2023/10/11 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にミケリアさんが現れました。
■ミケリア > 「はふ~…………」
かぽーん、と温泉に浸かる女の姿が1つ。
今日は一日、冒険者のパーティーにヒーラーとして同行しており、街に帰ってきた時には身体が土埃塗れ。
普段こういった公衆浴場を訪れることはないのだが……なんとなく気が向いたので、久々に足を伸ばしてみた。
念入りに身体の汚れを落とし、湯に浸かることしばらく。
「…………結構熱いですねー、ここのお湯……」
植物がベースである樹木精霊に温泉の湯は少々温度が高い。
身体に有害という程ではないが、少しのぼせ気味のぽやぽやした状態になっていた。
■ミケリア > 「うーん、こうなれば水風呂に……いや、さすがにそれはー……」
茹だりかけの思考で悶々と考える。
一応、街ではエルフとして通している身。
自然の中でならまだしも、わざわざ浴場に来て水風呂に浸かっていては悪目立ちする。
そうして優柔不断に迷っているうち、彼女の身体からは少しずつ樹液が染み出し。
いつの間にやら、浴槽は花の蜜を溶かし込んだような、甘い香りの漂う濁り湯になっていた……。
■ミケリア > 「こ、これ以上は~……だめ~……」
へろへろになった樹木精霊が、這うようにして脱衣所の方へ去って行く。
後には、たっぷりと媚毒混じりの樹液を溶かし込んだ危険な湯だけが残されていた……。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からミケリアさんが去りました。