2024/08/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 食処」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 王都マグメール 富裕地区 昼

 闘争に身を置き続けるメイラの夏
 騎士鎧の黒みを見るだけで灼けるかのような戦場と比べ、鎧を脱ぎ黒の一張羅
 それに身を包んで過ごす王都は幾分も過ごしやすく感じる。

 アスピダもタナールも、剥き出しの土や草木から発せられる土湿の匂いと熱
 それが蝕むような張り付くそれを感じながら戦っていたことに比べ、袖を短くした衣
 変化型の短パンスカート姿など、貴族の豪奢が姿に比べて着飾っている要素は薄いものの、快適だ。

 熱中症やコルセットの締め付けで倒れ、気を悪くさせている肥え豚貴族や税金貪る孕み女共
 ざまぁない そう端から声が聞こえるほど王城はいろいろと気をやっている従者がむしろ憐れとも思う。

 八つ当たりめいた声や許しを請う耳障りな声
 自己管理能力が欠如した者らは容赦なく頬に拳を与えて、耳障りを消すことさえした。
 そんな環境に眉を顰め、機嫌悪く入った富裕地区の食処に顔を出した
 王城内で食しても、毒を盛ろうとする毛嫌いが多いせい
 それに、あんな場所で食べてもきっと全てが酸っぱく感じてしまうくらいに思えるからか。
 

   「ふんっ」


 がぶりゅっ と手づかみ
 パンズを切り、パティを焼き上げ、しなびていない野菜やジャンクなソースでサンドされたもの
 身が白いパンズを使う贅沢な代物は挟む具を用意しなければならないせいか、貴族食同然。
 ナプキンで覆い実物を手で掴み、そのギザ歯でかぶりつくようにして咀嚼している。

 ナイフとフォークを使うところもあるものの、肉とパンズを一枚増やしたデカブツを前に
 メイラは躊躇いも無く噛みついて咀嚼しつつ、普段は(野菜)など喰わぬと言う身でも
 油を贅沢に使って揚げ茹でにした細切りの芋 付け合わせに食べる程度には、肉食舌に合うらしい。


   「相変わらず暴力的な味ですこと。」


 ソースの味や鋭さ 香など、ジャンクフードそのもの
 躰に悪そうな味付け=美味 を体現しているようで、舌で舐めとる前に
 其処は貴族教育の一端かナプキンで口元を押すように拭い。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 食処」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。