王都マグメールの王城近くに存在する富裕層が多く住む地区。
基本的な住民は貴族や資産家などになる。
豪奢な邸宅や劇場、音楽堂など文化的な施設が多い。
中には、アングラで悪趣味な施設やクラブも存在する。
見世物などにされる奴隷などは少なくない。
貧民地区や平民地区に比べれば治安はさらに良い。
しかしここも全て安全というわけではない。
金持ちほど人に言えない趣味を持っていることは多い。
ここに住む人間は特権階級が多い。
権力を持つ者が何か無法なことをしたとしても、もみ消されたり、衛兵たちも見なかったことにすることがあるだろう。
※富裕地区です。様々なシチュエーションや施設でお遊びください。
ご自身で考えた施設や、貴族の邸宅内などでもOKです。
参加者(0):ROM(2)
Time:23:44:00 更新
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 夜会場」からルーベルさんが去りました。
■ルーベル > それから幾人かと交流を深め。
特に話の弾んだ一人と共に会場を後にしてゆき…。
■ルーベル > 富裕地区で行われている、とある貴族主催の夜会。
この貴族は近年の戦争でいくらか功績を上げた新興の成り上がりで、家の興りを祝うもの。貴族同士の社交の場としてのパーティーというだけでなく、その貴族の今後の付き合いなども見込んだものとなっているようで。
高位の貴族は一部だけ、どちらかといえば戦争経験者であったり同じような新興貴族であったり、貴族だけでなく平民たちもドレスコードはあれど広く招かれている模様。
参加者の中には顔ぶれを見てあまり良い顔をしないものが、貴族側にも平民側にもいるが、それぞれお互い様というところだろう。この家の者は、そういった垣根へのこだわり薄い者と付き合いをしようとしているのだろうか…などと。
同じように戦争功労者としての立場で参加を乞われた初老の男はローブの裾を揺らしながらにぼんやり考えていた。
学院で見た顔、聞こえてくる話題から冒険者らしい者なども居て、開催主はせわしなく駆け回っている。
ルーベルの所にはすでに挨拶に来ており、顔合わせも済んでいるから、ほどほどで退席も考えたものの、
普段の夜会とも違う雰囲気は意外と興味深く、ついつい長居してしまっていた。
とはいえ、随分宴も進み、人もそれぞれ帰宅したり、別室でもっと色々な話をと散っていたりもし始めている。
開催主から男も部屋を用意されてはいて、平民相手、あるいはどうとでもなる相手ならこの場の事は……などと含みある言葉も貴族連中からは聞こえてくる。
平民側からすればたまったものではないだろうが、そこを逆手に縁にしようとする者もいるようで市井の者の逞しさを思わせる。
魔導師貴族自身は、程よく酒精を摂ってはうっすら赤くなる顔を人の減った会場に巡らせて、昏い色の金を細めて面白い手合いでもいないかと探していた。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 夜会場」にルーベルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からメアリさんが去りました。
■メアリ > 富裕地区の裏通り、比較的他の地区よりも治安の良いその場所だが、夜になれば人通りも無くなり静けさが訪れる。
人目につかなそうな建物の影、夜風も当たらぬその向こう側に人影がひとつ。
「――あなたが言っていたものはあの屋敷にはなかったわよ。
書斎から主人の寝室、金庫の中までくまなく探したけれど、どこにもね。
……本当よ、そんなに私の目を疑うなら鼠一匹送り込めばいいんじゃない?
ともかく、また一から探し直しかしらねぇ。」
女はいつもとは違う砕けた口調で誰かと話しながら、腕を組みつつどこか面倒そうにため息を零した。
女が潜む影の向こう側からは微かに男の声がするにもかかわらず、話相手らしい人物は誰一人おらず、居るのは木箱の上の鼠一匹だけ。
「あぁ、あれだけ苦労したのに無駄足だったなんて……。」
箱の上の鼠をつん、と突けば不満そうな男の声が一つ聞こえて。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にメアリさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からメレクさんが去りました。
■メレク > 王都のとある貴族の屋敷。
辺境伯である貴族が封土である辺境領ではなく王都に滞在するための屋敷は、
奴隷商の元締めという豪商の面を併せ持つ主の性質ゆえにか、
飾られる調度品の一つ取っても贅の限りを尽くした高級品で彩られている。
その屋敷でも、飛び抜けた贅沢品であり、平民や貧民を始めとして、
同じく富裕層や貴族にも受け入れられないのが、――――風呂である。
それも身体を吹き清める為のバスタブではなく、大衆浴場のような一室を利用した浴室を屋敷は備えていた。
「ふひぃ。……、全く、日々、湯に浸かる気持ち良さを知らぬとは、
この国の文化は遅れていると言わざるを得ませんなァ。貴女もそう思いませんか?」
小さな泉ほどの広さのある湯殿には熱過ぎず温過ぎずの湯が常時注がれ続け、同時に排水される。
その湯の中に肥満気味の身体を沈め、心底、心地良さそうな声を漏らすと、
一晩を共にした愛妾か、或いは、主の世話をするメイドか、浴室に伴った女性へとそう声を掛けて。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にメレクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 大桜地区」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
■メイラ・ダンタリオ >
滞在時間はフラスコの中身次第
そう決めていたのか、次第に量が少なくなってきては体の中がふわりと熱くなる火照り
ふらりと出店を出している場所へと出向き、なにか肉は無いものかと足を延ばしにいくだろうか。
あと数日には雨が降って、大部分を散らしてしまうのだろう桜を一瞥しながら、ガブリと肉串から一塊引き抜いたとか。
■メイラ・ダンタリオ >
暖かくなったことで一息で咲ききってしまったように思える、王都内の木々の一部
または、王都の外にある野桜達。
花より食い気 食い気より色気となる者からすれば、ただの薄桃色の花咲き。
しかし本当に見応えのある咲量は、すぐに雨が散らしてしまうことが多いせいか、こうして目に留まりやすい。
―――王都マグメール 富裕地区 大桜の場―――
桜の並木道のような目一杯に移る景観
柳桜のような何か現れてしまいそうな幻想的な視界
それらと同じように、普通に桜よりも樹齢がある大桜は見上げれば枝が普通のものよりも広く伸びている
また、枝には一杯の花びらがついていることで時折風が散ら散らと、桜吹雪がゆったりと振る。
日傘を差して桜を避けながら または前髪についた桜を隣人に摘まんでもらう夫人もいるだろう。
メイラも、戦場での血生臭さとは違う桜のそれが漂う鼻先
コートなどはもう不必要な黒一色の長袖姿。
片手には銀を塗りつけた酒精フラスコから度数はまぁまぁ
しかし普通よりもドライな口当たりが少ない、人当たりの良さが伺える澄まし酒
そんな穀物酒で舌を濡らして、視界一杯の花を眺めていた。
メイラだって花を愛でる機会はあるようで、顔つきはぼんやりと眺めるか、少し機嫌よさげに口端
口角がほんのわずかに持ち上がっているのが見える。
「大雨続きの前に、また見れてよかったと思うべきですわね。」
戦場の花も悪くはないものの、見逃すと本当に一瞬なせいか
こうして店の中で悠々と傾ける杯を惜しんで酒精フラスコ片手に外
ちびちびと消費しながら桜を眺めている、有意義な時間の無駄遣い。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 大桜地区」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からルーベルさんが去りました。