2024/10/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 レストラン」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 王都マグメール 富裕地区 昼

 金木犀の甘い香りと秋月が映える日が続く日
 メイラはアスピダやタナールではなく王都にいた。
 重症を負ったわけではない いつもの定期的な帰還に過ぎず、いずれ補給物資と共に戻るだろう。

 その間、相談事や近況 重い腰を動かさないクシフォス・ガウルスに関する事柄
 色々と聞いては話、話しては聞いて。
 傍ら鍛錬と同時に頼まれる対面では恐怖と撃が、いずれ現場での あのころに比べたら を実現させる。


   「―――っ(がもっ)。」


 そして自分自身も苛め抜いている。
 メイラより上は実のところ多くいる。
 叩き直し、叩き直される連続だ。
 より体は粘り強く、叩かれちぎれた筋繊維をより密度濃く結ぼうと体が欲する栄養分。

 鍛錬の後で軽く洗い流しただけの体。
 黒の一張羅とワインレッド色のペイスリーネクタイを締める首元姿。
 ギザ歯を開け、切り分けた純赤身肉の ハンマー・ステーキ の身幅と厚み。

 塩と香辛料だけの半身と、ソースをまぶされた半身で大きく切り分けながら、何度も口の中に押し込み、鋭利な歯
 それが租借であっという間に行内の圧迫を消していく。
 貴族柄ともいうべきか、劇んでも野性的でもない。
 頬をいっぱいにふくらませるように頬張るどころか、すぐに解し消えていく歯と顎による力任せな摂取。

 また切り分けた一片
 ザキッと歯を立てた二本歯フォークの先の肉。
 時折流し込む、ロゼ色のワインで脂が失せながら首元のナプキン
 それが唇を数度触れるように叩いて水気をぬぐう。
 周囲は、戦場でも鍛錬でも生傷青痣堪えぬまま、肉を時折摂取しにくる威圧感すらある怪力令嬢(メイラ)の様子
 それを遠巻きから眺めるように視線を流して送っていた。

 

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 レストラン」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。