2024/04/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ダートクラブ」にヤーガ・ダンタリオさんが現れました。
ヤーガ・ダンタリオ >  
 真夜中のダーツ・クラブ
 Barと言ってもいいかもしれないカウンターで提供される酒精。
 大きな的と線引きされたダーツ設備
 近くでは硬質的な音を立てて手玉と的玉を用いた玉突き遊技も行われている。

 酒精の甘く感じるアルコールの香り。
 紫煙の熟成された葉の香り。

 それらが入り混じる空気の中、顔見知りも交じる中でいつものように、今の季節
 それはたいして違和感を持たずに纏い、露わにされた黒い煽情的なドレス。
 指先に3本のダーツ 硬く鋭利な先端と金属筒の胴 硬鳥の鳥羽が飾られたハンドメイド。
 下ろした指先に挟みこんだ各々は一本指先で挟み抜かれると、割り振られた数字の枠
 ダブル・トリプル・そして赤い中心点のどれかを積極的に狙っていくだろう。
 放つ当人であるヤーガも、一定のリズム

     トン    トス     トンッ

 と焦らさず、迷わず、高得点の枠の狭い枠を狙って放ちながら次と交代した。
 中年の領域にいる深い彫りこみと整えた髭の紳士に、手を添えて軽くタッチするように手を合わせ
 そしてコツリコツリとヒールの音を立てて離れていく。


   「皆はんもよぅやりますなぁ。
    何も賭けとりませんのに、意地だけで好いとこばかり刺しよりますえ。」


 酒精の入った杯を持ちながら、くふくふと妖艶に笑む。
 口元を隠すゆるく丸まった指先と甘い香り。
 そこらの娼婦よりも整った衣と大きく見開いた谷間は周囲の視線を集めるものの
 いつものことのように隠さず張らず、見咎めず。
 

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ダートクラブ」からヤーガ・ダンタリオさんが去りました。