2023/10/15 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都マグメールの平民地区に存在する老舗の旅籠。
その名物は宿の名前の由来にもなっている、遠く九頭龍山脈から
魔導機械を用いてはるばる汲み上げているという温泉である。
宿泊客は勿論、日帰りの入浴客にも解放されている温泉は、
日々の疲れを癒そうとする人々に好評を博している。
「ふぅ、……いい湯だなぁ、っとくらぁ」
そんな宿名物の露天風呂に浸かるのは中年の冒険者。
少々音程の外れた感のある鼻歌を口ずさみながら透明な湯に
肩までを沈め、両手両足をだらしなく水中にて伸ばし切る。
ごつごつとした岩で作り上げられた混浴の露天風呂には、
彼以外の客の姿が見えず、事実上の貸切状態を存分に堪能していた。 (
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にリュエールさんが現れました。
■リュエール > 大衆浴場にちょっとした事情で通えなくなった女旅人を受け入れてくれたのは宿付きの温泉旅籠。
安い部屋を一つ借りて数日、浴場へと向かう姿は浴衣姿。
『女』の暖簾がかかってる方へと足を運び、脱衣所で脱ぎ落して浴室へと入る。
室内風呂はそこそこの広さで、外には露天風呂。
ひとまず今日も頭から湯を被り、身体を入念に洗い、髪を纏め上げて室内風呂に入る。
「結構人がいないものね。こんなものかしら」
色々いわくつきなんて言われてる旅籠だが、安い料金で泊まれて毎日温泉に入り放題なんて最高すぎる。
はー♡しあわせえ♡と頬や肩も火照らせて色づかせて、ぐぐっと伸ばした脚を湯舟の中でゆ~らゆ~ら。
泊まって日が浅い女旅人は知らないが、外の暖簾が勝手に切り替わることもあるという。
入る時には間違いなく『女』だった赤い暖簾は、今は『混浴』の紫の暖簾に切り替わっていた。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 女旅人が浴場へ消えて暫し後。
湯煙の立ちこめる室内風呂に、新たな人影が現れる。
「フーッ、やっぱりこの街で風呂といやここに限るぜ」
それは紛れもない男の声。
無論「混浴」の札につられて入ってきたのである。
身に帯びるものは一切なく、前を隠す様子もない。
早々に掛け湯を済ませたあたりで先客と鉢合わせる――
■リュエール > だらだらと脚を伸ばして天井を見上げるようにリラックス。
誰かが入ってくる音がしたけどまあ女湯だし、と思ってたら男の声がしてぎょっとした。
ばちっと開いた黄色の双眸を大きく瞠って、イチモツぶらぶらさせながら入ってきた大男。
「ギャア――――!!!
なっ、なに、何で入って来てんの?! 変態!?!」
思わず胸元隠しながら掛け湯をしてる男を指さして可愛くない悲鳴が上がった。
ここ女湯でしょうが!!と明らかに"男"である相手を詰る。
暖簾が変わったことなど微塵も気付いていないのである。
■エズラ > 「おおっ、こりゃあ嬉しい展開――ってそう騒がしくすんなって……――」
当然の反応を返されつつも、男の方に驚いた様子はない。
それは勿論、この浴場の「ルール」を彼女よりも理解しているからである。
そのままじゃぶじゃぶと湯の中へ進み、相変わらずその身を隠す様子はない。
戦場で鍛えられた戦傷に彩られた肉体と、股に下がっている暴力的な男性器を晒し――
「ムッフッフ、この湯はな――時間によっちゃ混浴になるのよ――んでそういう時を狙って、まぁ、オレのようなのが来るわけだ」
胸元を隠している相手の周りを緩やかに進みながら講釈。
しかしほどなく、助平心を隠そうともしない笑みの男の態度が少し変わる。
「……なんだ、あんたすげぇ身体してんな……いやこれじゃエロい意味に取られるか?」
それは女体としての魅力もさることながら、男の戦場での経験からくる「闘技者」としての相手の肉体に興味を持ち始めているようであった。
「……ちょっと見せてくれよ、オレもこうして見せてんだしよぉ」
――その物言いはいささか不躾であったが。
■リュエール > 「なにそれ聞いてないんですけど!? 変態じゃない! あと少しは隠しなさいよ!」
安心してお風呂にも入れないのかこの国は!
鍛えられた身体と男性器を見せつけながら近づいてくる男に湯舟の中で下がっていけばすぐに壁際へとついてしまう。
今更男のソレを見た所で恥じらい慌てふためくような処女みたいな初々しさはどこかへと置いてきたけど。
透明な湯の中で足を揃えて胸を隠してる女を見下ろす男の視線と態度を見上げながら、何が引っかかったのか知らないけれど不躾にも公平さを期して体を見せろという男に眦を吊り上げて睨みつける。
「アンタが勝手に見せてるだけでしょうが!」
見せろと言われて誰が見せるかと言うように歯をむき出しにして威嚇。
さすがにここで暴れて追い出されて出禁にされるのも嫌だしという思考で、いきなり飛び蹴りはしないけれど。
■エズラ > 「そりゃごもっとも――」
じりじりと相手を壁際に追い詰めつつも、害意はないことを示すように両手は上に。
そのおかげで、相変わらず己の身は晒したままであったが。
「ま、オレは見ての通りのゴロツキだがよ――つええやつは見りゃすぐに分かる――そうでなきゃ生き残れねぇからな」
じゃぶん、とこちらも湯に身を沈め、犬かきの容量で湯殿の底を這い進みながらさらに距離を詰める。
「まして、つええ女の身体に興味があるのは、何もおかしいこっちゃねぇだろう?」
隠されてはいるが、男好きのする肢体であることは疑いようもない。
そしてそれ以上に、その身体を見て、触れて、確かめてみたい、という男として、そして戦場に生きる者としての興味関心――
素直に賞賛の言葉を紡ぎながら、そろりと隣まで近寄れば、おもむろに腕を伸ばし、湯の中で相手の腰を抱こうとする。
■リュエール > 男が湯舟に入ればその体積分波打って、男の体の筋肉も張りぼてではないことがよくわかる。
距離を詰めてくる男に対してこちらはもう後がない。
持論か何かは知らないが、強い認定してくるということは、向こうもそれなりの手練れだろうというのはわかる。
強いと認めた相手に堂々と近づくのは、自分の力量に自信があるからだ。
「知らないわよそんなの、それじゃあアンタは弱い女には興味がないって?
強ければその女が淫魔だろうが人間だろうがミレーだろうが種族はどうでもいいって?
強いだの弱いだのは結局後付けの理由でしょ、裸の女が目の前にいるからそうやって手を伸ばす、そこらの脳みそ下半身に直結した奴らと変わんないわよ!」
称賛を受けようが結局狙ってるのはそういうコトだろうと警戒心バリバリ。毛を逆立てた猫のよう。
十分に近づいたタイミングで胸を隠したままざばあっと立ち上がる。
無毛の恥丘やら肉付きのいい脚やらを見られるのはもはやしょうがない。
ヒュンッとしなやかな脚が鞭のように撓って、その膝を男の顔面に叩きこもうとする。
男の力量なら、こちらが軽快していて、反撃を狙ってることも見えていてもおかしくはないので、ガードぐらいはされるだろうか。
少しでも怯んでくれるなら、その間に湯を掻き分けて湯舟から出ようとするが……。
■エズラ > 「いよっ、まったく一から十まで、初対面だってのにオレのこと、良く分かってるじゃあねぇか――」
警戒心を露わにまくしたてる彼女の言は、どれもこれも見事なほどに男の本性を言い当てている。
しかし――強者の肉体への純粋な敬意も、別に嘘ではない。
「むほっ――」
湯から立ち上がった相手が、なめらかな身のこなしで膝蹴りを放つ。
張りのある腿肉に、ちらりと見える秘所――直後。
その膝は強かに男の鼻面を打った――瞬間、頚を背後に反らせ、ダメージをいくらか軽減。
それでも鼻血が出る程度には負傷。
しかし相手の脚には奇妙なスルー感覚が残るはずだ。
「ムオ~ッ、つうぅ~~!」
そして、反り返り様――両腕をその脚に絡み付かせ、そのまま湯の中へ相手を投げ倒そうとする。
胸元を隠している上に片脚の状態であることを狙って、上手く事が運べば、相手を背後から羽交い締めにするような動き――
■リュエール > 予想外にも綺麗に膝蹴りが決まった、が手ごたえが薄い。
ノックアウトに持っていくほどではなかったのは足場が湯舟という浮力のせいで力が入らなかったからか、男が衝撃を逃がしたせいか。
何か脚に感じたが、そんなのを気にしてる場合じゃない。
「……っ! きゃああっ!?」
逃げようとした脚が湯舟に捕まってるせいで、男の逞しい腕が脚を掴んだ。
そのまま男の力で投げ倒され、バランスを崩されれば派手な水飛沫を上げながら湯の中に倒れ込み、息苦しさに顔を上げようとした背中に重くのしかかるように男の体があり、背後から羽交い絞めの体勢へ。
ばしゃばしゃと手足をばたつかせ、せめて顔を上げようとする。
羽交い絞めする男の腕を引っ掻いて引きはがそうとするが、体勢的には圧倒的不利だ。
■エズラ > 目論見は成功――相手の肢体をがっちりと背後から拘束。
「ムッフッフ、そんじゃあ、早速始めっとすっかな、触診をよ~……――」
柔らかで張りのある身体に、男の手が迫り――
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からエズラさんが去りました。
■リュエール > 『移動します』
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からリュエールさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──ぶえぇ~い……」
日の高い時間帯。
太陽の下、変な声を漏らしながら露天風呂で湯に身を浸して寛いでいる金髪の男が一人。
湯船の縁の岩に背を預け、濡れて張り付いた前髪をかき揚げざま、頭に載せたタオルを手に取り
軽く顔を拭っては、ぷぅ、と息を吐き出し。
「……うむ、今日もいい湯だなと関心顔になる。ここの風呂のクオリティの安定感は圧倒的にさすがって感じですなあ……」
ハッハッハ、と何が楽しいのか笑い声を上げながら、タオルを頭に載せ直し。
そのまま湯を堪能しながら、やがて音程の外れた鼻歌なんかも響かせ始める。
そんな男の近くでは、なにやら小さな物体がプカプカと浮かび、湯面が波打つのに合わせて揺れている。
それは銀色のボディに赤いつぶらな瞳の、アヒルのおもちゃだった。目的は不明だが、男が持ち込んだものようで。
陽光を照り返すそのアヒルに時々ちらりと視線をやりつつ、男はのんびりと湯を楽しみ続けていて。