2023/10/09 のログ
キール > 男の目の前では舞う小さな体躯。
小さいな対蜘蛛いっぱいに使い回転するときに生じる力も全てが淀みなく流れていく。
容赦も遠慮も無く振り下ろされる女の踝。
額で受け止めればミシリと響くのは女の靴に鉄板までも仕込まれているせいだろう。
ありったけの力で叩きつけられたそれが男の額の皮膚を破りぱっと派手な血しぶきを上げる。

それにもかかわらず巨躯の男、迎え撃つための動きは止まることなく、女の足を捉える。
みしりと細い骨を軋ませる様に握りながら、腕にけりつけられるも、男が握った腕を軽く振り上げれば力が流れ、男の上腕はびくともせずにむしろ無理な蹴りを繰り放った側に負担が駆けられる。

「くく。足癖が悪い所は好みだぞ。」


等と答えながら女の足を引き、振り上げ、床を叩く。
そこには女だから、体が小さいから、等といった遠慮は欠片も無く。
睨む目を楽しみながら男は掴んだまま女の身体を軽く振り上げれば、自然とふわりと浮かぶ女の身体。
一瞬の浮遊感の後にまるでバットでも振り下ろすかのように再び地面に叩きつけていく。
その間も足を握る男の腕は油断で緩められる事が無いのはある意味で相手を信頼しているからか…。

「ほら、降参か? それとも、もっと床の掃除を手伝ってくれるのか?」

等と、シェイクされる相手に額から血を流したまま楽しそうに語り掛ける。

ロロ > 流石に血を流すくらいはしてくれるのだが。
逆に言えばそれは精々、血管が徹っている浅い位置――程度までしか。ダメージとして伝わっていないという事だ。
寧ろ意識を狩るように、顎でも狙ってやった方が良かったか…等と思わないでもないが、時既に遅し。
打ち据えた骨から丸々撃ち返されてくる衝撃に。思い切り振り下ろされ、自重を今度は自身が思い知らされる勢いに。
掴まれた所から足首へ、その先へと伝わってくる痛みは。逆に此方が骨までイカれそうな物。

――降参、したら良いのだが。

「っけ、ほ。足だけ――とか言われてるぽくて。 ちょっと癪だ な――!」

もう一度振り上げられた。直ぐにも落とされ二度目の衝撃がやって来る事だろう。
其処については覚悟してしまいつつ、も。血の味がする口の中は。さて…唇からなのか。何処か痛めた喉の奥から、かもしれない。
それでも残り一つ位は悪足掻きするとしよう。一番上まで持ち上げられた瞬間――ふ、と。
先程から咥えっぱなしのガラス片を。瞼の辺りを狙い噴き出してやり…

「 ―― っ、っぐ、っぎ…! っがふぁ――!!」

とはいえ。この零距離では、蹴っても蹴っても肉の鎧を突破する事は出来無いだろう。
直ぐにまた床へと、二度目のそれでいよいよ、床板の方が悲鳴を上げる程に叩き付けられ…くらりと。
しがみついてやろうとする犬の手から、力が抜けた。
喧嘩は此処まで。と。そんな手をひらひら振って。

「っは、 は――ぁ、 かは …っき、っつ…ぁ゛ー……けど、たのしー…」

キール > 額の表面の血管が切れれば、一見派手に血が散るが、ダメージとしてはそれほど深くはない。
それでも、その派手な見た目に二階席や一階席からはワッと上がる歓声。
一部は男が血を流したことが嬉しい様でもある。
そして、店主は店内の他の物が壊されないかとハラハラと二人のやり取りを見守っている。

顎を狙われれば流石に頬で受けるなりずらすなりするしかなかったが、現実はそうはならなかった。

軽い女の体を振り上げれば、相手の悪あがき、礫の様に噴き出される其れを首を軽く捻り避け、女の体を再び振り下ろせば響く悲鳴。

「足癖の悪さ以外に見せてもらっていないからな─。」

等と笑いながら手のひらに返ってくるのは柔らかな肉と硬い骨が床にたたきつけられる感触。
くたりと力が抜けひらりとふる相手の降参のジェスチャーに小さく笑う。

漸く離された女の足首には男の掌の痕が色濃く残されている。
力の抜けた相手の様子を見れば擽られる嗜虐心。

「くく。さて、これでお前は俺の獲物だ。 楽しい時間はまだ続くぞ。」

等と声をかけ乍ら、女の首後ろを掴みひょいと軽い動作で持ち上げ、顔をのぞき込んでから女の小さな血まみれの唇を奪おと男の顔が寄せられていく。

ロロ > 見てくれだけは派手な流血。勢いと音が盛大な床への激突。
周囲からすればそれ等は正しく。試合中のパフォーマンスめいた物にも見えたのだろう。彼方此方から歓声が飛び、決着が着けば賭けの結果に悲喜交々。
帝国辺りの風習宜しく、椅子から引っぺがしたクッションを投げる者やら。儲かった金の一部をお捻りめいて放る者やら。
自分達が戦い勝敗を決した訳でもないのに、テンション上がって発泡性の酒を掛け合う者も居る。
どれもこれも翌日店主が大いに頭を抱えそうではあるが…結果として、余興を愉しんだ客達は。酒も進みその分金を落としていくだろうから。とんとん、という事になるのかもしれない。

…そもそも。結果、と言うのは。まだ少し気も早く。

「……ぁー。そいつぁそうだ。 じゃぁ何を見せてやりゃ良いのか な、好みは有る?」

勝者の権利という奴だ、聞いてやろうではないか。
三度目。今度は足ではなく、首根っこを掴む形で持ち上げ直された。犬なのに猫扱いとはこれ如何に。
そのままお互いの顔が近付いてみると…何とまぁ、お互い酷い事になっていそうである。
額を割られた男に、ガラスで彼方此方切った犬。どちらも首から上が血塗れだ。
切り傷はひりひりするし、しこたま叩き付けられた背も腰も未だ痛いし、シェイクされた脳味噌が据わらず、多分下ろされても立っていられないだろう。
…それでも。短時間だが思い切り暴れたから、口にしてみせた通り「楽しかった」。
そんな機嫌の良さを、紅く濡れた唇に浮かべては…そんな犬の、そして男の。唇が重なった。
賭け仕合とは違う意味で、また客達がやんやの声を上げる中――ちゅくり。遠慮などする筈もなく。舌を差し出し男のそれと絡め合う、最初から深く濃い口付けを交わそうと。

「んふ、っくっふ、ぁ―― んは…ぁ♡ こいつぁ――喰われ、ちゃうな、アンタに――」

キール > 賑やかにクッションやおひねりを投げてよこすガラの悪い客たちにクツリと笑い。

「お前ら、行儀よく飲めよ。お前らの体で床掃除するぞ。」

等と言葉を向けるも、女を手にする男の前ではやんややんやと賑やかな声は止むことは無くむしろ酒が進んでいく。

店主にとっては災い転じて福となす事が出来たのか─。
まぁ、割れたコップひとつと、掃除ぐらいであれば服の方が大きいか。

「くく。 別にわざわざ見せてもらうより、探る方が愉しいからな。 俺はお前が手に入ればそれでいい。」

くつくつと笑いながら猫でも扱うかのように首根っこを掴み顔を向けて見れば、ぼろぼろの女の顔、切り傷打ち傷、まだわずかに踊る瞳。
それでも楽しかったという言葉に嘘はない様で、先ずは唇を奪って見せる。

差し出される舌、男の太い舌が絡めとり、血の味が男の獣欲を掻き立てる。
くちゅ、ぢゅ…。
絡み合う口付けは深く時に顔の角度を変え、切れた口内の傷を舐り吸い上げていく。
僅かに離れた唇、相手の紡ぐ言葉にクツリと笑い答えて。

「あぁ、たっぷり味わって食らいつくしてやる。」

等と、手当もしない額から血を滲ませたままの男の顔。
頬に滲む血の跡を舌で舐めとり、自席へと戻っていく。
自席へと戻ればドカリと座る男の上に女を座らせれば、相手の目の前には血が止まり始めた男の額。
丸で舐めて見せろとばかりに男は鼻先で女の顎押し上げ目の前の細い喉に唇を寄せながら、男の大きな掌が相手の体の肉付きや筋肉の付き具合を楽しむ様に背中を滑り、尻を揉みながら男の体に引き寄せる。

昂る男の血はどうやら下肢に集まり始めているようで…。

ロロ > 「 ……いやー……ふへ、彼奴等にお行儀とか、無理だ よ。…まぁ自分で暴れ出さないだけマシなんだろうけど さ」

ちょくちょく通っていた、という意味で。この店に関しては男より、犬の方が先輩である。
だからこそ、こんな騒ぎが起きても寧ろそれを愉しむような、常連達に。騒ぐなと言っても無理であろうと良く知っていた。
…というか、あれこれ宙に舞うわ放られるわ。中には興奮し過ぎた結果、何処ぞの川宜しく二階から飛び降りそうになっては。周りに止められる連中なぞも居るのだが。
これでも今夜は随分マシな方なのである。文字通り迷惑を掛けるような連中は。一足先に、男の手で叩き出されているのだから。

今更人目を厭う事などなく。勿論流血沙汰に退くような訳もなく。血の味が滲んだ舌と舌が絡み合い、ちゅくり、ちゅく、と音をさせ。
次第深さを増す舌遣いが互いの咥内を求め合う中。唾液の絡み溢れる程に、犬の唇からは。血の味も拭われていくのだろう。
ぶら下げられた侭というのも難だ。両手を伸ばし男の首から喉へ。頬へと掌を這わせては。眼を細めつつ尚口付けを、幾度も、幾度も。

「っく、っくん、っふ――っぁ。…はぁぁ… そうかい? じゃぁどうしよっか な、こっちからも喰わせてくれなきゃ。
ちょっと不公平だって思うんだけど――  んっん。 んふ――っ…」

男が歩み始めれば。頬から更に両手は首筋へ。腕を回し抱き付いて、そのまま運ばれたのは…最初男が座っていた席であり、元通り座したその膝上だ。
据わった事で高さも変わったのか。唇同士の求め合いは一時中断。代わりに目の前へとやってくる額を見やり…
最初は。はぁ、と感歎めいた吐息を零し。ついで息を吐くようにして笑う。
早々に血の止まりだしている男の額は…どうやら。思った以上に人間離れしていたようだ。
なるほどそういう事なのか、と今になって納得しつつも。それを卑怯だの何だのというつもりはない。…此方だってミレーであり、ヒトとは別なのだから。
寧ろ傷口に吸い付いては、舌を這わせ。味蕾のざらつきで唾液を擦り込み…同時に。喉へと喰らい付かれるかのような、唇の感触に。息を吐く度揺れる喉、胸元。

そして――掴み寄せられた尻の下で、硬くなり始めた感触を覚えれば。く、っく、と自然笑ってしまい。

「はふ、んっん、ん …此奴さ。 ぶち込まれる、突き立てられるんだ―― けど。 喰わせてくれる、って言っても良い…だろ?」

早々に。期待してしまいそうである。軽く尻を揺らしてみせれば、互いの服越しとはいえはっきりと。欲しい物を、欲しい所と、擦り合わせてみせ。
――かくして客達の機嫌と気前とが比例し、今宵はなかなかの売り上げになりそうな酒場の中。更に客達の眼を退き、悦ばせる、第二ラウンドが。始まろうとしていた。

キール > 「はっ。 一言言っておかなきゃなぁ。 駄目だったらぶん殴ればいいだけだがな。」

くつくつと笑いながら答え、ある意味で先輩でもある相手にそう告げながら愉しげに笑い、小さな唇を奪う男の大きな唇。
唾液をタップリとのせ相手の血と混ぜながら未来で味わい、唇に滲む血すらも舐り啜れば広がる鉄の味。
それが雄の本能を掻き立ててくる。

喉や頬を滑る小さな手を受けながら歩く男、見通しのいい座席の上に腰を下ろし向き合う形で座らせる。

「くく、並べられなきゃ食べられないような飼われた獣か? お前は違うだろう?」

女の瞳をのぞき込む真紅の瞳。
楽しげに笑いながら女の顎先を上げさせ、傷を見せつけながらはずれぬ首輪がはめられた細い首に唇を寄せ、男の太い舌でぬるりと舐めあげ、女に傷跡を舐めさせるように促して見せる。
額の傷跡に感じる小さな舌、ややざらつく舌の感触と滑る舌の感触を楽しむ男。
相手の舌には人ならざる者の血の味がその舌を楽しませていく。

しなやかな筋肉の詰まったハリのある尻たぶを揉みながら、指先に当たる尻尾。
指先でその根元を擽りながら男の掌がムニりと尻に沈み引き寄せ、相手の股座にズボンの中で血が集まりいきり立ち始める男根。
互いの布越しにすり合わせながら男は喉に吸い付き、胸のふくらみを確かめる様に掌で潰し軽く捏ねる様に掌を添え揺らしていく。

「おう。 そういってもいいかもしれんが…。 どっちが食らう事になるのか─。」

くつくつと笑いながら戯れるようにその首に大きな口を開けかぶりと噛みつき、尻を揉む手でがっちりと相手体を捉え秘所に半立ちの肉槍を押し付け揺さぶっていく。

既に客の目は男と女などそっちのけ、第二ラウドが形を変えて始まったなど露とも気づかず、陽気な声を響かせていく。

ロロ > 「っは、そいつぁそうだ ね、余計な茶々入れてくる連中が居たら蹴っ飛ばして―― ぉ、っと」

それで思い出した、と言わんばかり。男が座り込むのに合わせ、先程叩き付けてやった靴を脱ぎ。足元に投げ出した。
――ごすん。露骨に重い、あからさまに凶器じみた音。
身に着けたそれを外すという事は。ここからの第二ラウンドに関しては明確に――獲物を用いて何とやら、ではなく。不意打ちも騙くらかしもなく。
男と喰い喰われのやり取りに終始するのだ…という、意思表示でもあるのだろう。
裸足になった事でこちらは随分身軽となった。早速対面で座り込んだ男の上。膝から腿、更に上の下肢、肉棒の位置に到るまで。
前後に、左右に、腰をくねらせ摩擦してやりながら。

「冗談、寧ろ隙でも見せてみな。 この侭喰らい付いてやるからさ――― っはふ、ぁ む――」

こんな風に、と。耳元で悪戯に囁いてみせてから。額を舐り血の味を啜り…ぞくり。身震い。
混ざり物の体質にとって、この血の味は――初めて味わうのだが。得も言われぬ物がある。それこそ、酒より余程酔えそうな。
混じり合った二人の唾液。血液。それ等の味を纏めて飲み下していく喉を、舐られ吸われる度。内側だけでなく外からも、喉元から落ちていく快感。
次第に浅く早くなっていく呼気に上下する胸、乳房を捏ねられるなら。体重を預けるようにして此方から相手の掌へと。服越しでも明らかな…膨らみの上、尖る先端を擦り付けて。

「まぁ一番分かり易い?手っ取り早い? のは、喰らい合いってぇ奴だ ね、そもそもセックスって奴は。両方気持ち良くって当たり前なんだから…
んっぁ、ん、っは…♡ もう――擦れてきて……る、けど… これ絶対、もっと…… 大きくなるよ な――…♡」

此方から動いてみせる…よりも、更に強く。尻を掴んで擦り付けられてくる、硬い感触。
いや、既に硬さも大きさも感じるそれだが、きっと此処から更にサイズも硬度も増していくのだろう、そう確信出来る。
額の傷から瞼へ、頬へ、もう一度――唇へ。口付けを順繰りに下ろしていきつつ。
強かに秘裂を擦り上げてくる肉棒に。びく、びくと腰を震わせては…じわり。滲み出してくる蜜の感触が。布越しですら熱く。
客達の盛り上がる声、酒杯がぶつかり重ねられる音、それ等の中でもはっきりと。男には伝わるだろう。…ぐちゅ。ぐちゅ。捏ねられる度に、濡れた音の増していく事が。

キール > 鈍い音をたて落ちる相手の靴。
道理で男の額が割れるわけだと、再度納得しつつも、今は目の前の相手。
むき出しになったその小さな足を軽く撫でたりしつつ、男の腰の上で淫らに踊る相手の体と、耳元でささやかれる言葉、額の傷跡を擽る女の吐息を楽しみながら咽に唇を寄せ、舐り吸い上げ、時に上下に揺れるその喉を軽く噛み。
寄せられる体、掌に押し付けられる乳房をむにゅ、むにゅと揉みながら尖る先端を掌で転がし、時に摘み軽く引っ張り上げ。

「あぁ、それでいい。 抗ってしっかりと喰らいついてこい。 ん…。あぁ、俺の体付きで普通のサイズだったらがっかりだろう?」

そう囁きながら、額から瞼、頬、唇へ滑る小さな唇の感触を味わいながら男も答える様に相手の唇を軽く噛み、、握った尻を引き寄せ、グリと秘所に押し付ければ香る雌の匂い。
ラフなノースリーブの女の服の裾の中に手を差し込み、男の手で容易くつかめる腰から背中を撫でたり、臍のあたりを擽る様に撫でたりしつつ、ローウェストのショートパンツを緩め、手を滑り込ませ徐々にずらし始める。

「入れただけで壊れちまうかもしれんが、頑張ってくれよ?」

等と囁きながら女の舌、男の歯でカリっと軽く噛み、抑えながら舌先をすり合わせ始める。

ロロ > 【後日に継続させていただきます】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からロロさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からキールさんが去りました。