2023/10/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城・地下牢」に天ツ鬼さんが現れました。
天ツ鬼 >  
「むううううう…!!!」

本来静寂に満ちているだろうはずの王城地下の牢獄
そこに唸り声と、けたたましく鳴る鎖の音が響いていた

「ぜー、ぜーっ…糞があ……」

ぱたぱたと玉のような汗を滴らせ、拘束具を引きちぎろうとしているのは、最奥の牢獄に囚われた女鬼

裸体に足枷、隻腕を鎖で壁に繋がれた女鬼は疲労困憊
特殊な魔術で強化された鎖を断ち切れずに、疲弊していた

──とはいえ、何度も、幾度も鎖をぶち切ろうとした結果か
術で保護された鎖は兎も角、それの繋がれた壁に亀裂が入り、そちらが先に崩壊しそうな状態だった

天ツ鬼 >  
さて、以前は口枷もされていたし、襤褸くらいは纏っていたのだが

見張りの騎士の一人が女鬼を犯してやろうと思い立ったところで口枷を外し、衣を引き裂き丸裸にさせたのが数日前
残念ながその兵士の一物は女鬼の尋常ならざる腹圧に耐えられる程度の名刀ではなかったため、やや可哀想な結果にはなったのだが

それ以降というもの、女鬼に手を出そうと思う特異な者もおらず、ただ退屈が続くのみ
飯も水も与えられていないが、不死性の強い鬼にとっては屁でもなく…

「ぬうーっ!!!」

こうやってガシャンメキメキと牢獄が軋む音を立て続けていたというわけなのだが

全盛期、隻腕ともなる以前の自分であればこの程度の術、無理やりに力で断ち切れただろうかと思わぬでもない

「矢張り、治す術を、探すべき、か…の、ぅっ!!」

けたたましく鎖が鳴り、壁が軋む
他の虜囚にとってはいい加減にしてくれといったところであろうか

天ツ鬼 >  
「ぜーっ、ぜーっ……おのれー……」

だんだんと腹が立っていく
なぜこんなにも疲れることをせねばならんのか
闘争で得る疲労と違い、興奮するわけでもなくただただ疲弊させられる

この牢獄を破ってやったならば、王城で大暴れでもしてやろうかと思う程度には、気が立っていた
無論そんなことをすれば再び捕まっても文句は言えないのだが
元々オツムの弱い女鬼、そんなことまでは考えが及ばない

これまで牢獄を訪れた者、牢獄を預かる屈強な兵、見回りの兵…
それ以外だと丸々と肥え太った小綺麗な者共もいたが、連中は単なる興味で訪れたのだろう
値踏みするような視線、見世物にされるのが妙に腹立たしくはあった
思い出すと、あんな連中が上にいるのであれば余計に暴れてやっても良いのではないかという気分になる

「くくっ……俄然やる気が湧いてきたわ…!」

鎖の鳴る音がメキメキ、バキバキという音に変わる
女鬼を繋いでいる牢獄の壁のほうが限界が近いらしかった

天ツ鬼 >  
女鬼の苦悶の声と咆哮、石壁が軋む音が断続的に、数刻続き───ついに

轟音と共に女鬼の背後の石壁が崩壊する
呪鎖を切ることこそ叶わなかったが…残る手枷、足枷なぞ鬼にとってはやや重い装飾品程度のもの
繋がれた鉄球を物ともせず歩みだし、牢獄の鉄柵を鷲掴む

「───やれやれ、手間じゃったな…」

疲労困憊ではある
が、今しがた立てた大きな音
兵士が此処にやってくるまで然程時間はあるまい
壁際に立ち、繋がれているフリをしてやりすごす…ということが浮かぶ程度の頭はあるが

「…いや、正面突破のほうが面白い」

すぐに愉しむ方向へと考えがシフト

口にするが早いか、鉄檻を軋ませ、拉げさせ──悠然と脱獄し、地下牢の通路へと歩み出る

天ツ鬼 >  
呪具である手枷と足枷、首輪は破壊が困難
些か不格好である…は良いとして、動きを阻害される程でなくとも邪魔であるのは否めない

「ふーむ…已む無し。一度八卦の山へと戻るとするか」

妖仙、邪仙、悪仙…
いかな呼ばれ方の者共か、あの山に出入りするそういった類の者ならば解呪も造作もなかろうと

「…ま、まずは此処から出なければな♪」

ガリゴリと足枷の鉄球を引きずりながら、散歩するような気楽さで歩みだす

此処から更に王城を離脱するまでに、一悶着どころか色々ありそうではあるが
とりあえず北方帝国、シェンヤンへ一路戻るべく───大勢の向かって来る気配に向け、踏み出す

ご案内:「王都マグメール 王城・地下牢」から天ツ鬼さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 騎士の間」にセリアさんが現れました。
セリア > 「……やれやれ」

王城内、騎士の常駐する場。
鍛練を終え、帰路につく部下達を見送りつつ、ひとり残って剣を振るっていた。
それも一段落つき、隅で一息ついているところ。

「──偶には、他の騎士団と模擬戦でもしてみようかしら」

そんなことを思いついたが、賛同してくれる者がいなければこの案は成り立たない。
今度王城を巡りがてら、探してみようか。

なんてことを取り留めもなく考えつつ、練習用の剣を仕舞って帰り支度を始める。
今日も今日とて連れはいない。
ひとりどこか酒場にでも繰り出すか……そんなことを考えながら。

ご案内:「王都マグメール 王城 騎士の間」に劉若汐さんが現れました。
劉若汐 > 王城内の騎士の間近くの廊下にて複数人の人の声がする。
諍いなどの喧騒の声ではなくどちらかというと誰に取り次いだ方が良いのかというそんな遣り取りであった。
案内の騎士1名とたまたま出会わせた場内の騎士に文官などの謎の組み合わせ。
あとその中に見慣れぬ王城の者ではない者が1人。

騎士たちの上役が不在で文官達ではどうみても管轄ではないようで
既にもう埒が明かないので誰か騎士団長な方を呼んできてはという具合までになっているようだ。

原因となった女は解決がされるまで廊下の真ん中で立ち喧騒の行方を待っているという有様であった。

セリア > 平素、この時間帯の王城は静かなことが多い。
だが今日は珍しく、廊下の方が騒がしくなっている。
帰り支度をぼちぼち終えた辺りでそれに気づいたセリアは、様子を窺いに喧騒の方へ向かった。

「───?」

見たところ……騎士が2名。そして文官。王城の者ではない──外部の者らしき人物が1名。
埒が明かないという風に話し合っている中へ入るのは少々気が引けたが、乗りかかった船だ。

「……どうしたの?何かもめ事?」

何ができるわけでもないが、王城に詳しい分幾らか助言なり何なりはできるかもしれない。
そう考えつつ声をかける。
ちら、と訪問者らしき女性を一瞥しつつも…

劉若汐 > 事の発端は王城のどこかの壁に罅が入っているから修理のための職人ないし魔術師を呼べという事であった。
半日かかって職人は来たが呼び寄せた文官が約束を忘れたのか引き継ぎに失敗したのか不在。

案内の騎士は案内と文官に引き継ぐという職務を全うしたに過ぎず
文官は文官で引き継ぎもされていないから問題個所が何処かもわからず途方に暮れている。
やってこられた騎士団長の姿を視界に入れると各々『困っております、騎士団長!』と方々が話す始末。

漸くすれば
『王城の鍛錬の間(どこかが不明)の壁が鍛錬のし過ぎで罅入っている』
『直すのに土魔術が使える職人でないと意味がない』
『職人はそこにいるが修理箇所が何処の間か分からない』
『呼び寄せた文官が不在で取次が出来ない』
こんな具合である。もめているというか単に困った状況なだけ。

女性の麗しい騎士団長の様子をじっと見たかと思うも目を逸らした職人女であった。
修理道具一式は持っているというのではなく傍から見て手ぶらそのものだった。

セリア > 適宜その場の全員──訪問者を除く──を宥めすかし、事情を聞いたところ…

成程、結局のところ文官の引き継ぎミスが原因のようだ。
流石に約束を忘れたとなるとそれはミスどころではなく怠慢だが──さておき。

「──つまり、壁に罅の入った鍛錬の間を知らないか。ということね?」

あまつさえ連れていってもらえれば此方の手間も省けるのだが──といった風な顔を彼らがしていたかどうかはともかく。
一瞬視線を感じてちら、と職人らしき女性の方を見遣るも、既に目を逸らした後だった。
それにしても彼女は手ぶらだ。魔術師の類なのだろうか?と今度は此方が数瞬じっと見つめて…

改めて視線を文官たちの方に向け、さてそんな場所はあったかと記憶を巡らせる。

「……あぁ。もしかして…」

思い至ったのは、ここから少々離れてはいるが──我ら旅団も偶に使用する、キャパ大きめの鍛練場。
確かに、壁に派手めの亀裂が入っていた気がする。

あそこかしら、と場所を伝えて皆の様子を窺う騎士団長。

劉若汐 > やらかした文官は後日 騎士団長に叱咤される運命が確定した瞬間であった。

『そうです 我らでは何処かも把握しておりません!!』
案内の騎士は違う騎士団所属かもしれないしここにいる文官は管轄外。
騎士団長の事を見つめてしまった職人女はどうなるんだろうという具合で思わず見てしまっただけであった。
荷物は収納する魔法也魔術でしまったが城内に入る前に騎士と文官の前で仕舞う様子を見て貰ってから手ぶらになった。
身を守る武器は一振り腰に下げているがそれ等も確認してもらっての安全対策は澄ませている。

問われた文官や案内の騎士たちが揃って首を傾げ 大きめの鍛錬場?
いつ行っても傷だらけの???あ、あそこだ、という顔を揃えて、
そうですそこです、と申し訳ないですが騎士団長に職人を託してもいいですかという縋る視線を揃って送り始めた。
序に職人も上目遣いで連れて行ってくれませんかという視線を添えて。

セリア > 何処かも把握していない、と面と向かって言われてしまってはもう何も言えない。
いや、王城付の騎士なのに知らないのか等、ツッコミどころがあるにはあるのだけれど。

一先ず場所についてはどこか知れたらしい。
これで一安心か。そんな顔をしていたのだが──

「………」

縋る視線がおよそ3つ分。ついでに職人からも上目遣いを貰ってしまえば、仕方ないとばかり溜息をつく。
乗りかかった舟。最後まで乗っていくのが首を突っ込んだ者の務めか。

「……案内するわ。ついてきて」

職人にそう声をかけた後、文官その他には仕事に戻れと片手で追っ払うような仕草。
彼らが三々五々散ったなら、もう一度彼女に視線を向け先導するように歩き出す。

「わざわざ壁の修理に呼び出された結果、てんやわんやに巻き込まれるなんて災難ね」

劉若汐 > 王城付きの騎士は全てを把握し切れていないのではという恐れがある。
役職付きではなさそうな気もするし、そもそも職人は王城の内情は知らない。
案内されている間職人は『この案内の騎士案内だけしか出来ないのでは??』と思ったくらいだから。

騎士団長に向かって合計4名の縋る視線を送ったら、騎士団長がついに案内をしてくれるらしい。
文官や騎士は追い払われるように方々に去っていく。

「…わお」
「あ、はい。宜しくお願いします」

職人は黙って騎士団長の後ろへとついていくように歩き出す。
話しかけられれば少し考えながらだけど言葉を選びながら、

「壁の修理が出来る職人という事で呼ばれましたが、
 そう御座いますね、解決されるのか黙っておりまして。
 ただ見目麗しい方に案内される事になりよかったとおもうようにします」

王城内珍しいので時々視線を泳がせる職人だった主に壁の装飾とか造りの内装へと。

セリア > 何ならこの騎士団長すら、王城の内情すべてを知り尽くしているわけではない。
そもそもこの城内に、そんな生き字引みたいな者がいるのだろうか。

実際、案内の騎士はそれが主な仕事だから臨機応変には動けないのだろう。
ある程度上の立場にいる者でなければ、やれることは小さくまとまってしまいがちだ。
何せ大勢の人間が常日頃城内を行き来するのだから。

「見目麗しい…か。お褒めに与り光栄ね」

どうあれ褒められるのは嬉しいものだ。
王城内の装飾あるいは内装。とかく増築を繰り返している為巨大、広大の一言にすぎる。
最も、必ずしも腕ある者が増築に携わったわけではないのだろう。
職人の彼女の目には、この王城の造りはどう映るだろうか。それは彼女のみぞ知ることで…

「まぁ、私から言わせれば貴女も十分見目麗しいと思うけど」

そんな言葉を返し、肩越しに振り返って笑ってみせて。

劉若汐 > 生き字引な人は人族では相当年上か種族が長命な方々ではなかろうか。

時間帯は生憎賑やかな昼とは違い時間も時間のためか二人きりになると静かである。
靴音が床に響くし 時々 警邏中の騎士の姿も見かける。

王城内の内装や造りはある程度統一されているとはいえ少しずつ違う様な気がする。
増改築、減築、改装、気が変わって増築して階層がズレたりと
時代が長くになるにつれて巨大かつ迷宮入りと相成るのが巨大建築物の宿命たるものであった。

観察できる機会があれば存分に眺めたいのだが 今回の目的は修理である。
装飾や内装を見ながらある程度の様式を把握する事が出来た。
あわよくば後で模範したい部分もあるがそれは後である。

「私はまだまだ。お美しい騎士団長の前では霞んでしまいます」

場所はまだなのか こう二人っきりにされ振り返り美人の貴女様に見られて恥ずかしそうに職人は視線を逸らしてしまった。

セリア > 案外、王族の長老的な立場であればすべてを知り尽くしている可能性は無きにしも非ずだが。

時折見かける警邏には、知り合いもいれば全く知らぬ顔もいる。
道中、扉の前に立つ騎士に行き交うと特に説明もなく道を開けてくれた。顔パス。

迷宮入りを果たした巨大建造物の中を、目指す鍛練場へ向けて2人歩く。
恥ずかしそうに視線を逸らす様に肩を竦め、視線を前に向けると──一見、ごわごわとした装飾が目立つ扉に行き当たる。

「──ようやく着いたわね。ここが例の鍛練場よ」

片手を扉にあて、グッと力を籠めて押す。
ギギギ…と重く鈍い音を立て扉は開き── 広々とした鍛練の間が2人の眼前に露わとなった。

見れば、突き当り正面の壁に罅が入っていることが視認できるだろうか。
ちら…と彼女に視線を流し、中へと促す。

劉若汐 > 長老的な立場とはどのような立場なのか気になるのだが
職人は職人なのでそこまで探るわけにもいかず探る理由もない。
時々の通過する扉や警邏の騎士たちと言葉を交わす騎士団長により通過する事が叶いやがて目的の場所へ到着せり。

今し方目の前の装飾の目立つ扉も一見する価値はあったが
観察諸々は後である、依頼を受けてやって来たのだった脱線全て後である。

「ここで御座いますか、広いですが…あーあれですか くっきりはっきり罅が入っているこれですか。」

壁にはっきりと派手な罅が入っている傷があるのが確認できた。
小走りに近づき指でなぞったりして確認をする、これがこう、と呟きながら。

「今から直します。暫しお待ち頂ければ」

掌を床に向けて『解放』と呟くと風呂敷に包まれた道具が出てくる。
削る道具であったりこてだったり色々とした道具たち。該当する壁をごりごりと削り始める。

セリア > もし諸々観察したいのであれば、やるべきことが終わった後に幾らでも見ていけば良いとは思うのだが。
実際どうなのか。王城、ここまでの道のりには見られて困るようなものは無かったと思うが…

「ええ、どうぞご自由に。私はここで待ってるから」

帰り道とて平易ではない。ではお疲れ様とひとり先に帰宅するわけにも行かないのである。

最も、待っている間鍛錬でもしようものなら騒音が立つ。
作業している彼女の邪魔になるだろうから、なんとなくその手つきやら仕事ぶりやらを遠目に眺めていた。

劉若汐 > ここまで巨大であると観察は一日で終わる事はまずない。
何人かの職人がほぼほぼ必要であるし相当広大であるから迷子になる事も多そう。
今一人にされると来た時もそうだったが迷子になる事が確定しそうである。
どこに迷ってしまうか読めない筈だ【職人迷子になる】なんて妙な噂になる記事が掲示板に貼られそうなそんな。

「削り具合はここまで。では一瞬で終わります」

削り終った壁は凹んでいるし 削った部分は山になって床に落ちている。
こてでそれらを整えて何やら数種類の液体やら土を混ぜて整えると無詠唱の土魔法で一気に修繕をし終えてしまう。
金槌で固め終わった壁を確かめる様にかつんかつんと叩き強度を確かめて振り返り。

「修繕終わりました。幾つか強化しましたのでまた崩れたら一報願います」

後片づけをし始めるのは人力だった。道具を布で包んで結んだりとしてから手ぶらになるべく収納魔法を使い。

セリア > 時に王城の者ですら迷子になるのだから、外部の者は推して知るべしだろう。
案内役が人数分必要になるか。まぁ案内ができる騎士や文官はそれなりにいるから、きっと問題はないのだろうが。

ごりごりと削る音が止み、そこからは早かった。
土魔法で一息に修繕を終える様を見届け、何度か頷いてみせる。

「お疲れ様、ありがとう」

ねぎらいの言葉を紡ぎ、彼女が準備を終えるのを見計らって今度は辿ってきた道を逆方向へ。
廊下を行きながら、ふと気づいたのか振り返る。

「そういえば、今日の代金はもう貰ってるの? まぁ文官がヘマをしてなければ、問題なく受け取れるとは思うけど…」

劉若汐 > 壁に手を当てて一瞬で直す魔法を展開できる腕はあったが
それをしなかったのは夜中の騒音問題がある。
割と派手に騒音をまき散らすより削るのは人力あとは強化するだけだから魔法で終わらせる、以上。

土魔法で材料さえあればその場で家から要塞まで作成する術者兼職人。
確認してもらってからは今度は帰るまでの道を案内してもらいながら

「手間賃で前金を頂き、完了の暁に後金を貰う予定ですが 今日は後金の文官がいないのでどうなるんでしょうか」

そう担当の文官は不在である。前金といっても数枚のゴルドを貰い
強化剤の液体と補強用の液体入りの瓶しか購入していない。
後金の数枚が本日の給金なのだけど。 文官がいないからどうなるのかという視線を貴女様へ向けます。