2023/08/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にセリアスさんが現れました。
セリアス > 「嗚呼、喉が渇いた……皆様、良く話題が尽きないものだ……」

新興貴族の催す夜会の会場。
歴史のある貴族から見れば、成り上がり者が無理をして、と。
そんなふうに嘲るものも居るだろう。

そういった中傷をできるかぎり無いようにと、頼まれ、準備に関わった縁もあり、
会場にと招かれた男は、その格好の所為で時折雑事を頼まれたり、断ったりとしていた。

主催者は、花より実を採りたいのだろう。
招待客もただ華やかだったり、厳かであったりというふうだけでなく。

縁を繋げば『便利』そうな相手が多く呼ばれているように見受けられる。
冒険者、傭兵、自分のような、商人、学院生らしき若い者も。

次いでとばかり、自身も今しがた、色々と顔を繋いできたところ。

休憩とばかり、発泡性ワインの注がれたグラスを口元に寄せ。
さてもう少し縁を手繰るか、それとも花々に声でもかけるか。
そんなふうに思案を巡らせ壁の柱にと背を預けながら、会場をゆっくりと見回す。