2023/09/30 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にセリアスさんが現れました。
■セリアス > 平民地区にある老舗の旅籠、
九頭竜山脈からの源泉を利用しているという温泉宿が王都で使えるとあれば、
興味は大いにあったけれど、これまでたまたま利用機会に恵まれず。
たまたま旅籠への優待をと取引先から申し出られ、店員の計らいで、ゆっくりしてきたらどうかと。
山脈側の温泉宿とも風情が違うと聞き楽しみにしつつ、訪れては湯治をと楽しんでいるところ。
「ぁぁ。……バスルームとはまたやはり、違うモノですねぇ……」
湯場自体が屋内よりも開放的な温泉。
それだけでも、湯に入ること自体が非日常的な感覚にもなる。
来るまでにあれこれといろんな噂も聞いてはいるが――それはそれ。
もし目の当たりにしても、まぁ、王都の現状を思えば、ここに限った話でも無いしと。
とりあえずは普段は味わえない贅沢なバスタイムに浸る。
■セリアス > 湯船の端のほうで腰上程度まで浸かっては、上気した褐色の肌を時折掌で扇ぐ。
段差があり、身体をどのくらい浸からせるかを変えられるのも、
長時間湯を楽しむための工夫かと感心しながら。
バスルームは身体を洗う所、こうやって湯に浸かるのはそれこそ艶っぽいことをするときくらいかと。
そんなふうに思っていたものが、案外悪くないとも思いながら。
他の客がいるのも気にならないではないけれど、それは水遊場もそう変わらない。
堂々と開放的でいられる……とまでは開き直れはしなかったが。
タオルを湯に落とさないのがマナーだと聞き、ついでに髪もあまり着けない方がよいと。
ではどうすれば、と、聞いたら教えてもらったのはタオルで髪を括ればと。
さらに水で濡らしておけば、頭に血が上るのを多少緩和できるらしく。
食事時に酔った客に絡まれて聞いた話だけれど、意外と馬鹿に出来ないなと思いながら。
褐色の項を晒しながらに、はふりと心地よさげに吐息を落とした。