2025/01/22 のログ
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ご案内:「王都マグメール 王城 湯殿」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 王城内 湯殿
 一般的なものや、浴槽の中を満たしただけのものとは違う
 広々とした室内 刳り抜かれたように陥没した場所
 タイルと混合疑似凝固土で塗り固められた滑らかな質感を伝える足元。

 編み込みやカチューシャを解いた、装飾性の無いただ長く下しただけの黒髪姿
 一人で入るような場所ではなく、長い黒髪の手入れを手伝う者が複数人存在するだろう。
 それはこの場所を用いるいろんな者に対して当てはまる。

 髪と体が清め終わり、タオルで巻かれた頭部
 傷だらけの体と、頬や体のあちこちに浮かぶ青痣。
 戦場から王都に一時的に戻っている今ですら、強さを求める渇きと飢えは絶え間ない。
 技術的に上にいる、老練な剣で幾度も打たれた痕なのか、両腕 肩 腿
 色々な部位を見るたびに、まだまだ強くなれる隙がそこには存在する。
 くつろぐはずの室内 稽古後に一部の人間だけが使用できるこの場所にて
 湯の中から両腕を持ち上げて天井にかざすようにしてその痣の幾筋も見るたびに。
 メイラはギラついた眼で笑みを浮かべる。
 悔しさ 飢え まだ駆け上がれる隙間。
 メイラはこの痛みも飢えも乾きも隙間も含めて、殺されない限り未だ訪れない老い無き若々しさに感け
 体がリラックスしてくれていない 誓う体が闘れ(やれ)と自身に言っている。


   「―――ふふっ。」

 

ご案内:「王都マグメール 王城 湯殿」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。