2024/05/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/街外れ」にサエトさんが現れました。
サエト > (平民地区の街外れ、今日の仕事はここの側溝の掃除。
冒険者ギルドで発注されている仕事の中でも報酬は安いけれど、外に出るよりは安全な仕事であるため食い詰めた駆け出しの冒険者が請け負うことの多い仕事)

「今日はここから、あそこまでで、泥はあっちの土捨場に持って行けばいいんだよね。
早速はじめようっと」

(匂いがきつい上に身体的にもきついので、人気のない仕事だがそれにくさることもなく生真面目に仕事前の作業確認をして。
臭い対策のマスクをしてからシャベルで側溝の中に溜まった泥をかき出し、バケツの中へと入れていく。
そうしてバケツの中に泥がある程度溜まったところで土捨場へと持って行くという作業を繰り返し始める)

サエト > (それを何度も何度も繰り返し、側溝の中の泥を綺麗に取り除きながら本日の決められた範囲を清掃していき、午前中は過ごして。
作業が終われば泥で汚れた服や靴を綺麗にするために、街の中の水場ですると周りに迷惑になるので、街の近くの安全な川へと洗いに向かっていった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区/街外れ」からサエトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にリーベンさんが現れました。
リーベン > 朝。昨晩から激しく雨が続いている。
魔術協会から天候情報を受け取っている男は、珍しく平民地区の宿屋兼酒場に宿泊していた。

「朝食のセットを頼む、飲み物はコーヒーで。……この調子じゃあ出発は明日になりそうだが、念の為な」

店員から酒ではないのかと問われ、そう返す。
豪雨で仕事にならぬ稼業の者達は朝から酒を呷っているようだ。

パンとソーセージ、煮た豆に目玉焼きという簡素な朝食を摂りながら窓の外をぼんやりと眺める。
魔導機械とはいえど万能ではない。男が駆る魔導機械は天候の影響を強く受ける。たとえば、ぬかるんだ道はスタックする恐れがある。街道沿いの道は比較的早く乾く筈だが、降水量次第だ。慎重に判断する必要があった。

のんびりと過ごすのも悪くない。掲示板でも眺めるか、あるいは同じく朝食をとりに来た人々と他愛もない話をするのもいい。

リーベン > 冒険者の店でもあるこの酒場には依頼を貼りだした掲示板がある。
駆け出しに似合う採集依頼が多い。中にはコボルトの討伐依頼などもあるが、これも低ランク冒険者向きだ。
ふと目に止まった一枚の依頼文を読んで、コーヒーを吹き出した。大半は手に持ったマグカップに収められたが、一部が床を汚す。

「すまん……! いやでも、これは仕方ないだろ……!?」

ジト目の女店主に、同意を求めるように貼り紙を指さす。『討伐依頼:メスガキサキュバス』
平民なら一か月は食っていけそうな報酬額だ。咳き込んで呼吸を整えながら、説明文を読み進める。

「なになに……『対象は空間を制御し、己への攻撃を消沈させる。一般的な攻撃は無効と考えること。
対象はセックスバトルに勝利することで送還させられる。その際に残す魔石を持ち帰ることで討伐とみなす』…………はぁー」

女店主から渡された雑巾を使い、床に零したコーヒーを拭く。
注釈がないことから察するに、冒険者界隈ではメスガキサキュバスもセックスバトルも一般的な単語なのだろう。
ただの運び屋である男が理解するには難しい世界のようだ。
メスガキという単語も男はよくわかっていない。眉を顰め、怪訝そうな表情を浮かべる。

「サキュバスなんだからメスというか、女性体なのは当然だろ。なんでわざわざ……?」

リーベン > 食事を終えたが、まだ雨は止みそうにない。
顎髭をしごきつつ、ふーむと男は溜息をついた。

「この分だと出発は明日だな。荷台に空きができなければいいが……」

ともあれ、できることはない。酒場でゆっくりと過ごすようで――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からリーベンさんが去りました。