2024/02/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 カフェ」にメイラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 カフェ」にトリステラさんが現れました。
■メイラ >
王都マグメール 富裕地区 目貫通り裏手のカフェ
時刻は午後 天候は晴れ
カフェの店内はやや疎ら。
目貫通りの表で目に移りやすい場とは違い、富裕地区の住人向けに感じる立地。
目立たず騒がず 食事と茶を純粋に楽しむだけの空間にメイラと連れた一人がいる。
富裕地区という環境を楽しむだけの御登りになれるほど二人は若くもない。
料金が増す分だけ品質の高さを楽しめればよいというかのよう。
―――二人は向かい合う形を取らず、ソファテーブルで隣り合う。
黒と青白い長髪の端と端が簡単に触れ合う距離にて、
桃色の発泡ワインやティカップにポット。
野苺の赤いソースが散るチョコレートムースや柔らかい溶けるようなケーキ。
スプーンで掬い、口の中で押しつぶすようにして舐め溶かすメイラ。
自慢のギザ歯も、スイーツの前では役には立たない。
今は唯、昨年の今時行われていた節を真似るかのように、チョコレートムースを楽しんでいる。
「戻って来た時期が、偶然重なってよかったですわね。
何かの節が昨年あったせいか、菓子も充実しておりますし。」
偶には水入らずで、こういった時間も悪くないでしょう、と隣のステラを見やった。
肉ばかり食む姿をよく見るだろう周囲の知人からしてみれば、身内と菓子を楽しむ姿
それは中々レアらしい。
■トリステラ > 町自体人は多く、どんな場所でも往来はが伺える。
貧民地区の裏通りともなれば、人気が少ない以上に少ない人自身が危ないので往来が多く無くて当然というところもあるだろう。
明るい日差しに照らされ、市場の賑わいとはまた違う。
程よい静けさを賑やかさを合わせたちょっとした穴場。
そんな風にも感じられる少しだけ表の人通りから逸れた場所にあるカフェ。
知る人ぞ知るというべきところに、ひっそりと存在するといった所だろうか。
女は招かれるままに訪れ。
彼女の隣に腰を下ろせば、少しの間オススメや、色とりどりの菓子がならぶメニューに目を滑らせ。
幾つか選ぶものに楽し気に言葉を交わしながらも、やがて決まれば来るまでもまた楽しみ。
そんな様子で二人の時間を作っていくことのだった。
「確かにこういうものも…実際に記録を見るのと触れるのでは、また違うものだな…。
思った以上にこれは滑らかな…」
決して食を疎かにしているわけではない。
けれども、季節の折々のものや、国ではやっているもの、といったものをそう飛びついて口にしない女であれば、新鮮味を感じられるものはあった様だ。
いくら記録を知っても、体験するとまた違う。
どこかの国の言葉で、百聞は一見になんとやら、といった言葉もあるのを身をもって味わえることにもなったようである。
彼女の言葉に静かにうなずき、甘すぎずかといって物足りなくもない。
富裕地区という場所でしっかりとした商いを行えているお店。
その名に偽りなしとばかりの、品質の良さを誇っていれば、飲み物と合わせた味の調整まで恐らくしっかりと厳密に行っているのだろう。
しっかりと仕事をこなしているといっても、散在するタイプではない女である。
彼女と一緒にたまに贅沢をするというのもまた、日常にしっかりと色を付けることはできているのであったようだ。
■メイラ >
ダンタリオと言えど曲がりなりにも貴族。
茶会を経験したことは有るかと聞かれれば是であり、貴族の女性陣らと庭園
そんな場所で囲み、話を交えることも経験していたのだろう。
テーブルマナー チョコレートムースと野苺のかかった部位を口に運び
その甘酸っぱさが消えない内に薄桃色の発泡ワインを楽しんでいる。
逆にステラがあまりこういったものを経験がないように
甘美な甘さや滑らかさに舌を打ちつつ、吐息を吐く様子。
横目で眺めながら薄桃色の発泡ワインを傾け。
「あら、頭脳労働の傍らに楽しんでいる者と思っていたけれど。」
連れて歩き、偶には隣人らしくこういったイベントごとを楽しむのも意味はあったらしい。
デートしている最中のちょっとしたイベントのつもりだったものの、メイラも笑みを浮かべている。
メイラにとっては稀なイベント事も、ステラのような内側で日々を送っている者にとっても稀だった様子。
「菓子を贈り合って、三倍返しを期待するのも面白そう。」
そう言って、腰に手を回すと至近距離。
スプーンで掬い獲ったムースをステラの口の中へ 俗にいうあーんを実行している。
「ほらステラ あーん。」
互いの距離はあってないようなもの。
黒髪や肩を触れ合わせ、隣り合う距離感を使って睦み合っている様子。
互いの偶の、いやメイラの気まぐれからするようなこういったことで、より節を感じるだろうか。
■トリステラ > 表に趣きある程度公務をこなしているものからすれば、そこまで珍しくはないのだろう。
ただただ甘味を楽しむ、という形であれば一般市民もある程度優雅に楽しんでいるものはいるかもしれないが。
同じ貴族に連なるものであっても、女は職務と性格合わせて少々内務にいそしみ過ぎていたのかもしれない。
もっとも不作法かと言えばそうではなく。
育ちにため込んだ知識を交えて、あまり問題もなくこの風景に溶け込めてはいるのだった。
もっとも甘味どころか、それに酒類を合わせる。
ということはさらに女は普段はしていないのである。
知識だけではなく、彼女の食べ方を味わい方を見れば、模倣をしたりと味わい方を色々試しているようだ。
そこは楽しみつつも知識収集の職業癖というのもあるのかもしれない。
「確かに糖分は思考にはいい栄養分だけど…。
ここまでおしゃれなものは早々は…だな」
目もしっかり楽しませ、食べ合わせ間で考えられている甘味。
そこまでちゃんとしたものであれば、やはり稀有だったようだ。
彼女の言葉に少し苦笑交じりに零していくが。
元々しゃれっ気があまりない女である。
こなれていればそれはそれでギャップがあるかもしれないのだが。
こなれていない分、逆にらしいという範囲に収まってもいるのだった。
「ものによっては中々になりそうだな…3倍は…。
んっ…」
子供のお菓子の送り合いなら、3倍といっても大したものからは外れにくいだろう。
逆によくも悪くも堅苦しい、貴族っぽさ全開での贈り物であれば、たとえ菓子とて3倍ともなれば中々に豪奢。
そんな想像すら真面目に浮かべてしまったようだ。
もっとも、本当に3倍でなければならないとは思ってはいないのだろう。
思考の合間に差し出された一口に気づけば、軽く口を開け。
とくに躊躇するでもなく、パクリと口に頬張れば、再び広がる甘い味に目を細め。
しっかりと口内でムースを受け取り切ってから、顔を自らも引いてスプーンをとりやすくしていくようである。
「なら…こういうのはかえすものだな。
ほら…旦那様」
真似たように返すそれは、同じ一掬い。
けれども量がしっかりとしており、ちょっとした3倍返しにも見えるものであれば、ちょっとした期待へのその場でのお返し。
ともいえる戯れでもあったようだ。
とはいえスプーンでの3倍返しである。
普通に大きめの一口で十分楽に頬張れるものであれば、ちょっとしたじゃれ合いにも見えるかもしれず。
お互いの、特に顔の知れた彼女であればこそ、知る人からすればかなりのギャップにも見えるだろうか。
■メイラ >
無縁とは言わないものの、互いに理由が無ければ来ない環境
茶と菓子が欲しいなら店に行かずとも邸宅で提供され、ステラなら王城での務め中
それ相応のものが出されるかもしれない。
お互いにわざわざ店の中で楽しむことが稀有 互いが今は理由となっているか。
小さなデザートスプーンは、食事で出されるスープや前菜とは違い本当に小さい。
女性の、女子の小さな口の中に運びやすいサイズにされてしまったものが入り込む。
それを造るための小さな幅でしかない。
メイラが差し出すそれを受け取り、顎を引いてスプーンの中身が消えていく。
それに満足した様子で、長い黒髪 その位置房を耳の後ろまで流すようにしては
チョコレートムースが髪と触れ合うことがないようにしたまままた一匙。
そう考えていたところでの横からの申し出。
されるとは思っていたというように顔を向けると、その量。
小さなデザートスプーンだからこそ、幅はともかく高さで盛るようさ
一掬いで掘り起こしたような三倍返し。
「また悪戯めいたことを。」
鼻で返事をするように眉を八の字。
しかし慌てることも出来ないと否定することもない。
ギザ歯 白く磨かれたようなジグザグを描ける突起の歯列。
アガッと口を開け、たやすくパクリと匙事口の中へ。
貌を伸ばし、手をソファに着け、髪を抑えての仕草。
口の中で押しつぶすようにして形を崩し、舐め溶かされていくムース。
小さく口を動かすように見えるシルエット。
発泡性の微炭酸を口に含むと、簡単に洗い流されていってしまうだろうか。
「一月後云々ができなくなりますわよ?」
■トリステラ > 舌でつついて軽く潰せば、それだけで溶けるようにして細やかに消えていく上質なムース。
ワインと共に楽しむのもまたよし。
とここで彼女の真似をしてその味を覚えてしまえば、自ら頻繁に足を運ぶことはないかもしれないが。
ちょっとした時に、仕事場から注文して運び屋にでも運ばせることは後々ありそうである。
ゆっくりと抜き取り。
そしてもう一口と彼女が用意するより少し前。
お返しに掬い取っては差し出した一口を、拒否することもない。
何だかんだと言いつつも、彼女が受け取る構えを見せてくれれば女は何処か楽し気に、それでいて急かすこともなく。
彼女がその一口を受け取るのはゆっくりと見守るのだった。
「されたお返しをその場でするのも…悪くないじゃないか?」
いい大人がやるには甘く、どこかじゃれ合う様な様子にも見える行動である。
彼女の言葉に少し口元を緩めて笑みを零して見せれば、ちゃんとしたお返しであり。
悪戯めいた心持も少々であったというところなのだろう。
ともすれば、容易く肉を切り裂けそうな獰猛さも感じさせる彼女の歯の並び。
けれどもその葉を立てることもなく。
そして容易く多めの一口をほおばって、スプーンから掬い取る様にしてなめとる様にして食べていってしまえば、頃合いを見てから女もスプーンを引くことにしたようだ。
悪戯めいてといっても、変に突き出して頬に当たる様なこともない。
彼女の動きに合わせて引き戻していく様子は、仲睦まじい女性の戯れ。
そんな風にも見えるかもしれない。
「なら、また別のものを…でもいいんじゃないかな?」
お菓子での三倍返し。
今ここでお返しできたというのなら、また別の何かで送り合いでもすればいいのである。
たまたま今のこの場に乗っかってのことであれば、今この場のお菓子に限らずとも面白いとでも考えたのかもしれない。
何をどう三倍に返すか。
それすらもまた考えるのもちょっとした楽しみになる。
といった様子であれば、仕事柄資料の山に囲まれている手前、少しの刺激になるとも考えているのだろう。
何時ものような少々硬さを持った口調ながらも、彼女には悪戯っぽく楽しんでいるのが、その様子からは伺えるだろうか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 カフェ」からトリステラさんが去りました。
ご案内:「」にメイラさんが現れました。