2025/01/18 のログ
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ご案内:「王都マグメール 富裕地区 湯屋」にヤーガさんが現れました。
ヤーガ >  
 富裕地区の一角 湯屋
 といえども、有名な木造の旅籠とは違う。
 全体的には造りの外観は富裕地区の建築物とさほど変わらない。
 温泉水の匂いよりも、その時その時で品薄な流行りの香油を落とした湯舟に浸からせて
 出てくる頃にはすれ違う人の鼻先が意識する程度には、その愛いた匂いを発するだろうか。

 そんな湯屋にて
 富裕地区の中らしくスタッフらにあの手この手で奉仕される面子が目立つ中
 一人タイル張りの広いサウナ・ルーム
 霧風呂状態で薄白い霧が目立つ室内、煽情的ないつもの衣装ではなく胸元に控えめに隠すように前張りしたようなタオル一枚。
 汗をゆったりとかきながら長い黒髪がばらけないよう、ピンとタオルで納めた姿。
 じっくり汗をかきながら背もたれに身を置き、鼻腔から肺の中まで熱い空気が送り込まれていく。

 部屋の中、ロウリュのような高温の熱波ではなく、良質な塩を摺り込まれて肌上の不純物が落ち、且つ体の中も同じく。
 最後には滑らかな肌になるだろうことを期待し、このサウナでじっくりと機を待つ者達に混ざっていた。


   「旅籠のお風呂も気持ちええもんやけど、しっかりしよる場所のサウナはえらい気持ちがええどすなぁ。」


 はんなりゆったり 口から出る言葉は空気の揺らぎに合わせるかのような訛り口。
 眉から落ちる汗をその赤い蛇の瞳に入らないよう、スッと指先を差し込んで掻く姿。
 

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 湯屋」からヤーガさんが去りました。