にしない性分となっている。
「でしょ? まぁ、レザン君の好きな悪戯を不意打ち気味にするのは難しいかもだけどね。
ボクもレザン君の気配を覚えちゃったし――ん、どったの? まぁ、汗はかいてるけど」
恥ずかしいこと言うなよぅ、とくすくす笑ったその刹那、彼の全身が外套の中へと入り込む。
中は蒸し風呂とまでは言わないが、程よく運動した後の少女の匂いと湿気と温もりで満ちている。
中で彼が蠢くならば、そのくすぐったさに時折笑いを零しながらも咎めはせずに。
「ふふっ、くすぐったいよ――まぁ、ボクも貞淑って訳じゃないし、えっちぃ遊びも嫌いじゃないけど。
とは言え、うん、もっと平気かとは思ってたんだけど、恥ずかしく感じるのは容姿に感情が引きずられてるなぁ」
こほん。咳払いを一つすると、彼を潰さない様に背を廃材に預けて、仰向けに星を見る形で寝そべった。
この方が、彼にとっての足場が出来て色々しやすいだろうから。その上で、白い吐息が空に消えるのを眺めつつ。
「んで、レザン君はボクに何をしたいのかなぁ。答え次第じゃ、探すのやめてお付き合いしてあげても良いよぅ。
この辺りは人気もないし、寒さだけどうにかすれば多少変わったことをしてもバレないだろうし、ねぇ」
或いはこのままのんびりするだけでも良いけどね、と鼻歌交じり。行き当たりばったりこそが人生だ。
■レザン > 「そういう生き方好きだな。
ニンゲンにしておくにはもったいないぐらいだ。
おれだってセシルのことわかっているかといえば、全然わかってないし……
だからまあ結構楽しめるんじゃね? 見知った仲でもさ……」
甘酸っぱい汗の香にいざなわれるようにして、全身を潜らせて。
湿り気を帯びた肌に吸い付いて、舐めはじめる。
外から見た限りでは、何が起こっているかなどわからないだろう。
「ん……何したい、って……いいにおいだから、味わいたいな……って、思って……」
服の内側からちょっと恥ずかしそうに、しかし素直に答える。
怒られたりたしなめられたりもしないのが、逆に照れくさい。
そのまま奥に、匂いの籠もった箇所へと進んでしまうだろう。
「恥ずかしい?」
笑う気配。
■セシル > 「おや、それなら良かった。気が合うねぇ――ふふ、種族が違っても分かり合える訳だ。
そだね、お互い温泉を共にした程度の友達だから、相互理解はまだまだって感じだよねぇ。
――ふふ、ちょっと、舐めてるでしょ。くすぐったくて、むずむずするんだけどぉっ……!」
様々な魔術を付与した便利な外套は、防塵防寒防水という高性能の対価として通気性が最悪である。
故に、該当の中はいつもどおりの軽装衣。一枚潜れば、その下は素肌に簡素な下着を纏うだけの肢体である。
ブラウスの隙間か、或いは別の場所からか、素肌の上に潜り込んだ彼が、その舌をぬらりと這わせる。
伝わるのは汗の塩味と仄かに甘酸っぱい少女の匂い。雄を誘うフェロモンが、匂いを不快でないものにするのかもしれない。
吸い付かれ、舐められ、味を確かめられる。改めて考えてみると、結構な羞恥が込みげてくるもので、頬を赤らめ、熱をもたせながら。
「今、すっごい悪い顔してるでしょ。ボクだって何も感じない訳じゃないんだからね?
――って、もしかしてレザン君、どこかに移動する気かなぁ? ふ、くぅっ――♡」
膨らみかけの薄い胸元だろうか、それとも普段は薄布で隠された股座の花園だろうか。
どちらにせよ、腹部や腕等よりは余程濃く、蒸れた気配がむんむんと彼に伝わることだろう。
彼が気を許した友人でなく、場末の酒場で出会ったおじさん等であったなら、思わず手が出ていたかもしれない。
しかし、今はどうするか少しだけ悩んだ上で、結局何をする訳でもなく、彼に身を委ねるのみだった。
付き合うと言ってしまったし、なんだかドキドキするし、最近ご無沙汰だったから期待してるのもあるかもしれない。
二人だけの場所であれば、彼の悪戯に身を委ねるのも良いかもなぁ――そんな考えが浮かぶのも、性欲を持て余しているからだろうか。
■レザン > 「嫌? 嫌なら、いつだって、つまみ出してくれてもいいけどね……」
地面になっている肌が熱を帯びる。羞恥や興奮の証左だ。
自分を捕らえて誘っているのは向こうの身体だとも言えるし、
相手の身体を好き勝手楽しんでいるのはこちらだとも言える。
悪くないバランスだ、と思った。
「はあ……っ、セシルの蒸れた匂い、いいな……っ。
服の中に入り込まれてるの、って、どんな感じ?
気持ち悪い……? 恥ずかしい……? ふふ、感想聞きたいね……」
非力な妖精の動きなど、指で押さえつけてしまえば簡単に止められてしまいそうなものではある。
腋の下なんかも面白いかなと思いながら、胸の谷間を通って、肌着をくぐり、腹をつたい、股ぐらへと降りていく。
あちこち、鼻を鳴らして匂いを嗅いで、肺に少女の空気を取り入れて。
肌に全身で触れて、体臭に晒されて、レザンの身体も熱を帯びて、牡ももたげはじめる。
「ふう、今は女の子、か……」
そうして、秘密の場所を覆う薄布へとたどり着くと、それを持ち上げて、無理やり首を突っ込んで、突起物を小さな手で撫で、吸い付く……。
■セシル > 「……むぅ、そうしないってことから察してくれないかなぁ、レザン君――んんっ♡」
ひくん、ふるる。廃材の上に寝そべる体が、時折甘い痺れに跳ねて揺れる。
これだけ悩ましい声を漏らしても、深夜の貧民地区に通りがかる人影などない。
彼と自分の二人だけ――妖精である彼が服の中に居るのだから、寧ろ一人佇んでいるようにしか見えない。
ただ、少女が満天の星の下、寒空に白い吐息を零しながら、桃色の愉悦に身を委ねているのみだ。
火照りで体温が上がれば、外套の中もより蒸れていくことだろう。じんわりと汗が滲んで、しっとりと濡れる。
脱いだら脱いだで確実に風邪ひいちゃうよなぁ――どうでも良さそうな考えが、脳裏をよぎる。
「んぁ、ぅ――♡ 前に、ダンジョンの罠で、触手の赤ちゃんの群れに落ちた時、みたいな感じっ♡
正体が、分かってるから、気持ち悪くはない、けど――ん、ふっ♡ お腹、くすぐったっ――♡」
ほっそりとした腹部を這うならば、その手と足の感覚がこそばゆくて笑いが漏れる。素肌はなんとも敏感だ。
そこを過ぎて、汗や秘蜜でしっとりと濡れて張り付いた下着の中に潜り込めば、無毛のスリットが現れる。
どこよりも濃い、汗と雌の匂い。体の大きさが違うが故に、濃縮されたフェロモンは媚薬の様に働くかもしれない。
意図を理解して、弄りやすい様に少しだけ足を開く。彼がその間に滑り降りて、蜜を湛える割れ目を開き、その切っ先を吸ったならば。
「――んひぃっ♡ あ、はっ♡ そ、こっ、敏感、なの、にぃっ――♡ んぃ、ひゅっ、ぅううっ♡」
半陰陽にもなれるが故か、外見にしては少々大きめの肉真珠をしゃぶられれば、自然と腰が宙に釣られる様に浮き上がる。
ひく、ひくん。へこへこ。空を犯す様に突き上がって、股座を覆うスカートに彼のシルエットが僅かに映った。
過去に受けた極小触手によるクリオナホ責めを彷彿とさせる妖精のフェラチオを味わいつつ、少女は羞恥と愉悦で身悶えしていた。