2025/04/02 のログ
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ご案内:「王都マグメール 富裕地区 大桜地区」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 暖かくなったことで一息で咲ききってしまったように思える、王都内の木々の一部
 または、王都の外にある野桜達。
 花より食い気 食い気より色気となる者からすれば、ただの薄桃色の花咲き。
 しかし本当に見応えのある咲量は、すぐに雨が散らしてしまうことが多いせいか、こうして目に留まりやすい。


 ―――王都マグメール 富裕地区 大桜の場―――

 桜の並木道のような目一杯に移る景観
 柳桜のような何か現れてしまいそうな幻想的な視界
 それらと同じように、普通に桜よりも樹齢がある大桜は見上げれば枝が普通のものよりも広く伸びている
 また、枝には一杯の花びらがついていることで時折風が散ら散らと、桜吹雪がゆったりと振る。
 日傘を差して桜を避けながら または前髪についた桜を隣人に摘まんでもらう夫人もいるだろう。

 メイラも、戦場での血生臭さとは違う桜のそれが漂う鼻先
 コートなどはもう不必要な黒一色の長袖姿。
 片手には銀を塗りつけた酒精フラスコから度数はまぁまぁ
 しかし普通よりもドライな口当たりが少ない、人当たりの良さが伺える澄まし酒
 そんな穀物酒で舌を濡らして、視界一杯の花を眺めていた。
 メイラだって花を愛でる機会はあるようで、顔つきはぼんやりと眺めるか、少し機嫌よさげに口端
 口角がほんのわずかに持ち上がっているのが見える。


   「大雨続きの前に、また見れてよかったと思うべきですわね。」


 戦場の花も悪くはないものの、見逃すと本当に一瞬なせいか
 こうして店の中で悠々と傾ける杯を惜しんで酒精フラスコ片手に外
 ちびちびと消費しながら桜を眺めている、有意義な時間の無駄遣い。
 

メイラ・ダンタリオ >  
 滞在時間はフラスコの中身次第
 そう決めていたのか、次第に量が少なくなってきては体の中がふわりと熱くなる火照り
 ふらりと出店を出している場所へと出向き、なにか肉は無いものかと足を延ばしにいくだろうか。
 あと数日には雨が降って、大部分を散らしてしまうのだろう桜を一瞥しながら、ガブリと肉串から一塊引き抜いたとか。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 大桜地区」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。