2024/06/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にボスさんが現れました。
■ボス > 「うむ……頭数はこちらの方が多いが、純度は聖都に比べるべくもないな」
雲があるせいか、朝の平民地区はそこまで暑くない。
黒衣の男は広場のベンチに腰掛けて道行く人たちを観察している。
信心深い者はなかなか見当たらない。いたとしても、目の前の仕事や用事に手一杯のようだ。
「……まぁ、人間にはそれくらいが丁度良いのやもしれん」
先端が橙色に近くなった紙煙草を銜え、ぼんやりとしている。
多くの人々や馬車が行き交う王都平民地区の中心地だが、興味を惹く存在は現れるだろうか。
何もなければ聖都に戻るのも良いかもしれないと、風景に溶け込みながら考える。
■ボス > ――いつの間にか、ベンチは空っぽになっていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からボスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
■ラリー > 「…よし」
ある日の平民地区の古書店。開店の準備を済ませた目立たない少年は、感情の起伏というものが
ろくに見られないながらほんのわずかに達成感を滲ませる声色でそう漏らすと、静かに店の扉を開けた。
店の方角の関係で陽光が店先に差すことはないが、代わりにその向かいの景色は明るく太陽に照らされている。
その光景にまぶしげに少し目を細めてから、扉の掛け看板を反転させ"CLOSE"から
"OPEN"に変え、開店の作業を完了する。
あとは店内に戻り、いつもどおり悠々と読書しながら来るかもわからない客を待つ…
そう思っていたところで、こちらに近づいてくる足音が聞こえる。
珍しく開店早々の客の訪れか、それともなにかまた別の用向きか…
ともかく少年は緩慢な動作で顔を振り向かせてそちらを見た。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」からラリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアークさんが現れました。
■アーク > 夜の平民地区は少し熱く感じるが、のんびりとお散歩。
空高くにある月を見上げてふらふら、人通りの少ない通りを歩いている。
大通りからは良い匂い流れて来ればそれを小さくも形の良い鼻で嗅げば、くぅっと小さくお腹が鳴る。
お腹を小さく撫でてからふらふらと平民地区の路地を進み匂いを辿る様に風をかき分けながらふわふわと歩いている。
■アーク > 「でも、一人でのご飯もつまらないしなぁ…」
はたと、何かに気づいたように足を止め、腕を組んで一言。
誰かいないかなぁ等と周囲を見渡してみるも、そこにあるのは壁と壁の上の野良猫ぐらい。
野良猫をじっとみつめるも、野良猫は欠伸を一つ。
ぴょんとと小さな体をしなやかに跳ねさせ闇の中へと消えていく。
その後姿を哀し気に見送って、ため息一つ。
■アーク > 小さく頭を振ってのんびりと大通りへと進んでいくのであった
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアークさんが去りました。