2023/11/25 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエイプリルさんが現れました。
■エイプリル > 「ふぁ……」
プールほどもある大浴場の中。時間帯のせいか、たまたまの偶然か、イマココにいるのは自分だけ。
昨夜の「仕事」の後の湯あみにやってきた水浴び場。体はきちんと清めた後で久しぶりに湯船につかる。
一日一人の客を取るだけであることが多いため、ゆっくりしようと思えばできるのだが、風呂の使い過ぎは肌を荒らすこともある。
だから、いつもは湯かけやシャワーだけを利用することが多い。
とはいえ、たまには大きな湯船につかりたいと思うこともあるのだ。
だから、今日はこうして浮かんでいた。
プールほどに大きい湯船だから気兼ねすることなく。
湯船のヘリから覗けば、大柄で豊満な女が浮かんでいることは、湯気が多くても見知ることは容易いだろう。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にフー・メイユウさんが現れました。
■フー・メイユウ > 寝過ごし、過ぎた――
夜遅くまで友人達と飲んで騒いでまた飲んで起きたら太陽が真上を通り過ぎているときた。
特に予定があった訳でもないのでまだ良かったものの……。
酒がまだ抜けきっておらず湯に浸かる前から頬に眦をほんのり赤らめ、欠伸を一つ、二つ。
寝すぎて逆に眠い。
更衣室で館内着を落として真っ白な湯帷子を羽織って帯を締め、
大浴場の扉をがらりと開けては桃髪をぎゅっと後ろに一纏めし、
寝ぼけ眼と猫背でぼんやりと掛け湯をして……
「ん……?」
呆けているのと瞼が半分閉じているのと湯気のせいで暫く気付かなかったが、
湯船に先客がいることにようやく目を止めると瞼を開けて首を傾げて、から。
「ぁ! エイプリル! ひさしぶり~」
漸く、先客が居ること、彼女が顔見知りなことに気が付いて、気付けに熱い湯を顔にぶっ掛けてごしごしと拭ってから目をぱっちり開けて、右手をゆらりと上げる。
■エイプリル > ぼんやりと浮かんでいれば、ふと「名前」を呼ばれたような。
そちらの方へと視線を向けてみれば、以前出会った料理人の……女性、ということにしておこう。
ついているものがついていたとしても、少なくとも見た目と自分の認識では女性だから。
そこで、両足をしなやかに一度だけドルフィンキックの要領で湯を蹴れば、すいーっとメイユウの足元まで浮かんで近づいた。
どこまでものぐさなのかと言った感じかもしれないが、当人はまったく気にした様子もない。
挙句、完全に全裸無防備な格好で目の前に現れる。
「や、メイユウ。お久しぶり~。」
浮かんだまま片手をひらり。下から見上げる体制のため、見えるものは見えてしまうかもしれないけれど、お互い気にしなければまぁ良いか、くらいの気安い感じ。
「最近は、繁盛してる?」
そして続けるのは彼女の生業に対する問いかけ。
客と認識しない相手には、どんな状況であろうとこの調子で接するのは先日の出会いからしてわかっていることだろうか。
■フー・メイユウ > 凡そ女性に間違いはない。基本は女の形をしているし何なら子宮だって付いている。余計なもの付いているが。
湯を浴びれば湯帷子は透けはしないが体躯へ張り付き凹凸のある腕を浮かび上がらせながらもひらひら揺らして、
湯船の方へと近付いていけば彼女もすいーっと近寄ってきてくれたので目線はそれに合わせて落ちていって……
相変わらずど迫力むちむちボデーにすいーっと視線がそのまま流れていき……
「ねー。どれぐらいぶりだろ。元気してるみたいで良かった~」
目線が交差したり違う方向へ向かったりと互いのそれは、
まあ気にしない方向で。
と、適当に視線を逸しておいて。
「ぼちぼちやってる~。
エイプリルは? 秋口は少ないって前聞いたけどやってけてる?」
気安い感じも相変わらずの様子に肩を揺らして笑いながら頷き一つ。
湯船に足を漬け、其処から肩まで浸かって、熱さが染みる感覚に、ぁ゛ー……とか漏らしつつ、
彼女の横へと尻と腰とを落ち着けながら背は縁に預けて顔を向けて。
■エイプリル > どうやらボチボチやっているとの言葉に困らない程度にやれていそうだと認識すれば、ニッコリ笑顔で頷いて
「それならよかった~。……私?そうねぇ、秋口は確かにお客は少なくなりがちなんだけど~……」
ここまで言葉にした後、彼女が自分の隣で湯につかったのを確認すれば、仰向けのまま一度ブクブクと湯の中に沈む。
そのあとで頭から上がってくれば、髪から流れる湯を手櫛で後ろに流して隣に腰掛ける。
距離感は明らかに近い。お互いの腕と腕は触れ合っている程度の距離で。
「私は、一日一人取れればやってけるから、大丈夫なんだよね。」
一日一人でやっていけるというのは娼婦にしてはだいぶまったりとした仕事ぶり。
が、次のタイミングで、そっちの筋の人と契約していない(する必要がない)ことと、一日一人だけのプレミア感で客をつなぐ手管の部分をだいぶオブラートに包みまくってもはや中に何が入っているのかわからないような表現で教える。
一応一般人がよくいる場所だからの気遣い。
メイユウにたいしては、表情視線、反応を見ながら伝わるギリギリのラインで上手に伝えていた。
「とはいえ、秋口は収入的には全然大丈夫なんだけど、おとなしいお客さんが増えるから、良し悪しかなぁ……」
その上で、特に欲求不満の様子はないものの、大分草食系なお客様が多い様子をあんに最後に付け加えた。
■フー・メイユウ > 「なんだけど~……? あら、きれ~」
含みのある言動に首を傾げる。
湯に浮き沈み、視線が追い掛けていれば、水気を吸った黒髪がますます艶やかな色合いになるので思わずぽつり。
以前もそうだったが距離感はとっても近く腕と腕とが触れ合う距離まで来てくれるのはどうにも嬉しくなる。
綺麗所が近くにいて喜ばない男はいないし女も居ないというものだ。
口の端には笑みがすっかり浮かんだままに繋がる言葉に、ん? と眉は潜まったが直ぐ、ああ、なんて得心の相槌。
「五人も六人も取らなきゃやってけない! とか。お客さん少なすぎてお腹へった! よかずっといいね~。
……お腹減ってたら満たしついでにうちでスカウトするとこだったんで惜しいっちゃ惜しい」
オブラートに包まれた内容も、まだ此処には二人しか居ないが一応の気遣いも、凡そ伝わった。
困窮してないのは何よりなのだが困窮にかこ付ける計画が……云々冗談めかして笑って。
「へー? なんでだろね。ぁ、はいはい、私! 私肉食系~」
秋口にお客さんが減るというのも草食系男子が減るというのも、
そちらの界隈には明るくないのでどうにも不可思議な話である。
顎に手を添え考えてみるも、結局解らず、傾いだ首は戻して眉を潜める。
続く言葉に、勢いよく、は湯が跳ねて自分も彼女も引っ被るので止めたが、
ぱしゃりと湯から左腕を挙手しておく。
「まだエイプリルにご飯食べさせてあげれてないけど。先にこっちの約束果たさせてもらおかな~。
大丈夫? 疲れてない?」
お互い、お客さんになる約束。……彼女を店に招く約束だけして彼女のお客になるのは決意だったか?
多少曖昧だったがそのあたりのこと口に出して。
■エイプリル > 「私は別に誰かにお金を借りてて返さなきゃってわけでもないしねぇ。そっち系の人たちは、好きな金額で引いてもらった上で、私には私の規定分だけ払えばあとはナイナイしていい、って約束したら別に何も言われなくなったし。」
そもそも金に困っているわけではないのだ。ただ好きで体を売っているだけなのだから。
「なんでなんだろうねぇ。冬ほど寒くなると、ずっとくっついているお客さん増えるかも。でもくっついていてくれるから、好きにしていい?って聞いて、いい、って言われたらずっとつながってるとかもあるかなぁ。」
いわゆる冬はちょっと違うけどほぼポリネシアンセックスになりがちらしい。
ガンガン来る系は春から夏が多いっぽいと。
そんな娼婦の裏話をしていれば、続くメイユウの言葉にあはは、と笑いこぼして。
「別にお金に困ってなくてもおいでって言われたらたぶん行くかなぁ。でも、『お客さん』が現れたらふらっときえちゃうけど。」
別にスカウト自体は受けるけど、娼婦は娼婦だからと付け加える言葉を冗句めかして楽しげに。
そうこうしていれば、メイユウの肉食系アピールと、お客様立候補のポーズ。
一瞬目を瞬かせたが、客になる、というアピールを受け入れれば、ふわり、と少し雰囲気が妖艶に。
明るくエッチなおねーさんから、ドエロでちょっと危険な雰囲気のお姐さん、といった印象に切り替わるか。
「ええ、もちろんいいわよ。この前だって、メイユウおいしそうって思ってたんだから。ちなみに、どれくらいのお客様になるご予定?」
軽く自分の値段とプレイ内容を説明しながら触れる程度だった右腕がメイユウの左腕に絡まって、己が右乳を押し付けるように。
更には左手が湯襦袢の裾から潜り込んで膝横、内腿と巧みにくすぐり撫で上げながら上へ上へと近づいていく。
■フー・メイユウ > 娼婦にも色々居る。此の国には殊に色々と居る。彼女にも事情はある、其れは知らぬし詮索する気もない、只、困窮とは縁遠い、それだけ聞ければほっと一息付いて肩を下ろした。
「ねー。イメージ的にはこー寒くなりはじめるからガツガツ系どばっと増える、みたいな。
ずっとかぁ。いいなぁー」
自分の想像する季節と客は実際の季節と客で色々と違うようだ。
ポリネシアンセックスには、気持分かるぅ~、とか何度か頷き、
冗談めかした言葉に冗句と軽口が返ってくるとまた肩を揺らし湯を揺らした。
「じゃ、今度誘うね? うちにもお手伝いさん欲しいなって思っててさ、エイプリルなら器量良いし客受け良いもの。
勿論! うちの店に来てるあいだは私が買うに決まってるでしょ~!!」
朝から晩まで、店の手伝い、其処からは店主のお世話。日数、賃金、買い付け量、諸々は後で相談するとして。
『お客さん』は私だよ!! と、声をそれはもう大にして、親指を無駄に鋭くおっ立ててサムズアップである。
何れの話はひとまず置いて今もお客として立候補してみたら……
目付きか、口元か、体躯のしなか、或いは全部引っ括めてか?
彼女の雰囲気がゆらりと少しばかり風情を変えたことには、
ぉ~……♡
とか、嬉しい半分感心半分といった感じの声と吐息が漏れ。
「私が美味しそうなの!? 私に付いてる匂いじゃなくて!? ぁははっ。もう~。そうだね~……」
値段を聞いてみれば、彼女とシてみたいこと彼女にシたいこと、結構あるので目線が少し上に泳いで。
その間も押し付けてきてくれる乳房に左腕とその逞しさが凹凸を成す腕をぐにゅりと此方からも押し付け、
這い上がってくる右手にあえて右膝を立てて足を寛げては擽ったそうに笑気を漏らす。
「1000にしとこかな。このプレイは5000ですってなったら言って? 追加で払うから」
これじゃ500、と言われてもじゃあ500返して貰うと言い出す事はないけれど。
人差し指を立てては先ずは1000ゴルドコースから、と。
■エイプリル > 「ええ、いいわよ。今度誘ってね……あら、それだと私の仕事も兼ねてるわけね。」
だったらなおさら歓迎だと笑いながら付け加えた。
仕事相手となる場合はプレイ外についてはある程度融通が利く方だから、それはそれで全然ありだと。
そして娼婦モードに切り替わった様子もお好みに合った様子であれば、うれしそうな笑いをこぼしてから、向けられた言葉に頷いて。
「ええ、メイユウが美味しそう。この前も決まらなかったら絶対に誘惑してたもの。
ええ、わかったわ。1000ゴルドね。1000なら、メイユウさえよければ……」
そんな返事を返しながら、メイユウの湯襦袢の帯を解き、肩から脱がしてしまおうと動いて見せる。
1000ゴルドならば、ほかの人に見られる系のプレイも含まるちょっと変態さん御用達コースだから。
そして、この温泉は最初からそう言うお客さんも当たり前のようにいる場所。
ならば忌避する理由もなかろうと。
別案を提案されないければ、そのまま脱がしてメイユウのモノも露にしてしまおうと。
そして、メイユウの反応を見ながら、彼女の好みに合わせる動き。
自分を責めたそうにしていれば体の自由を残しながら抱き寄せていくし、まずは奉仕を求めているのならば、向き合うように身を重ねて唇がその首筋に降りていく。
ここはメイユウの好み次第で変化していく場所で。
■フー・メイユウ > 「そーゆーこと。まあ、ある意味、お昼と夜でそれぞれ違うプレイというか……? ふふ、後で詰めようね」
朝から晩まで、晩から深夜まで場合によっては朝までになるとお賃金とそれにプレイ代金に、と、
頭の中で算盤引き始めかけたものの頭を一振りしてから改めて意識も視線も彼女へと向き直した。
「アレちょっと惜しい事したなと思ってたんだよね~。
や、エイプリルと友達になれたのは嬉しかったけど」
端から娼婦と客だったら今こうして和気藹々とした雰囲気迄はならなかったかも知れない。お互いに距離感が似ているから結局こうなったのかも知れないが。『友達』とはまでは呼べなかった気はする。……『友達』買うのか? と、突っ込まれそうだが、それはそれ、これこれ。
帯を解かれ、湯帷子が肩から落ちれば、湯帷子に浮き出ていた肩の盛り上がりや二の腕の張りはより露わに。小ぶりな乳房に、六つに割れ一つ一つの出っ張りと溝ともくっきり浮き上がった腹筋や、筋のある締まった腰付き、元来は陰核がある場所から顔を出す逸物もまた顕になる。
どやあ。なんて言わんばかりの得意気な顔、してから可笑しそうに噴き出して、
「抱き締めさせて~♡ 思いっきり。ちょっと味わうね、そのあと、二人っきりのとこ行こ」
見られるのも良いが二人っきりで楽しみたい。の、前に、少し味見しておきたい。と、いったところ。
膝を立てれば向き合って両手を一杯に広げれば彼女の体躯を胸の内に迎え入れて……
豊満な体躯を抱き寄せれば右腕はぐるりと背中に回り左腕は腰を撫でては臀部を鷲掴み。
自分のもでかいが彼女の負けず劣らずによく実りよく熟れた尻肉に、指を食い込ませ、腕を窄める。背中に回した腕も窄めて、ぎゅうぅうっ! と、かなり、きつく。ベアハッグとまでは行かないが結構な力強さ、で息苦しい程かもしれない。……大丈夫? もっとしていい? なんて、声掛けているから、此れでも全力じゃないが。
■エイプリル > 後で詰めようの言葉には、OK、と笑顔でサインを。
そして、プレイのパターンに入っていく。
帯を解いた下から現れた肉体は、しっかりと鍛えられた筋肉。
筋肉美としても相当なもので。
更に現れる逸物を始めて生で見かければ、わぁ、と小さくこぼれる感嘆の声。
「これは、すごいわね。すごいの持ってる気配はしてたけど、これは本気ですごいわ。」
正直な感想を口にする。何本どころじゃない本数を見ている女が言うのだから相当なものなのだろう。
そうしていれば、抱きしめたいという言葉。
笑顔で頷けば
「ええ、もちろん♡来てぇ♪今日はメイユウが私の彼女。だから、メイユウの好きにして。」
メイユウの言葉に応じれば、しっかりとした力で抱きしめられる。
この力で抱きしめることで嫌がる娼婦もいるだろうな、というほどの力ではあるけれど、エイプリルは楽し気に受け入れる。
特に苦しそうにするでもなく、逆にエイプリルの方からもしっかりと抱きしめ返す様子。
丸みの多い豊満な肉体がメイユウ自身の力とエイプリル自身の力分合わさって、その筋肉に抱き留められて、エイプリルの豊満さを直に感じさせていく。
そこまでしっかりとした強さで抱きしめられればメイユウには感じられるだろう。
その肉感的な肢体の下に、大分腕が立つ戦士の筋肉が隠れている事が。
とはいえ、結構長い間使っていないことは全身の状態を抱きしめた柔らかさからもわかるだろうけれど。
■フー・メイユウ > 「うん? そう? ありがと♡」
リップサービス、というには熱の篭った褒め言葉に、ちょっと気恥ずかしいものはあるがくしゃりと笑顔を弛めた。
逸物の大きさは、女の華奢な体躯にくっ付いていれば違和感も著しいだろう、といった……
屹立していない侭でも尚このまま入れても彼女の肚の半分以上は埋めてしまえるだろうか?
多少は上背があり多少どころじゃない筋肉質な体躯に備えられたそれも。
鍛え上げた腹筋や乳房の向こうにある張った胸筋もぎゅうぎゅうと押し付けて、
「ふふっ。好きにする♡ こう、思いっきり抱き締められる女の人ってあんま居なくてさぁ~……」
彼女の見立通り、折れちゃうから……! 等と遠慮される事の多いハグをたのしませてもらう。
力いっぱい抱き締めるのも抱き締めて貰えるのもそうはない機会に、はぁ……♡ と息を吐く。
小ぶりな乳房を押し潰す豊満な乳房の感触も、なだらかな腹やむっちりとした尻も、潰す様な、
さらに腕を窄めていってしまえば大男のベアハッグ位はありそうな膂力。
ふと、柔らかな肉の奥にある靭やかさに太い眉を上げた、が、
「エイプリル。ほんと、いい身体してるね♡ いい女だ、もー……素敵ぃ~♡」
その質感と柔らかさから感じられる歴史に言及はしないが、それすら引っ括めて、“良い女”と纏めて抱き竦め。
ぎち、と、音さえしそうなほどキツく抱き締め続け。
「何か1000ぽっちじゃ悪い気してくるなぁ。よーし、奮発しちゃう、チップも弾むぞー!
ふふ。ぁー……おいしかった。ね。行こか♡」
柔らかさを腕の中に収めて、しばらく。耳元に唇を寄せて、
二人っきりになろ♡
と、誘い文句。彼女が部屋を取っているなら、其処で、自分のとこはまだ友人達が酒の力で死屍累々故新しく部屋を取ってもいいし、其処は出てからの話になるが。
■エイプリル > 「それはそうかも、ねぇ。苦しい、って言われちゃうでしょ?メイユウのパワーだと。」
抱きしめてくる力から感じたことをそのまま口にする。
けれどエイプリル自身は全然大丈夫なのでしっかりと自分からも抱き着き返すのだけれど。
しっかりと抱きしめられることでメイユウのきっちりと仕上がっている筋肉の感触を心地よさげに堪能していく。
そうしていれば、メイユウの眉が上がる。
その反応にエイプリルはいつもの何を考えているのかよくわからない笑顔を向けて見せるが、その先に言及することなく続く言葉にくすっと笑いをこぼしてから、どこか甘えるように、ん~っ♪としっかりと抱きしめ返してから
「ふふっ、ありがと。そういうメイユウだって、『イイ女』よ。」
気付く相手はそれなりに詮索してくることが多かったが、そこを踏み込まない心地よい距離感に同じ反応で返事を返した。
そんなじゃれあいの中で続く言葉にはゆるり、と頭を左右に振って。
「私は、プレイ内容にお金を払ってもらっているから、払ってもらった分は好きなだけ堪能してほしいの。だから、チップはなし。
そこまで払いたくなっちゃったなら、また買ってくれればそれでいいのよ。1000で勝ったらずっと1000ってわけでもないし、サクッと抜きたいからきょうは10とか全然あり。
その日どれだけしたいかで払ってもらったら、その金額で楽しめる分は好きなだけ楽しんでもらってOKが私のモットーなの。」
だから、追い金は受け取らない。そこだけははっきりと口にしたうえで、今一度ニッコリと笑顔剥ければ。
「いえいえどういたしまして。うん、行こう♪」
互いに裸体のままだけれど、二人っきりの誘いを受ければ笑顔で楽し気に頷いて。
いつも定宿があるわけではない女は、二人とも身支度をして外に出た後で、きっと知っている宿のどこかにメイユウを導くことになるだろう。定宿はないけれど、いい宿はいくつも知っているのだから。
■フー・メイユウ > 「言われる~。ありがとねぇ、エイプリル?」
遠慮せずに抱き締められる女なんてそうそう多くはない。
彼女は数少ない例外と言えるから礼も口からぽつぽつ零し、
彼女が筋骨を堪能するように自分もじっくりと堪能。
「ん~? ん~♡」
笑顔が、質がまた変わったようにも見えたが、直ぐに嬉しそうな声を上げて抱き締めてくれるのに満足気もたっぷりな吐息とも声とも言わぬものを零す。『友人』でも『お客さん』でも、踏み込むに易いところとそうでないところはある、何より根掘り葉掘り聞くのが趣味ではない。其処が琴線に触れたようだ。気に入られるのも嬉しいので機嫌良さそうな笑気が先程からずうっと溢れっぱなし。
そんな遣り取りの中、ちょっと不満そうに、え~、なんて漏らしたのはチップの話。
「ちぇ~。まあ。エイプリルがそういうなら~……
お得意さんになる方向でぇ」
払いたい! 払わせろ! 辺り、喉からでかかったが、唾液ごとごっくんと飲み下して頷いておく。
舌打ちも本物のそれでなく口で言うが程々で引き下がれば笑顔に一つ頷いて。
「じゃ、ひとまず、ご馳走様♡」
腕を漸く緩めれば、ちゅ♡ と、リップノイズを一つ、柔らかさのお礼と一緒に頬へキスを落とし。
それから湯から上がれば身支度を整えて、手を握るか腕を組むか、右手か左手か何方かフリーにせず、
この旅籠のどこかか彼女お勧めのお店か何れかにご案内してもらうべき寄り添って歩き出そうか――……
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からエイプリルさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からフー・メイユウさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 混浴露天」にセシルさんが現れました。
■セシル > ひょっこり。夜の混浴露天風呂に、ふらりと現れる影が一つ。時折吹く寒風に身を震わせて、髪を揺らしている。
それは、一見すると少女だった。少なくとも髪と顔立ちと骨格は。胸元は生憎と防具の選り好みをしなくて良い程度の膨らみかけで。
尻も同様、幼女と女性の中間点と言わんばかりの肉付きで、それよりも靭やかな四肢とほっそりした胴部の方が目につくだろう。
そんな人影が、ぷるぷると震えながら足早に、湯気立つ岩造りの温泉に向けて、ぺたぺたぱたぱたと進んでいく。
「うぅ、さっぶい。折角お仕事終わりに温泉楽しもうと思ってたのに、急に冷えるんだもんなぁ」
昨日までは暖かかったのに等とぶつくさ文句を呟きながら、温泉に辿り着けば近くの木桶で一杯掬う。
それをそのまま体に掛ければ、これはたまらんという暖かさが一瞬。それが寒風で一気に冷める。
「うおぅ……これは、出る時にもう一回地獄があるやつだな?でもまぁ、まずは温まらないとねぇ」
何度か掛け湯をして一通り身綺麗になったなら、爪先からざぶざぶとお湯の中へ。足元の熱がたまらない。
そのまま温泉の中央を通り過ぎて、奥まで進めば岩を背もたれに体を沈める。肩まで温もりに包まれて、ため息が漏れた。
「へふ~、ボクの全身に溜まっていた疲れが溶けていくぅ~」
ふにょー、と体を伸ばす猫っぽい少女っぽい何か一匹。ほこほこと立つ湯気に隠れてしまえば、一見無人に見えるだろう。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 混浴露天」にレザンさんが現れました。
■レザン > ざぶざぶざぶ……
湯気のかなたより、湯をかき分けて何者かが近づいてくる。
翠色の髪をタオルでまとめた、身の丈が少女よりも少し高い程度の中性的な少年。
一見して、普通の人間に見える。
「……わ! こんなところに人がいたんだ!
びっくりしちゃったよ」
わざとらしく目を見開いて驚いてみせる。
さりとて少女から視線をそむけたりなどはせず、そのまま別の近くの岩に適当にもたれかかってしまう。
平然としている。
「溶けてしまった疲れは、いったいどこにいってしまうんだろう……」
■セシル > 湯船で溶ける少女は、敢えて日頃は張っておく警戒の糸も緩めて、本格的な休息モード。
ゆるくまとめた髪の上にタオルをちょんと乗せて、口元をωな形にしてにゅふーと温まるのみである。
やがてざぶざぶと湯を掻き分けて何者かがやってくるならば、チラリと音の方に視線だけを向ける。
湯煙の向こうから現れた存在――自分よりもやや背丈の高い少年を見やると、にこやかに手を振る。
「やぁやぁ、驚かせてすまないね。ボクは気にしないから温まると良いよー」
混浴だものねー、と宣うものの、少女は実質性別不定である。湯煙の下にはナニが在るかもしれないしないかもしれない。
女性でもあれるし男性でもあれる。何ならその中間点――両方の性器を持つ存在にもなりうる少女にとって混浴は都合がいいのだ。
相手次第で性別を変えれば良いものね、等と心の中で独り言ちつつ、聞こえてきた彼の問いには首を傾げつつ。
「どこに行くかはわからないけど、戻ってきたら嫌ですなー。温泉に入って疲れるのはねぇ」
ふへー、湯に浸かる度に自然と漏れてしまう溜め息を隠しもせず、呑気に足をゆらゆら揺らして。
彼が湯煙に隠れぬ距離にいるならば、遠慮なくその肢体を眺めることだろう。暇つぶしがてらに。
■レザン > 「おれも気にしないよ。おあいこだね」
少女(?)が名乗り返すかどうかはさておいて、少年は、レザン、と名乗る。
「でもきみの疲れに包まれるというのならば、まんざらでもないのかもねえ」
適当なことを言いながら、視線を交わらせる。
こちらは少女のように見えなくもない華奢さはあっても、湯の上に見える身体の骨格、肉付きは、はっきりと少年のそれである。
「おや……気になるかい? おれのことが……」
視線に気づいて、頭の後ろで手を組んで、そこはかとなく挑発的なポーズを取ったりして。
ふいに、ぱしゃ、と水音を立てて、少年の姿は忽然と消えてしまう。
「こっちこっち」
次の瞬間には、少女の肩に小さな何かが止まっている。
目を向ければ、本来の小さな妖精の姿になった、少年がそこにいた。
「驚いた?」
手乗りサイズの少年が、いたずらっぽい笑みを向ける。
同一人物ということを示すように、裸身を晒していた。
■セシル > 「あはは、そうだね。おあいこだ――レザン君か、ボクはセシルだよ、よろしく」
名乗られたならば返すのが礼儀。にこやかに笑みを添えて名を返そう。
視線の先で湯に浸かる彼は、華奢でこそあれ、その体は確かに少年のものだった。
不思議なことを宣う彼。その様子を楽しそうに眺めていた矢先のこと。
「いやいや、君の疲れも溶かし給えよー……んー?まぁ、君が不快に思わないなら、気になるけど」
不躾なのは分かってるからねぇ、と苦笑を浮かべた刹那、目の前の彼が不意に消えた。
いつもの自分ならばその変化に即座の反応を見せただろうが、今はゆるゆるの緩みまくりだ。
きょとんと目を丸くした所、肩に感じる僅かな重さに視線を向ける。そこにいた小さな彼を認めると。
「――なるほど、君の正体は妖精かぁ。うん、驚いたし、面白かったよ」
いたずらっぽい笑みに、同じ様に人懐っこい笑顔を返して。
肩に乗っているのも寒かろうと手を伸ばすと、彼が抗わなければ掬い上げて、溺れない様に気をつけながら湯の中に導かんとする。
或いはするりと避けられてしまうなら、それはそれで構わない。なにせ今は、のんびりを楽しむときなのだから。
■レザン > 「いや、失敗だな。
転んでお湯の中に沈むぐらい驚いてほしかった……
もっと悪いことをすればよかったな」
などとうそぶく。しかし本当にそうする気配は、今のところない。
手が伸びてくれば、それから逃れはせず、身を委ねる。
そうして、掌で作られた風呂桶の中で、リラックスして湯に浸かるだろう。
借りてきた小鳥のように無防備だ。
「ひょっとして、慣れているのかい? おれみたいなやつに……」
少女を見上げながら、そう尋ねる。
■セシル > 「おや、期待外れだったかな?申し訳ないね。確かに驚いたのは驚いたのだけども。
……でも、そのつもりだったらボクに名乗る前にやるだろう?何するかは知らないけどさ」
何する気だったの?と指先で優しく髪やら背中やらを撫でつつ問うてみる。
娼婦の真似事なんかもすることが在るからと、爪を切っておいたのは正解だった。
お互いに無防備。今だけは日常をぽいと放り捨てて、難しいことは考えない時間である。
「まぁ、慣れてると言えば慣れてるかな。ボク自身も、君程じゃないけど不思議な体してるし。
ボクの場合、性別をころころ切り替えられちゃうからねぇ。今は一応女の子の体だけどさ」
男にも両性にもなれるよー、とネタバラシ。彼の正体を知った代わりに、自分の正体も明かしておく。
それがある種の等価交換、貸し借りなしの気兼ねない関係性を構築するための秘訣なのだ
■レザン > 「そうだなあ、ここのお湯を全部媚薬に変えてみたりだとか……
カエルで埋め尽くしてみたり、だとか……」
悪事のアイデアを語りながら、撫でられて、んん、と気持ちよさそうな声を出す。
指の弾力にも、爪の硬さにも、従順に身体を委ねる。
飼われた小鳥のように。
「へえ……じゃあ、不思議同士だったってわけだ。
そんな相手じゃ、いたずらしないほうがいいかも。
男になれるのかい? それはちょっと気になるなぁ……
かわいいまま男になってしまうのか、相応の印象になるのか……」
のんびりと言いながら、手の上、女性らしい肢体を遠慮なく眺める。
この妖精も、相手が男だろうが女だろうが、構わないたちであった。