2025/03/16 のログ
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シャルティア > 人類の種族では天使というのは完全に空想上の存在だが、少年はそれだと言い張る。
見た目も相まって「そういうごっこ遊び」とでも捉えられるのかやんわりそうなんだーすごいねーと言われそれに満足そうにする程度だ。

抱きついて大きなおっぱいに顔を埋める。 うずめるというよりほっぺたを押し付け柔らかさを楽しむような感じ。
いい子行ことあやされるように後頭部を撫でられると少年は幸せそうに目を細めてる。

「?? お姉ちゃんは御主人様のお屋敷にかえるんじゃないの?」

きょとんとした顔で尋ねる。 メイド=御主人様=お屋敷というひどく安直な発想のようだ。
抱っこが気に入ったのか完全にカーリアンに抱き付くが、不思議と重さがない。 猫を抱えるよりも軽いかもしれないほど。
見た目より軽い、ではなく実際に軽いのだ。

「だいじょぶ? 重くない? もっと軽くする?」

と、少年が問いかけて

カーリアン > やけに軽い少年は抱き着いたまま離れない。
仕方がない、こんな感じなら大丈夫だろうと抱き上げたまま歩き出す。
見た目にはメイドが少年をあやしているだけにすぎない。

「今日はお外でお泊りなのですよ。少々用事がかさんでしまいまして。」

しれっと誤魔化す。ちょっと失言だった、と反省しつつ表通りへ。
重くないですよ、とニコニコとしたまま話しかけて。
人気の減った表通りへと路地から出てくる。
さて、と宿の方に向かいながら、歩いていくが―――。

「…もうちょっと行ったらそろそろお開きにしましょう。
貴方様もきちんとお家か宿に戻ってくださいませ。いい子はちゃんと言う事を聞くものですよ?」

と笑顔のまま諭していく。
このまま子供を連れ回していても然程良い事は無いだろう。

シャルティア > 「そなんだ、じゃあ僕もメイドさんの宿にとまるー、一緒に行ってお部屋ないか聞いてみる♪」

と抱っこされながらついていこうとする。
穏やかな喋り方で優しいカーリアンのことをすっかり気に入ったようで、もぞもぞと懐をさぐって

「ほら、おかねある!」

と革袋を見せる。縛ってあって中身はみえないがカーリアンにみせたりするのもやたら自慢げだ。
いい子、といわれると、ハッとしたようにカーリアンから飛び降り、いい子、いい子♪と言いながらカーリアンに本当についていこうとして

カーリアン > 自分の部屋はすでに確保してある。
あとは部屋が残っているかどうかだが…それは神のみぞ知る、だろう。
内心でやれやれと思っていれば、少年は一応身を離してくれた。

「はい。では一緒に向かいましょうか。
でも、部屋が空いてなくてもわがままを言ってはいけませんよ。」

どうせ近場には何軒か宿屋くらいはあるだろう。
お金があるのなら特に何か言う事もない。
父母がいないなりにこの子の生活があるとは思うが…。

まぁ、あまり踏み込んだ心配をしすぎるのもよくない。
自分にとっても、相手にとっても、だ。
そう考えながらひとまずは並んで宿の方角へと歩いて行く―――。

シャルティア > 「わかった! じゃあおっきな部屋あいてたら一緒にねよーね♪ ぼくがお金だすから!」

と革袋を持ち上げてる。 正直平民地区とはいえそんな部屋を借りたら子供の小遣いではとても足りないが、革袋をブンブンふると軽い音とともに重い金属音がするあたり金はちゃんと入ってる様子。

「ねね、おてて繋いで♪」

と宿の方角へ一緒に歩きながら手を伸ばす。
羽をぴこぴこと嬉しそうに揺らしながらカーリアンといっしょに宿に向かって

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカーリアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にティアフェルさんが現れました。
ティアフェル >  ――パラパラと降り出した雨がすぐにサァ――と勢いを増して街を濡らしていく。慌てて閉店している店の軒先に走り込んで、雨空を見上げ。両肩を抱くようにして小さく身震いし、

「――やみそうにないなぁ……」

 嘆息混じりに呟いた。
 そこは賑わう大通りのひとつ、悪天候ではあるが人通りもそこそこあり、行き交う人々はきちんと傘を準備して差して歩いていたり、ひとつの傘に仲良く二人だったり、なんなら三人でぎゅうぎゅうに入っていたり、諦めてダッシュしていたり、濡れて行こうと決め込んでびしょ濡れになりながら悠然と行き過ぎていたり……それぞれだ。
 そのどれでもなく、雨宿りコースを選んだけれど、このまま雨がやまないのなら、ダッシュか歩くか、雨に濡れるのを覚悟しなくてはならないだろう。

「……あーぁ……誰か親切なイケメンか美人のおねーさんか……そっと傘を差し掛けてくれたりしないかしらぁー……」

 試しに独り言の素振りで、聞えよがしにアピールしてみる。
 物好き……もとい心ある通行人よ、出でよ。

ティアフェル >  いやもう、ある程度の生き物ならなんでもいいです。本当に。

「………………」

 ある意味失礼な上浅ましいアピールをして、期待した眼差しできょろきょろと通りをガン見しながら、しばし待つ。

「………………」

 待つ。

「…………………………」

 待ちくたびれ。

「……んな都合のいいこともないかぁ……」

 ふう……と青息吐息で頬を掻き。せめて自分がしっとりと雨の似合う目の覚めるような美女であれば……事情は変わっていたかも知れない。
 そんな僻みっぽいことを考え、ちぇー。と足元の小石を蹴って勝手にやさぐれ。

「―――ん……?」

 その時、同じ軒先に走り込んでくる影に気づき、目を瞬いてそちらを向いた。

ティアフェル >  同じく雨宿りに駆け込んできたらしい相手に場所を空けては、軽く世間話をしながらやまない雨にため息をついて。
 仕方なさそうに笑い、小降りになってきたところで水溜まりをばしゃりと踏んで飛沫を散らし冷たい春雨の街を駆け抜けていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
ラリー > 平民地区内のその小さな古書店は、わりと地区の中心の近くにありながらほとんど目立たず、立ち寄る者もそう多くない。
また古書店という性質上、商品の劣化を避けるために出入り口の向きなど日差しが殆ど入らない設計になっていて、店内は薄暗い。
そんな店の奥、接客カウンターの向こうで椅子に座って文庫本を読んでいる店番らしき少年の姿があった。

この店は少年の実家が経営しているもので、書類上は別の人間を立てているが実質的な店長は少年が務めている。
それ故、この店は少年にとって学院の図書館以上に自由のきくテリトリーである。
獲物となる対象が訪れれば、ほぼ確実に術中に囚われる羽目になるだろう。
もっとも、客足の少なさから獲物の出現は図書館以上に運任せではあるが…その時はその時、が少年のスタイル。
ただ静かに、読書に没頭しながら客の訪れを待ち続ける。

なお主な客層は通常の書店では見つからないような商品を求めるマニアックな本好きか、
遠方の客との本のやり取りの依頼を受けた冒険者あたりとなる。
少年の修理の腕はそれなりに定評があるため、そうした依頼もぼちぼちやってくる。

「…ん」

そうしていれば来客を告げるドアベルの音が響いて、少年はゆっくり本から顔を上げ
珍しく現れた客の姿を視界に入れた。
さてその客は少年の獲物になりうるような者なのか、それともなんでもない一般客か…。