2024/07/20 のログ
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グスタフ > 「~♪」

鼻歌を歌う。思えば歌はどこでも持っていけた。
苦しい時にも歌うことは奪われなかった。
歌は下手だが嫌いではなかった。

肺活量には自信があったので、一息で歌いきるまで節をつないだ。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 湯けむりの登る温泉
夏の暑い空気と、そのせいで温度があがりがちな温泉だが、この温泉はそれでもかなりぬるめ

「ふーふふーん♪ ふんふふーん♪」

熱い温泉はちょっとだけ苦手な少年は、そんなぬるい温泉に入ってご機嫌そうだ。目をほそめ、足をゆらゆらゆらして、温泉に入っている

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にロゼリアさんが現れました。
ロゼリア > 「お、先客あり」

 タオル一枚だけを頭に巻き、褐色の裸身を無防備にさらして踏み込んだ浴場の湯けむりの向こうには、誰かの影と歌声があった。

 何度かまばたきしても、薔薇色の目を細めても濃い湯気の向こうに視線は通らず、んー、と短く唸った後、ロゼリアは軽い足取りでぺたぺたと湯船に近づき――。

「ハーイ、ロジーも一緒にいい? えーっと……」

 湯気の向こうにいた相手の顔を、無遠慮に見つめるロゼリア。
 数秒そのまま考えた後、びっ、と指を湯船の縁の反対側から突きつけて。

「おねえさん!」

シャルティア > ウトウトとねむくなりそうなぐらいに、ぬるく、心地よい温泉。ちょっと少年は目を細めて

――ぱちりと眠ってしまいそうな目が開かれる

頭、視線をきょときょとと見渡す。その先に、褐色の裸身にタオル一枚の少女を捕らえると、じー、と丸くて大きな紅の瞳を向ける。

「ん? おねえさん? どこどこ?」

少年はソプラノの女の子みたいな声でキョロキョロと周囲を見渡す。 だが、少年とロゼリアの他に人影も人の気配もない。
不思議そうに首を傾げながら、ロゼリアに向き直る。
人懐っこそうな笑顔をにこー、と向けて

「こんばんはっ♪
おんせん気持ちいいよ、いっしょにはいろー♪」

とちっちゃな両手を広げてウェルカム体制だ。表情もニコニコと嬉しそう

ロゼリア > 「めっちゃ可愛いからおねえさんかと思ったんだけど、ちがったか……」

 おねえさん、と試しに言ってみたロゼリアだったが、相手の反応は的中とは思えないものだった。目を閉じ、眉を寄せて首を傾げ、ふーと難し気にため息をつく。

 そして、自分より鮮やかな彼の瞳を見てうなずくと、彼女はそっと爪先で湯温を確かめた。何度か湯面に波紋を描いたあと、ロゼリアはしぶきを立てないように湯船に踏み込み、ゆっくりと彼のそばまでやってきて隣に腰を下ろす。

「やさしいお湯だね。それじゃ遠慮なく……。っふー……」

 一度全身を湯に沈めると、手頃サイズの胸の果実がぷか、と湯面に少し浮いた。ぎゅっと体を伸ばした後両手で膝を引き寄せ、ロゼリアは隣の男の子だった先客を改めて眺め、少し申し訳なさそうに微笑む。

「おにいさんコンパクトだしカワイイから、おねえさんかと思っちゃった。ごめんね間違えて。……近くで見ると肌もきれいだねー。ね、何してるひと?」

シャルティア > ため息をつく少女を、少年は不思議そうに首を傾げ、しかし楽しげに見つめてる。
ゆっくりと湯船に踏み込むロゼリアに自分からちゃぷちゃぷと温泉をかき分け近寄る。
顔立ちも柔らかく、人懐っこそうな少年は隣に腰を降ろす少女に自分からも距離を詰める。
近い
なんというかもう身体がくっつきそうな距離だ
子犬や子猫がくっつきたがるような雰囲気で、少年はロゼリアを見上げる。

「おー」

おっぱいが湯にうくようにシルエットをかえると、視線はその浮かぶ褐色へと向けられる。失礼なぐらい胸元を見る視線はしかし、下心というよりもうごくものに純粋にきょうみがあるような視線だ。

「お兄さんて?ぼく? えへへー、お兄さんだ、お兄さん」

なんか嬉しそうだ。 子供というのは背伸びをしたがるものである。ニコニコとご機嫌そうな表情で

「お姉ちゃんも肌綺麗、かっしょくでつやつやしてる♪」

と、無遠慮に、おもむろにそのおっぱいに手を伸ばす。
鷲掴み、というわけではなく、なんかぺたぺた触ろうとする。

「ぼくはねー、シャルティア♪ わるいまぞくをやっつけにきたのー♪」

子供がごっこ遊びをしてるかのような口調。
見た目も、ひとりでいるのが危ういような容姿だし、手も肌もぷにぷに。 どうみても戦えそうではない子供だ

ロゼリア > 「わおっ、いきなりお触り!?」

 間合いが近いことは気にしない様子のロゼリアだったが、自身も無防備だったとは言え、無遠慮――と言うよりは無邪気なタッチには薔薇色の目を丸くした。
 が、すぐに表情をゆるめると、胸元に来ている彼の手に自分の手指を絡めようとしながら、彼女は笑って言う。

「うーん、今はステージじゃないからいっか。ロジーは踊り子さんだから、ほんとはタダで触ったらダメなんだけど……」

 言ってから、ロゼリアは男の子の自己紹介に一度、二度、まばたきをした。
 そして少し考えると、彼女は抱えた自分の膝の上に頬を乗せ、彼をじっと見て訊ねる。

「そうなんだ……。じゃ、悪くない魔族だったらやっつけない?」

 彼を見つめる薔薇色の瞳が、淡く光を放つ。特に何か効果はないが。

シャルティア > ぽむぽむとおっぱいを触ろうとして――その手がロゼリアの手と指に絡む。 いわゆる恋人つなぎのように手を握りあうと、それはそれでうれしいのかちっちゃな手でロゼリアのてをぎゅーっとにぎって、ニコニコと嬉しそうだ

「踊り子さんなの? すごい、だからそんなに綺麗なんだね♪ おかおも、肌もきれいきれい♪」

少年はとてもごきげんだ。 話をしてくれる人は大好きだし、こうして温泉にいっしょに入ってくれる人も大好きだ。

「うん! 魔族にも、良い魔族と悪い魔族がいるから、きっと悪い魔族をやっつけたほうが褒められるから、良い魔族さんならお友達になる♪」

どうにもこうにも、危ういというか完全に思考も子供だ。
ごっこ遊びなのか本気なのかは定かではないが即答である

「お姉ちゃんは踊り子さんだから踊れるの? いいないいな、僕ダンスはにがてー。すぐにころんって転んじゃう」

と、もうスペースがない二人の間をさらに詰めるというより、ロゼリアが静止しなければロゼリアにくっつこうとするように、にじにじと近寄ろうとする。
のしかかる子犬のような勢いである。どうにもスキンシップ優先でパーソナルスペースがゼロのようで

ロゼリア > 「ありがと。えへへ、そんなほめられるとちょっと照れちゃうよ。シャルティアくん……はちょっと長いな。シャリーくんの手もコンパクトで柔らかくってカワイイよ」

 きゅっきゅと握る手の感触の良さに、ロゼリアは目を細めて笑った。
 そして投げかけた問いへの答えに、彼女はわずかに安堵したような息を漏らすと、抱えていた膝を放して脚を湯船の中で前へ伸ばす。

「そっか、よかった。ロジーは魔族って言うほど魔族じゃないけど、魔族じゃなくはないから、魔族は全部やっつけるぞーって言われたら逃げないといけないところだったよ」

 言っている間にも、少しずつにじり寄ってくる男の子。
 んふ、と短く笑うと、ロゼリアは指を絡めていた手をくいと軽く引っ張り、自分の膝の上に彼の小さな体を抱え込んでしまおうと試みながら言った。

「でも、いい魔族か悪い魔族かって言われると、それも難しいかも。ロジー、どっちかっていうと悪い子だし。でも……」

 そこで、ロゼリアはいったん言葉を切った。そして、声から音を抜くと、男の子の小さな耳に吐息だけでそっとこう吹き込む。

「とってもねえ、きもちい魔族だっていうのには自信あるんだぁ……」

シャルティア > 「しゃるでいいよ♪ かわいい?えへへー♪
嬉しい、嬉しい♪」

膝の上にのりたいな、のりたいなという顔。
少年が乗ろうとする前に手を優しく引っ張られ、膝の上に抱えられる。
少年はすごく嬉しそうに目を細めてちょこんと乗っかってー―しかし、その身体は見た目の小柄さを踏まえてもすごくかるい。

「んー? お姉ちゃんが魔族でもやっつけないよ?
だってお姉ちゃんは、お話してくれるし、お膝のっけてくれるし、いい魔族さんだもん」

やはり、とても危なっかしいようで。善悪や魔族神族というより完全に子供のものさしである。
でも
後ろから耳に甘い甘い声で吹き込まれる『毒』に、びくんっと身体を震わせる。

「気持ちいい事? ぼくもすきー、ねね、後ろからぎゅーってして♪ ぎゅーってされるの気持ちよくて大好き♪」

言葉だけならば分かってなさそうで
でも、少年の表情も少し蕩けてて