2023/11/21 のログ
アドラー > 「また日を改めるか」

良い依頼がなく肩を落とす。
振り返ってそのままギルドの出入口まで向かうだろう―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からアドラーさんが去りました。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド 平民地区2」にショーン・ロードさんが現れました。
ショーン・ロード > 背景、兄上様
僕は貴方の行き先を知りたくて今日は少し勇気を踏み出しました。
ここは冒険者ギルドと言う所だそうです。

色んな依頼が掲示され、望んだ依頼を冒険者と呼ばれる方たちが解決しているとのことでした。
僕もここでなら貴方の行方を捜してもらえるのではないかと思ったのですが…。

「うわあ…。」

人探しの依頼が並んでいる所を見ているのですが、どれも思ったより報酬が高いです。
居なくなられた方の身分や状況によって金額は変化するのでしょうが、貴方のような偉い方の場合、
数千ゴルドは払わないといけないのかも知れません。
今の僕にはそんなお金は到底払えません。

「僕の私的なことだし、人にお金を用意して頂くと言う訳にはいきませんよね。
どうにか稼がないと…。」

ショーン・ロード > 立ち尽くしていると、見かねた人が声を掛けて下さいました。
どうやらギルドの職員の人だようです。
曰く、お金が必要なら今日は冒険者登録をしたらとのことでした。

冒険者になっても必要なお金があれば依頼を出すことはできるそうです。
僕は早速冒険者としての登録をしました。
今日から僕も冒険者のようです。

ショーン・ロード > 冒険者…いい響きです。
実戦経験はありませんが、なんだか逞しくなったような気がします。

「さて、急遽冒険者となったわけですが。
何をすればいいのでしょうか。」

依頼を選ばなければなりません。
こうして依頼を受ける側で見てみると、またもや目移りしてしまいます。

人探し、物探し、ペットの捜索…。
この辺りが良いでしょうかか?
僕は性格的に誰かを攻撃するのが苦手なので、戦闘が絡む依頼は難しそうです。

ご案内:「平民地区 冒険者ギルド 平民地区2」にカルムさんが現れました。
カルム > 冒険者ギルドの扉を、ギィ、と開いて、入ってくる冒険者。
何処にでもいます、と言う雰囲気の冒険者、取り立てて目立つようなものはなく、熟練ではある者の、強豪ではない。
所謂その他大勢、と言っていい、そんな冒険者。

「只今ですよーっと。」

冒険者ギルドの中、人の中を潜り抜けつつ受付に移動し、依頼完了の報告を一つ。
袋に入った依頼の品物―――薬草がたっぷり入った袋を差し出して、鑑定してもらい、報酬を貰う。
さて、酒場に、と思った矢先に、依頼の掲示板の前に立つ少年。
冒険者と言う雰囲気の無い、何方かと云えば、依頼をしに来たようにも見える。
少年の様子を見やりつつ、ふむ、と首を傾いで、近づいて行く。

「こんにちは、少年。依頼に、来たのかな………っと。」

近づいて、依頼の神を見ているショーン少年に声をかけてみるも。
近くに来て初めて、彼が貴族かもしれないという可能性に気が付く。
彼の服装は兎も角佇まいと言うか、雰囲気が、何となくそんな感じに、と思う。
やらかしちゃったかなーと、視線を右左に向けるも、誰も助けてくれそうにない。
意を決して、再度、彼の事を見て話を聞くことにする。

ショーン・ロード > ギルドの扉が開き、新しい人がやってきました。
その人は受付に真っすぐ向かうと、依頼の成功を意味する袋を渡しています。
中身はどうやら薬草のようです。
なるほど、薬草採集も立派な冒険者の仕事なのですね。
これなら僕もできそうな気がします。

依頼書の前で悩んでいる僕に気付き、冒険者の方は声を掛けて下さいました。

「いえ、今の僕ではとても報酬をお支払いできそうにありません。
ですので先ほど冒険者登録を致しました。
さしあたって、何かいい依頼はないかと思っていたのですが…。
薬草採集と言う依頼もあるのですね。」

声を掛けて下さった方は僕より背が高いです。
鎧の他に武器も揃えており、強そうでした。
何故か視線が泳いでるようですが…。
僕は少し首を傾げました。

カルム > 「え。」

冒険者登録をした、と聞こえた。間違いではなさそうだ、視線を受付に向けたら、うんと頷いてくれた。
成程、成程、と視線を、少年の方に向ける事にした。
服装は、冒険者をするには、本当に心許ないものだ、と言うか、普通の服装だけ。
佇まいも、冒険者と言うよりも、育ちの良い子供、のようでもある。

「成程、冒険者になった、と言うんだね……。
依頼と言うなら、様々あるから。
基本的に、冒険者のギルドに来る依頼と言うのは、誰かが困っていて、手を貸してほしいという願い、なんだ。
ただ、矢張り、ゴブリン退治、とか、退治の依頼は多いけれど。
少年の言う通りに、ペットを探す、何かの手伝いをする、とか、そう言う依頼もある。
ただ、ペットと言っても、犬猫の小動物から、下手したら、魔獣のような物をペットにする人もいるから気を付けると言い。
何かの手伝い、に関しても、専門知識が必要だったり、実験台にされたり、と言う事もあるから、合わせて気を付ける良いよ。
俺の今やってきた、薬草採取依頼、よくあるよ。
薬草はいつでもどこでも、幾らでもあって困る事はない、傷を治すポーションにもなるし、基本的な依頼なら、この近くだから安全。
初心者には、薬草採取である程度のお金を稼ぐことが寛容とも言えるかな。」


冒険者の先輩として、新人にはちゃんと知識を伝授する。
それが、冒険者の鉄則だ、(多分)貴族のぼっちゃんの道楽、と言う風に見るには、服装がちょっとちぐはぐだし。
冒険者になったというなら、それは後背であり、同業なのだから、先人としての義務は果たすのが大事だろう。
首を傾ぐ少年には、ああ、気にしないでくれると嬉しい、とちょっと苦い笑いを零して見せる。

「一応、先輩として、軽くレクチャー位はしてあげられる。
何か、質問があるかな?」

さっきの怪しい挙動は無かったかのように、と言うかなかったことにしたい冒険者。
にこやかに、問いかけをしてみる。

ショーン・ロード > どうやら、僕が冒険者になったことに驚かれているようです。
確かに僕自身、まさか冒険者になるとは思わなかったので無理はありません。
僕の服装が気になるのでしょうか。
確かに、戦闘用の格好ではありません。

「なるほど、困ってる人を助けるとは素晴らしいお仕事ですね!
退治系の依頼以外もあるのなら僕でもなんとかなるかも知れません。

魔獣の相手はちょっと怖そうですね。
それをペットにする人も凄いですが。」

実験台にされるなどと恐ろしい話も教えて頂きました。
僕は先輩冒険者の話をしっかりと覚えておくことにします。
こうして教えて頂ける機会と言うのはとても貴重だと思うので。

「えっと、何を聞けばいいかまだわからないです…。」

冒険者になって初日の僕には少し難しかったです。
僕はなんだか目の前がくらくらしそうでした。

「では折角なので、お名前を教えて頂けませんか。
僕はショーン・ロードと言います。
普段は学院で授業を受けていて、王都には最近移ってきました。」

この方は親切そうです。
折角出会えたのですし、仲良くなりたいですね。
僕は満面の笑みを浮かべました。

カルム > 「ああ、ただし、取り違えて貰っては困る事が有る。
冒険者と言うのは、街の人から見れば、破落戸(ごろつき)とほとんど変わらない、大事なのは、信頼だよ。
序に、破落戸(ごろつき)と変わらないといわれるのは、それこそ、粗暴な奴の方が多い、人を騙す事を生きがいにしてるやつがいるぐらいだ。
だから、そんなようには、成ってくれるなよ。

魔獣をペットにするのは、大体が、金の有り余っている貴族や、闘技場の胴元だから。
ペット探しで、高額と言うのは、直ぐに飛びつかずに依頼内容とか、依頼者をちゃんと受付に確認するんだぞ。」

冒険者に、直ぐに成れるというのはそう言う事だ、誰でも良いというのがある。
だから、お金がなくて食いつなげない者、定職に付けない者、脛に傷がある者が多くなるし。
依頼の内容から武力がある程度以上必要な場合があり、その結果、と言う話でもある。
なので、この少年がどの様に成るのかはわからないが、せめて、せめて、真っ当にしていて欲しい、と。
だから、新人が何も知らずに行って、ご飯になってしまうというような危険のある依頼があると、伝えておくのだ。

「わぁー……、家名があるぅ。本当にいい所の人だぁ……。」

名乗りを聞いて、ちょっと逃げたくなりました。
貴族の全てが碌でもないわけでは無いが、それでも、貴族となると気構えててしまうのは平民の嗜み。
まじかぁ、と、意識を少し何処かに逃がしてみたものの、直ぐに視線を戻して。

「俺は、カルムだ。
因みに、ショーン君は、どんなスタイルで冒険者を続ける積りなんだ?
例えば、俺のように、戦士として、戦うのか。
それとも、学生となると、魔法使い……とか?

どんなスタイルか、は後でも良いけれど、必須で買わなければならないモノがある。
それを教えておいた方が、良いかなとおもうんだけど。」

満面の笑みの中に、別の感情を見出すのは多分絶対、色眼鏡であり失礼なのだろう。
色々とある感情を隠すのは冒険者の処世術でもあるので、同じくにっこり笑って返す。
彼の服装と、その下に見える体格から、流石に戦士は無いのだろうとは思いつつ。
重要な物だけ、先に伝えていく事にしよう。
とは言え、彼は一体どれだけの資金を持ってるのだろう、ちょっぴり不安でもある。

ショーン・ロード > 「ゴロツキ!?」

いきなりとんでもない単語がでてきました。
僕は更に目が回ります。

「冒険者と言うのは色んな人がいるわけですね。
つまり、参入しやすいから良い人から悪い人までいるという事でしょうか。
僕がそういったタイプになるとは思えませんが、気を付けるように致します。

闘技場で飼ってるってことはペットと言えないような気もしますね。
依頼主も色んな人がいるということですね…。」

先輩冒険者の熱が籠ったアドバイスをしっかり聞かせて頂きます。
僕みたいな戦闘経験もないものが直ぐになれるわけですから、
色んな冒険者もいそうな気がします。

「家名はありますが、僕自身は特別な力があるわけじゃないですよ。
お金もないですからこうして働いて稼ごうとしてるわけですし…。」

家名があるということで反応され、僕は少し困りました。
今後は名前だけを名乗った方がいいのでしょうか?

「僕は兄から授かった杖がありますので、魔法使いになるでしょうか。
便利な杖なので色んな魔法が使えるんですよ。

えっと、必要な物と言うのはどんなものでしょうか?
治癒なら魔法でできますし、自衛程度の戦闘もできますよ。」

僕は金色の杖を取り出し、カルムさんにお見せしました。
カルムさんになら魔法をお見せしてもいいのですが、流石にこの場で使うのは不味そうです。
それと、恐らくカルムさんも気づいていると思うのですが…。
僕はあまり自由に使えるゴルドがないのでした。

カルム > 「あぁ。冒険者の殆どは、この国に国籍の無い、流れ者だし。さっきも言ったようなのが多いというのも理由だろう?」

彼は、直ぐに理解してくれたようだ、凄く頭が良い、学校に行っているのだし頭の出来が違うのだろう。
自分の言葉を理解し、納得を口にしてくれるので、それで間違はないよ、と頷くこともできる。

「家名、貴族と言う立場は、自分で思う程に何もないわけでは無いと思うけどな?
まず、それがあるだけで、流れ者である俺と、君が貴族から依頼を受けた際の態度が変わる。
少なくとも、ごみ屑と同然の扱いは受けない、最低限でも、貴族と貴族の話になるから。
お金などの話は、君の個人の話であり、俺らは知ったものではない、だから、口にしなければ分からないものだ。
その恰好だって、貴族だと判れば、お忍びの格好とか、いろいろ想像できてしまうから。」

冒険者をするなら、そう言うのも、活用するようなたくましさがあると良いかもな、と。
貴族であるのが嫌なら、名前だけで、家名を口にすることはやめた方が良い、とも伝えておこう。

「成程、武器はある、か。奪われないようにしとくと良いよ、そんな良い物、殺してでも奪い取る、そう言う冒険者もいる。

必要な物は、冒険者セット、と、ギルドではよく言われるけれど。
寝袋や、着替え、水筒、ロープ、火口箱、火種、油、料理用のナイフに、木の食器、フライパン。
ランタンや松明、保存食。それらを入れる、バックパック。

武器防具だけで、冒険できるほど甘くないから。
あと、着替えは、匂いなど、臭いと依頼人に不安を覚えさせるから、清潔にするため、な。

最期に、余裕があるなら、身を護る防具とか、ポーションとか、だ。」

新人冒険者でよくあるのは、武器防具だけで、揃えたつもりになる、と言う物だ。
残念なことに、彼は、自分でそれを言ってしまった。【自営は出来る】
旅に出るために必要な道具がないまま出掛けて、飢えて死ぬとか、以外と思うのだけど、多いのだ、本当に。
冒険者と言うのは、何もかもが自分の責任だ、だから、教えを貰わずに冒険して無くなるのも、また多い。
なので、最低限、冒険で必要な物を伝え置く。
序に言えば、これ以外にもあると便利はあるが、その辺りは資金との相談なのだし。

素直に話を聞いてくれる少年ならば。
先輩として、救いの手を出すのにヤブサカデハナイ。確かこの言葉は東方の諺だったか
とりあえず其処迄擦れた冒険者ではない……はずと、カルムは自分に言い聞かせる。

ショーン・ロード > 「流れ者…そんな方たちがいっぱいいるんですか。」

マグメールは港もあるし、交易も盛んと聴いたことはありますが。
それほどにこの国は豊かなのでしょうか。
それとも他の国と違って出入りが自由なのでしょうか。

「そうなのでしょうか。
僕は田舎から出てきた所なのであまり分かってないのかもしれません。
この格好は僕の普段着ですね。
魔法使いなのでそれっぽい格好にしてますけど。」

家名を告げることで相手を怯ませるとか、そういったこともできるようです。
カルムさんの話は時に物騒ですがとても為になります。

「一応僕と繋がりがある杖なので奪うとかは難しいと思いますが。
襲われる可能性があるということですね。

着替えに寝袋ですか…。
なんだか登山でもするみたいな重装備ですね。
僕のお財布ではとても準備しきれません。

防具だけでも早めに用意したいですね。」

お金が無いから冒険者を始めたのですが、まさか冒険者をするのにお金が必要とは。
なんだか堂々巡りになりそうな状況です。

「その、お金のない冒険者の方は初めはどうするのでしょうか。
皆が皆十分な装備を持って始めるとは限りませんよね。」

カルム > 「いっぱい、と言うか、殆どじゃないかな?冒険者ってのは、未知を求めて、冒険する人、とも書くし。
この国で生まれた場合は、基本的には、この国で、何かの職を突くだろうし。そう言うのが出来ない人が、冒険者になる。
この国を拠点として動くというのは、遺跡群があるから、様々集まるんだろうし。
俺も、この国で、遺跡群で一発当てたくて、所属してる、もあるし。」

いっぱいいるというか、冒険者と言う物自体が、そう言う物だと思うのだ、冒険者としての捉え方が違うのだろう。
彼も間違いではない、一つの形だと思うのだ、大きな意味で言うなら、カルムの言う様な冒険者が大きな枠。
ショーン君の考え方が、その中の一つの形、と言う所になるとおもわれる。

「俺の知ってる田舎に、家名を持つような偉い人いなかったけど。まあ、田舎自慢しても仕方ないか。
まあ、出来ればもう少し、身なりを綺麗にして、レザーアーマーを切るとかした方が良い。
恰好からは居るのは大事だけど、本当に必要なのは防御力だから。」

魔法使いならば、彼の格好でも問題はないだろう。
でも、せめて、ローブの下、服の上に、ソフトレザーとか、鎧を身に付けておいた方が良い。
後、綺麗な恰好なら、他の人も見る目を変えてくれるだろう。

「そう言う事、見るからに、お金の匂いのする杖だし。
魔法の道具は、捨て値でも一生遊んで暮らせる資金になるんだ之が。

ノンノン、重装備じゃなくて、基本装備なんだ。
普段の時期でもそうだけど、今から冬ぞ、その恰好のままで、野宿で外で寝れるかい?
何時も宿のふかふかで温かな布団で眠れるとは限らないし、野宿の方が多くなる、お金がないなら特に。
帰る家のあるこの句の冒険者なら、まあ、その感覚も間違いじゃないんだろうと思うけど、な。」

重装備認定されるとは思わなかった。
彼の体格から考えると、確かにそう言う風に思えてしまうのだろうけれど。
それが違うんだよ、と。

「そのための、薬草採取依頼とも言える、この近くだから朝行って夜帰ってこれる。
沢山取って、切り詰めて居れば、其れなりの蓄えも出来る。

あと、ギルドは余り自分からは言わないけれど……」

こう、ギルドの受付嬢の視線が痛いのだけども。
こそり、と耳元に顔を寄せて行ってみよう。

「ギルドも、新人冒険者が無駄に無くなるのを良しとしては居ないし。
冒険に関わるアイテムであれば、借金と言う扱いだけども、用意してくれる。
暫くギルドの言う事を聞かないといけないけれど、金貸し業とは違い、利子はない。
なので、それで装備を整えるといい。」

余り知れ渡ると、皆借りに来たりしてギルドが大変になるから。
こっそり行くように、と悪知恵を。
受付のお姉様に、後でカルムが怒られるのは判るが、まあ、それは仕方があるまい。

ショーン・ロード > 「なるほど、冒険者の実態を知ってしまいました。
でも色んな場所を探索できるのは凄く魅力的ですね。」

なんだか僕が抱いた憧れが消えてしまったのですが、これが現実なのでしょう。
カルムさんの言う様な冒険者の方も沢山いると思って接した方が良さそうです。

「田舎は田舎ですけど、一応領主の息子になりますし。
その代わり屋敷からほとんど出たことありませんが。
綺麗な身なりに防具…またお金がかかるような話ばかりですね。」

本当にお金が必要です。
ですが身なりを整えないと信頼されない場合があるのも納得です。
僕も見た目で判断してしまう所が多少なりともあります。

「確かにこの杖は高そうですね。
お金に換えるという発想がなかったので意識したことありませんでしたが。

野宿になると先ほどの装備が必要になりそうですね。
その辺りは考えてませんでした。
最初は野宿しなくても大丈夫そうな依頼に絞ることにします。」

お金の準備に苦労しそうで、どうしようと悩んでいるとカルムさんが耳打ちをします。

「そんな方法があるのですか…。」

びっくりしました。
思わず声が出そうになるのを搾ります。
利息が付かないのは大変助かりますが、なんだかちょっと悪い気も。

「それってあまり公にはされてないんですよね?
ありがたいのですが、そんな裏口みたいな方法を取るのは気が引けます。」

僕は眉を下げて困ってしまいました。
恐らく、これくらいの図太さは必要になるのでしょうが…。

カルム > 「夢を見るのは構わないし、それは良い事だと思うぜ。
でも、現実も知ったうえで、追いかけた方が良い、実態を知っておくことは、悪い事じゃぁ、無い。
ああ、自分で新しい地図を作るのは、何時でもワクワクする物さ。」

だから、冒険者は、やめらんないんだ、にやっ、と笑ってみるが、まあおっさんの笑顔は、余り良いものじゃないだろう。
ただ、彼は、ちゃんと現実との乖離をちゃんと理解して、冒険してほしいものだった。

「後で、手打ちにしないで下さいでやんす。領主様
冗談は兎も角として、何事も、金は必要だよ、生きるだけで、金はかかる。」

そう言うもんだから、と、小さく苦い笑いをして見せて。
そもそも、彼のような頭があるなら、冒険者では無くて別の道もあるような気がする。
と言うか、領主の息子ならなんで此処に居るんだという疑問は、冒険者は問いかけるのはタブーだ。
冒険者は、過去を詮索しない。

「ああ、だから、みだりに見せるのも無し、な。

さっきのは、最低限、だから。冬だったら、テントも欲しい所だ。
とは言え、そうだな、そう言う依頼を受けて回るのも良い。」

彼の言う通りに、自分が案内した薬草採取や、街の中だけで出来る依頼を熟していくのが良いだろう。
宿を使わないというのはアドバンテージだ、家があるならそこで休めば、宿代は浮く。
それで金を稼いで、と言う方針は、素晴らしい、と言うか羨ましい。

「冒険者ってのは、あれも嫌だ、これも嫌だでは、やってけないもんだけどな。
それは、君のスタンスだ、其処は尊重しよう。
後は―――、君と年齢の近く、同じく新人の仲間を募るか。
若しくは、魔法使いなら、師匠を得て、師匠と同じチームに入るか、だ。」

魔法使いならば、冒険者としては稀少、同じ新人のチームなら引く手も数多だろう。
危険は多くなるけれど、長くやっていければその分連携もあるだろうし信頼も高くなる。
師匠となる人を見つけてその人と、云うには、師匠に当たりはずれがあるのは難点だが、安全である。
そう言う手段もある、と。

「自分の手段を見つけるのも、冒険ってやつになるんじゃないのか?
此処に居る、先輩面の言う事を半分に聞いて、自分のやり方を作る、とかな。」

そう、自分は教えてはいるが、これが全部でも、絶対でもない、鵜呑みにする危険性もちゃんと認識しとくと良いぞ、と。

ショーン・ロード > 「カルムさんの笑顔、凄く楽しそうなのが伝わってきました。
僕も余裕が出てきたら街の外に出てみようと思います。
自然地帯とか山脈とか凄く興味があります。」

嬉しそうなカルムさんの表情が冒険者が魅力的な仕事だと教えてくれます。
僕もにっこりと笑みを浮かべていました。
早くカルムさんみたいに立派な冒険者になりたいです。

「大丈夫ですよ、僕は子供ですけど所謂庶子なので…。
お金は大切ですよね。 ここに来てから特にそう思います。」

手持ちの無い状態でいきなり稼げるほど世間は甘くないみたいです。
でも失敗する前にそれを教えて頂けたのは幸運だったと思います。
僕の事を必要以上に詮索しない気遣いもされてますし、いい人に出会えました。

「ええ、必要な時以外は締まっておきます。

テント迄必要なのですか…外での依頼をするのはだいぶ先になりそうですね。」

おめあての素材が出るまで数日粘る…あり得そうな状況です。
そうなると本格的に野宿の準備が必要そうです。

「そうですね…本当は何でもやってやる、くらいの気概が必要なんだと思います。
なるほど、所謂パーティーを組むということですね!
それならなんでも一人でこなすわけじゃないので良さそうです。」

僕は杖を直してから、両手を叩いて喜んでいました。
チームでの冒険と言うのは凄く楽しそうです。
遠足じゃないんだと指摘を受けそうですが、やはりわくわくしてしまいます。
師匠は…できれば嬉しいですけど、あまり期待しないでおきます。

「自分のやり方を見つける前に最低限の知識もなかったので、とても勉強になりました。
ありがとうございます。」

僕は腰を折って深々と頭を下げました。
カルムさんがわかりやすく冒険者の仕事を教えてくださいましたので、
今後どうすべきかが少しわかった気がします。

「そろそろ寮に戻る時間ですので今日の所は失礼します。
色々教えて頂きありがとうございました。」

もう一度頭を下げてから、ギルドを後に致しました。

カルム > 「その辺りは、もっと、熟練してから……な?」

流石に、自然地帯や山脈に、今からはお勧めできない。
パーティを組んでも、新人だけでは、お勧めできないので、短く伝えて見せて。

彼はそろそろ行くとの事。
引き留めてしまっていた、と言う事を認識して、身をずらして彼を見送る事にする。

「ショーン君、先達として贈らせてもらおう。
新たな冒険者に、幸あれ、だ。」

彼にそう言いながら、革袋を彼の荷物にねじ込んでおこう。
その中身は、今回薬草を取ってもらった報酬。
それがあれば、簡単な装備の足しにはなるだろう。

「あと、ギルドで、薬草の本があるから、読んどくといいぞー!」

最後の最後の豆知識。
それを伝えたら、彼が去るのを見送って。
ギルドの受付に怒られて。


自分の部屋へとすごすご帰るのだった―――。

ご案内:「平民地区 冒険者ギルド 平民地区2」からショーン・ロードさんが去りました。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド 平民地区2」からカルムさんが去りました。
ご案内:「市場 平民地区2」にショーン・ロードさんが現れました。
ショーン・ロード > 背景、兄上様
僕は貴方を探す為に冒険者になりました。
ですが先輩冒険者の方のアドバイスで下準備が必要だとわかりました。
差し当って、薬草や換金できそうな植物についての知識を入れようと思います。

なので今は平民地区と呼ばれるエリアの市場で探し中です。
ここでは様々な本が安価で手に入るとのことでしたので、ひょっとしたら
掘り出し物もあるかもしれません。

ショーン・ロード > 「ふむふむ…。」

市場の中に書店がありました。
どうやら古書を扱っているお店のようです。
図書室で嗅ぐ独特の匂いが特徴的。

「えっと、薬草関係は…。」

どうやら目当ての本がありそうです。
それも複数。
どれを選んだらよいか迷ってしまいますね。

ショーン・ロード > 結局、薬草や植物類のまとめられた一冊を購入することにしました。
王都周辺の植物が多く載っているそうなので、今の僕にはぴったりです。

店の方にゴルドを支払い、店を後にします。
これで明日から僕もゴルドを稼げそうです。

ご案内:「市場 平民地区2」からショーン・ロードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアザン・フェーグスさんが現れました。
アザン・フェーグス >  
ギルド職員としての仕事を終えた男はこの日も、毎度毎度…と言う程の頻度でも無いが、獲物となる異性を探して、街をふらついていた。
気の弱そうな女性。性の知識に疎そうな子供。弱味を握れそうな犯罪者。ギルドのコネを頼ってきそうな冒険者…。
まあとどのつまり、下種な男の欲望を好き勝手発散出来る相手を求めていたのである。

とはいえ、そんな都合の良い異性が望んだ時に現れる訳も無い。
精々、人の多い市場でちょっと臀部を触ったり、道案内をする最中にべたべた触れてみたり……騒ぎにならない程度の痴漢行為を働いている内に、気付けば黄昏時。

「…むう、今日は収穫無しかね」

とぼとぼと夕陽も落ちない路地を歩く中年小太りの男。
控え目に言ってもみすぼらしいしみっともない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフワラさんが現れました。
フワラ > 黄昏の路地を歩くアザンの目の前、木製の壁からにょっきりと女性の下半身が『生えている』。
正確には、壁に開いている穴に上半身を突っ込んだ体勢のまま、はまり込んでしまっているようだ。

「うううーー……、ぬ、抜けないですぅ……」

壁の向こうから焦りきった呟き声が聞こえる。
生えている臀部は木綿製の質素な長丈ローブに覆われ守られており、時折その中でぱたぱたと褐色の脚がもがく。
その脚は長く、壁穴にはまり込んでいる女性はかなりの長身であるとわかるだろう。
だが穴の位置が絶妙に低く、地面を踏みしめて突っ張ることが難しく、なかなか抜けられずにいるようだ。
上半身の方では大きな翼と胸が邪魔になり、壁そのものを破壊しない限り道側に抜き取ることはまず不可能である。

「うーん……。道の方から誰かに押してもらえれば抜けられるかもですがぁ……。こんな裏路地を通る人なんて……」

近づいてくる者の気配にも気づかず、もがくのに疲れたフワラは脚から力を抜く。
壁から生えた大きな臀部が、異性を誘惑するようにだらしなく開く。完全に無防備だ。
ちなみに彼女が突っ込んでいる穴は空き家の壁に穿たれたもので、入り口を見つけられれば上半身と相まみえることも可能だ。

アザン・フェーグス >  
「………はて、さて」

流石の下種親父も、壁から下半身が生えていれば相応に驚くだけの感性はあった。と言うよりも、元々小心者の平民であるのだし。
しかも視界に映っている下半身は自分よりも長く、正面から相対すれば自分が見上げる様な高さになってしまうだろう。

であれば、小物極まる男は何時もであれば適当に黙礼して立ち去るのだろうが…今は『普通』では無い状況。
雄の性欲を煽る臀部が。触り心地の良さそうな脚が。目の前に、無防備に────

「……大丈夫ですかー?何かお困りの事があれば、お力になりますけどー」

先ずは普通に、気遣いめいた言葉と声色で生えた下半身に…フワラに声をかける。反対側に回れる入り口を視線で探しつつ、先ずは『通りかかった善意の一般人』を装う為に。

……尤も、声掛けのついでと言わんばかりに近付いた男の掌はフワラの臀部をわざとらしくない程度に触れており、じわりと熱を帯び始めた自らの下半身を、怪しまれない程度に軽く彼女の太腿に押し付けようとしているのだが。

フワラ > 「ひゃっ!? だ、誰かそこにいらっしゃるのですか!」

男の声がかかると、壁向こうから甲高い驚き声が響く。油断して開いてしまっていた脚をきゅっと閉じる。
もちろん穴にはまりきった状況、それ以上に逃げることは叶わないわけだが。

「お、男の方でしょうか。そのー……差し出がましいお願いではあるのですがぁ……。
 そちら側から力をかけて、私を押してくださると助かりますぅ……。ちょっと自力では抜け出せないようで……」

続いて漏れ出てくる弱々しい声は、自分のことを気遣ってくれていると思しき男性にすがる救助のお願い。
相手の顔が見えないため、どんな男がそこにいるのかはわからない。
フワラの大きなお尻を押し出せるほどに力の強い人なのか。あるいは……哀れな自分を助けてくれる善意の人なのか。
とはいえいまはその気配に縋るしかない。

「んっ……う。……え、えっとぉ……多少は乱暴にしてくださっても構いませんのでぇ……」

それゆえに、お尻に触れる手のひらやそれ以外の部位の感触に気づいても、拒否することはできず。
布越しに発せられる女性の体温はやや高く、冷えの込んできたこの時期には心地よく感じることだろう。
こそばゆい感触に悶える声、そして『乱暴にしても』と言いつつお尻をくねらせる仕草は、無意識ながら雄を挑発するものになってしまう。
ちなみに薄手のローブの下を守るのは両サイドをヒモで結いたビキニパンツで、脚から抜くことなく脱がすことができる。

アザン・フェーグス >  
「ああ…なるほどね。確かにこの態勢だと…うん、押すしか無いかもねえ。引っ張るのはちょっと難しそうだ」

経緯は分からずとも、男は今の状況が正しく自分が求めているモノである事は直ぐに理解した。こういう時だけ、無駄に頭が冴える小市民。
彼女の弱々しい声に、事情は分かったと言わんばかりに声を投げかけつつ────

「それじゃあ、先ずは軽く押してみるから。それで駄目だったらちょっと力入れてみるからねぇ」

此処で直ぐに彼女の下着を解いて行為に…は、至らない。
勿論それも考えたのだが、男は今の状況を少しでも愉しむ…謂わば、普段は冴えない風貌の所為で発散出来ない自分の性欲を、此処で全て満たす事に決めたからだ。
出して終わり、ではあまりに勿体ない。

「じゃあ軽く押すから…ちょっと掴むよぉ。ごめんねぇ」

とはいえ、見えていなければ好き放題に出来るのもまた事実。
一度周囲を見渡して他に人がいない事を確認してから、いそいそとズボンの前をはだけさせて肉棒を露にし…彼女の腰を掴み、目の前で煽情的に揺れる臀部に、ソレを押し付ける。

「じゃあ押しますよー。せー…の……!」

其の儘軽く彼女を押す…振りをしながら、先ずはローブに包まれた臀部に肉棒を擦り付け、扱き始める。
へこへこと腰を振りつつ、あくまで偶然、押している間に偶々、という体を装いながらローブの中に指先を滑らせ、彼女の秘部を包むビキニパンツの紐さえも、緩めてしまおうと────

フワラ > 「あ、ありがとうございます! お礼なら後でいたしますので、まずはその……お願いしますぅ……」

助けを求める声に男が応えてくれたようで、心底嬉しそうにトーンの跳ねた声が壁向こうで鳴る。
お尻を直接押してもらうなら、両の手で腰をむんずと掴まれることも受け入れるしかない。
他人の手に抑えつけられることに反射的に身を捩りそうになってしまうが、こらえ、切ない戦慄きにとどめる。
向こうから強い力がかかることを想定し、向こうからの「せーの」という声に呼応するように腹筋にも力を込めるが……。

「………ふあぁぁッ!?」

お尻の谷間に、硬く熱くたぎったモノが挟まる感触に気付くと、驚き混じりの嬌声をあげてしまう。
男性経験は年相応にあるフワラ、腰を掴んだ男がナニをしようとしているか、すぐに察する。
しかし無理な体勢から逃げを打つことは叶わない。力なくお尻を左右に振り、ペニスをさらに昂らせる動きをとってしまう。

「あ、あ、あ、あの、あのっ……! 乱暴してもいいとは言いましたがそういうことではなくっ……!
 ごごごごごご誤解を生んでしまったようなら謝りますがぁ……!
 えっとえっと、そういうアレならここを抜け出せた後にお付き合いすることもできますので、今はちょっとぉ……!」

そっとローブに手を差し込む動作と、軽いパニックに陥ったフワラが脚をばたつかせる動きが合わさって。
ローブが完全にめくれてしまい、まんまる大きなお尻がアザンの眼下に露出してしまうだろう。
その肌の色は健康的な日焼けめいた褐色だが、下着の跡などがないところから地の色とわかるだろう。
腰を掴んだアザンの手の下ではビキニパンツの結び目が心もとなく緩みかけている。

そして、執拗に褐色女のおしりに雄の猛りを押し付けるのであれば。
下着の内側にて、早くも雌の潤いがにじみ始め、男を昂らせるフェロモンを孕んだ湯気が湧き始める。
いかに自分がピンチな体勢にあろうと、雄を感じてしまえば雌の躰は興奮を隠しえない。

「あっでも、ええと、ええと、このやり方が穴から抜け出すのに一番いいと思われるのでしたらぁ……。
 わ、私ひとりではどうしようもないのでぇ……い、如何様にでもっ……」

もっとも、混乱しているフワラは自身の昂りにいまだ気づけずにいるようだが。

アザン・フェーグス >  
此処で悲鳴だの拒絶の意志を見せられれば、放置して逃げ出すか言い訳しながら一度場を収めるか…の何方かだったのかもしれない。
しかし彼女から発せられたのは謝罪の言葉。それどころか、抜け出せた後なら…という男にとって夢ではないかと思える様な都合の良い、言葉。


「誤解ぃ?馬鹿だねー、こんな場所で君みたいに男を誘う尻が無防備な状態なら、最初から男ならみーんなこうするさぁ」

にたにた、と笑いながら────まあ、その下種な笑みは彼女からは見えないのだが────ぐりぐりと肉棒を擦り付け、快楽を貪る男。臀部に亀頭を沈めて先走りを塗り付けたかと思えば、少し腰を下げて太股に肉棒を押し当てる。
更にローブが捲り上がれば、当然の様にビキニパンツの結び目を緩めて脱がせてしまう。そこから漂う湯気と、雄の本能を刺激するフェロモンの香りに、くん、と鼻を鳴らして。

「…おんやぁ?何だい何だい、君。壁に嵌ってお尻晒して、男にチンポ押し付けられて興奮してるのかい?
困っちゃうなぁー。おじさん人助けのつもりだったのになぁ。困っちゃうなぁー」

つい先程『男なら皆こうする』云々とほざいた癖に、彼女の羞恥心を煽る様な言葉を投げかける男。
それどころか、臀部と太腿を往復していた肉棒を彼女の秘部に押し当てて…。

「痴漢されててこんなに濡れちゃってるんじゃ、ちょっと擦ってあげたらもっと感じちゃうのかい?ならほら、自分で足閉めて、おじさんを気持ち良くさせてくれないとぉ…」

挿入────する訳では無い。秘部に肉棒を擦り付ける謂わば素股の状態で、再び腰を振り始める。
ぬちゅぬちゅ、と溢れ出る先走りが彼女の臀部を、太腿を、そして秘部を汚して、濡らしていくのだろう。
更に男は快楽を貪る為に、彼女自身が太腿で肉棒を挟む様に、と言い始める始末だが────