2024/05/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にルシエラさんが現れました。
ルシエラ > 「ですから、閣下。魔族との共謀を示す確たる証があるのです。この場は大人しく従われた方がよい。ご心配なく。国王陛下は閣下の御身も、ご家族についても充分に考慮なさっておられるとのことです」

王城内のホール。黒いマントで首から下をすっぽりと覆い隠した女騎士は、ヒキガエルのような顔をした肥満体の老人貴族に対し、書状を手に丁寧かつ冷淡に告げる。

そして宣告された男は顔を真っ赤にして「肉奴隷が」だの「やはりあの時」だの呟きつつ、兵士と共に廊下を歩み去っていった。

「……本件について、何かご存じの方がいらっしゃれば」

男の後姿を見送った女騎士が、自身に視線を向ける人々をぐるりと見渡すと、男女とわず次々に目を逸らして立ち去り、程なくしてその場には彼女1人が取り残される。

ルシエラ > やがて、女騎士の元に兵士が1人駆け寄り、何事か耳打ちする。

「……結構」

背筋を伸ばし真正面に視線を向けていた彼女は一言返して頷き、マントを翻してホールを後にした。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からルシエラさんが去りました。