2023/09/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/夜会場」にセリアスさんが現れました。
セリアス > 新興貴族の催す夜会の会場。
自家の歴史に誇りのある貴族から見れば、成り上がり者が無理をして、と。
そんなふうに嘲るものも居るだろう。

交流のあるその貴族から、そういった中傷をできるかぎり無いようにと、頼まれ、準備に関わった縁もあり、
会場にと招かれた男は、その格好の所為で時折雑事を頼まれたり、断ったりとしていた。

主催者は、花より実を採りたいのだろう。
招待客もただ華やかだったり、厳かであったりというふうだけでなく。
縁を繋げば『便利』そうな相手が多く呼ばれているように見受けられる。

冒険者、傭兵、自分のような、商人、学院生らしき若い者も。
それぞれ着飾ってはいるけれど、立ち振る舞いはいかにも付け焼刃で。

それを誰にも気にさせないためにと主催がそういった者とも話しているのについて回り。
次いでとばかり、自身も今しがた、色々と顔を繋いできたところ。

「まぁ、上等でしょう。嘲る者も居はするでしょうが……」

それは承知の上の招待のはずと、とりあえずは大事なく済みそうな様子に息を吐く。

随分と夜も更け、客室やら、会場外にと連れだって出ていく者たちも見受けられてきた。
いっそうの深い"交流"を、と、それぞれ移動しているのだろう。

肩の荷も下りたことだし、と、セリアスもそういった相手を掴まえようか、と。
目を惹いた相手に良い夜ですね、と、丁寧に声をかけてゆき。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/夜会場」に刘 若汐さんが現れました。
刘 若汐 > 新興貴族の催す夜会に彩の一つとしてとあるミレー族?が追加された。
それなりの場の雰囲気を壊さぬように着飾った也にて
その女は夜会の人々より何に意識が移ろうのか、そう夜会の建物や内装へと向きがちだった。

足取りは素人のものではなくどちらかというと無駄のない足取りであり
冒険者とは違い、傭兵とも違い、商人とも違い、学生とも違う。
時々話しかけられると礼儀作法を弁えているのかそれなりの会話をするも
女から浅く話を盛り上げてから気持ちよくなっていただき立ち去って頂くという盛り上げ役みたいなこともしており
やがて夜会の賑やかしの役には立ったことだろうと思いながら尻尾を揺らし、
落ち着いて話せる壁際の方へと歩き始める。その際に酒の入ったグラスを受け取りながら。

セリアス > 会場で声をかけた相手に夜会後のお誘いを、
もちろんこういう場であるからそれなりの言い回しでもって。
一言、二言と交わす間に、折り合いがつかなかったのだろう、
勿論、そういう場合も互いに弁えているもので、角が立たないようにと礼を送って別れ。

ふと、視線の先に見つけるのは美しい金の髪を揺らめかせ、その上には人間種族にはない器官の見える相手。
ミレー族が夜会に出ることは、稀有、というほどではないけれど。
その立ち回り方はどちらかといえば場の華にと呼ばれた、教養も備えた高級娼婦あたりを思わせる。

ただ、そうではなさそうなのは、
重要そうなゲストに侍るわけでもないところと――……彼女の視線の向かう先。

「こんばんは、レディ。天井や壁に、なにか見えますか?」

酒精の入ったグラスをセリアスも受け取れば、彼女の傍、窓際に近づいて声をかけて。

刘 若汐 > この王都マグメールの建築様式は誠に本国の建築様式とは別物であり
いかにして構築されてきたのかと夜な夜なこうした夜会に伝を経て潜り込み続けた甲斐があってのこそ。
一期一会の出会いも良き事であろうがどちらかというとこの女の場合

特技と化した能力の極みの為に学びは欠かせないと
―意識を戻すきっかけになったのはとある声掛けによるものであった。

頭のてっぺんにある耳がピと立ち声をかけてきた方へと素早く揺れ動く。
そしてややあって体をそちらへと向けグラスを手に持ったままカーテシーを行う。

「こんばんは、殿方。王国の建築様式が誠に素晴らしく見入っておりました所でございます」

声は若干高いながらも年相応の声で所作はちゃんと整ったものでありました。
声をかけて下さった殿方(セリアス)へとそう言葉をお返し致そう。

セリアス > 声をかけてみれば、ひくんと反応する、獣を思わせる聴覚器官。
優雅な動作でこちらへ振り向き、手に持ったグラスを意識させない優雅なカーテシー。
どこか、異国風の顔立ちの美女から礼を向けられれば、
セリアスもグラスを持っていない方の手を胸元に当て、緩やかに礼を返した。
ダンスを始める前のパートナーへの所作のように。

「セリアス・ストリングスと申します。……建築様式とは。
 私は寡聞にして詳しくはありませんが、ノーシネスク様式と呼ばれるものだそうで。
 かの神聖都市では建物の多くに用いられるものだそうですね」

礼を向けたままで名を告げて。
顔を上げれば彼女が見ていた、各所の造形の仕上げに、
宗教色の見られる偶像などがあしらわれた特徴的な部分へと視線を向けて。

自分の知る範囲の知識を零しながら、相手の傍にとまた少し、歩み寄る。
軽くグラスを掲げ、まずは挨拶にと手向けながら。

刘 若汐 > 耳の反応が鋭くて同時に魔力の濃さなどは漠然と体で感じ取る。
耳と尻尾が割と目立ち見た目も明るいのでシェンヤンのような服装でいたのならば
それこそ似合う様なものだが生憎本日は夜会用のドレス。
互いに礼と挨拶を終えれば此方は姿勢を正し瞼を伏せ気味に殿方を見たり、
また天井や壁などへと殿方と同じように視線を向けたりとする。

「セリアス・ストリングス、様。失礼をお許し下さいませ。
 わたくしは刘 若汐(リィゥ ルォシー)と申します。
 建設、建築、建造と土木知識や施工の文化を学びに遠くはシェンヤンより留学に参りました。
 神聖都市の建築様式でしたか、宗教の絵は国によって違いますから
 それでも大変違いがあり学ぶことは多いようですの。
 偶像崇拝は似てはいますが此方の方が分かり易いですわ。」

留学の部分は真実ではない、シェンヤンの方からやって来たのは真実。
嘘と真実を混ぜつつ素直に建築を学びに来たことを告白して宗教の事は深くは掘り下げていかない。

殿方の方が背が高く若干上目遣いになってしまうのだけども、距離を詰めながらも
此方もグラスを軽く揚げ挨拶へと手向け、酒素の入ったグラスに口付ける。

「美味ですの」

近づけば女は花の甘い香りをつけているのが分かるかもしれない。

セリアス > 耳が愛らしく音か何かに反応しているのをちらりと気にはするも、
正面から彼女と相対してそこばかりに視線を向けるのも失礼だろうと。

視界を彼女の艶やかな整った顔に向け、浮かべられている嫋やかな表情、
奇しくも自身と同じ金糸に赤眼であれば、偶さかの一致に少し笑みを深めて見せながら。

「りーうー、ろしー……失礼。帝国風のお名前は、発音に慣れず。
 ご不快かもしれませんがご容赦を。
 しかし、建築、土木とは。王国でもいないではないですが、
 女性が身を置くにはご苦労も多そうな専攻でいらっしゃる」

彼女が語る宗教的な背景からの建築様式の話に頷きながら、学問として学ぶにしても、
どうしても男尊女卑の背景が付いて回る界隈を専攻していることを称賛とも驚きとも取れるような反応で返す。
彼女が全て真実を話しているかは、今のところは男には興味はなく。
ただ、上目遣いのその視線は、それを向けてくる彼女自身には大いに興味を持ちながら。

「りぃ、りう、りい、りぃ、ぅ……んン。失礼。
 ……それはよかった、うちの商会でこの夜会に提供させてもらった酒です。
 しかし、良い香を使ってらっしゃる、それも、帝国のものですかねぇ?」

ちらりと視界に先ほどから映る、魅惑的なドレスに包まれた肢体を細めた目で眺めながら、
彼女の名を何度か、スマートに呼ぼうと小さく繰り返し、諸々誤魔化すように一つ咳払いを。

それから、こちらからの行動への、彼女の反応を確かめる意図も含め、
薫ってくる甘い花のにおいに誘われたふうを装い、更に身体を近づけて。
すん、と、その匂いを鼻腔に取り入れては――"もっと良く、知りたくなります"と。
彼女を会場の外へと、艶やかな意味合いを込めて言外に誘ってみて。

刘 若汐 > 耳や尻尾はとても丁寧に毛繕いをし毛並みを整え毛艶を足し日々の手入れを経て美しさを保つ。
子供達や興味を抱いた者たちからはよく触られたりするので頼まれれば等価交換で対応をするに留め。

互いに瞳の色が赤い事に気づけばそれだけなのに
声なき声で『お揃いですのね』と嬉しそうに口角を上げて口パクで漏らし。
何処か嬉しそうに振舞うのは夜会の賑やかさに釣られての行為かそれとも。

「いえ、初対面の殿方には酷で御座いました。
 発音の関係上ほぼほぼ正確に発音為さった方は稀有で御座います。
 此方で発音の仕方は そうでございますね 苗字が りゅう 名が るおしー 。
 不快には思っておりませぬのでご安心為されまし。
 建築は木造による建物建設における分類、ガラスや石組など含めると建設が妥当になり、
 建造は馬車や船など大型動作をするものの事を示し、
 土木は社会基盤の為の道路、港湾、河川、トンネルなどの環境設備の事を示しますの。

 頭と体が資本で御座いますわ、苦労はありますが
 達成感がこれほどあふれる職業もありませんので続けております」

宗教についてはとある宗教しか分からないのでノーシス教については最低限のみとなる。
男尊女卑の背景を諸ともせず実力と経験と努力という名の学びを経て現在ある程度の技術力で
並みいる男どもと同等の地位にいる。努力はするだけ実を結ぶのです、というのが形作ったようなことを口にしながら。

「ご無理はなさらぬよう。
 ストリングス様のお酒でしたか、大変美味で御座います。
 味わい深い味でもっと飲みたいところですね、え、ええ帝国の練香を使っております」

ドレスは割と体に沿った作りになっていた。つまりスタイルは隠し通せていない。
あと名は呼びなれない事は承知なのでセリアスへは無理はなさらないでと懇願した瞳を向けて。
香りに気づかれましたか、と察すると密着もされれば潤んだ瞳を上目遣いに一層向けて

「わたくしにご興味がありますの?どこかゆっくりとお話が出来る所をご存じですの??」

セリアス殿のお誘いにどこかに連れて行ってくださいますの?と
いう流し目でどう致しましょうかと口にしつつもお連れ下さいますの?と
誘いに応じる含みを持たせる言葉を漏らし。