2023/11/02 のログ
イーヴィア > 「一言で説明なんて出来ねぇだろうなァ…。」

(ああ言うのは、体感しなければきっと、中々判らないのではと思う
己の構い方こそが兄だ、なんて言える訳でも無し
単なる性分とした方がむしろ、説得力が在りそうな物
それに何より――兄、なら、きっとこんな事はしない筈だ。

舌に触れる、節くれだった、硬い指先
其れが、されど優しく丁寧に、舌を辿る
噛みつかれても、女の顎では噛み切れる気配すら無かったろうが
こいつめ、何て一言呟きながら、引き寄せられる儘に女の眼前
戸惑う事も、抗う事もせずに、静かに見据え。)

「……なら今度、店に瓶詰で置いとくか。」

(好評だったのなら。 きっと、従業員もおやつとして摘まめる様に。
身を寄せ、擦り寄る女へと己からも身体を押し付ける
腰を抱え、抱きながら、あの日から女が、忘れる事の出来なかった
熱を、緩やかに押し付け、其の胎を柔く歪ませ

口付けを、重ねて遣る。 まだ、微かな甘味が溶けた舌先を、絡め取る様に。
其の寸前に、きっと。唇が、女の名を呼ぶのだ。)

「……、…融けな、アルマ。 ……堪えられないんだろ。」

アルマース > 「……店長優しいけど、もうあたし食べられないよ……」

そういえば、勤務開始日にしておやつの時間を要求した気もする。
それが叶えられるのは良いとして……
こんな食べさせられ方をしたら、摘むたびに何事か思い出して仕事にならなくなりそうだ。

噛みついて悪びれもせず、鼻先を男の頬へすり寄せ、額を肩口へ擦りつけ、マーキングでもしているよう。
欲しくて堪らなかったものが、服越しに押し付けられて――
は、は、と疾走後の犬みたいな逸った呼吸音。

忘れたくて、上書きしようとして、どうにもならなかった記憶を完全に思い出す。
ほんの僅かな……優しい動きだけで、壊されてしまうかと思ったほどの快感を。

ぁ――と小さな声が。名前を呼ばれた瞬間、自分で思いもよらぬほど甘さを以て響いた。
口付けに応えようとした舌が、緩慢な動きさえ止めて痙攣する。

カフタンのスリットから、開いた両の脚が縮み上がるように――胸の方まで引き寄せられて曲がる。
胎だけでなく、下着どころか服さえ濡らすほど蜜を滲ませたところへも欲しがって、こっちからいれて――と誘うように柔肉を押し付けたまま。
――刻まれた熱の記憶と、男の声だけで。声も無く達してしまう。

「……っ……っ……! ……まっ……て……!」

男の肩と首に掛けられた手から、骨が浮かぶほど込められていた力が抜けて。
声を取り戻すまで、暫く。

「ここじゃやだ……仕事中、おかしくなったらどうしてくれんのっ。
 ベッドでしようよ……!」

イーヴィア > (其の瞬間、腕は、女の身体を静かに閉じ込める。
支え、捕えて、震える身体を、其の波が収まり弛緩する、其の時まで
少なくとも其の一瞬は、此処が何処であるかも忘れ、溺れた女が
――理性を取り戻して、訴えるまで、見守るのだ。

緩やかに、腰元を掌が撫ぜた後で。 少しばかり愉快そうに、口元が弧を描き。)

「―――……正直者が一番だな。 ……ほら、捕まってな。」

(柔く、また舌を絡ませた後で
弛緩した女の身体を、そのまま、ひょいと抱え上げよう。
しがみ付く様に促し、重ねた体は、離さぬようにしてやりながら

――胎を甘く、常に、押し上げて仕舞いながらに。)

「……冷ましては…、……やらないからな。」

(歩き出す、店の奥にある階段へと。
最上階に位置する、己が自室まで、連れて行く、心算で)。

アルマース > 言うことは意地悪なくせに、鋼を打つための腕がどこにも行けないように抱いてくれるから。
安心感を何度でも植え付けてくれるから。
……今だけは、この男の為すがまま、不自由でも良いかと思ってしまう。
ただ気持ちよく、なるだけでいい、と仕込んだのはそっちでしょ、とすっかり熱を帯びた身体を持て余しながら、小さくにらむ。

「……こういう時だけ名前呼んでさあ……変な条件付けしようとしてるでしょ、分かってんだからね……んっ――く、あ、ちょ、まだ、」

大きな硬い手で腰を撫でられると、過敏になった皮膚が過ぎ去った波を呼び戻す。
焦って手を押さえようとして、抱える動きに落ちないように捕まる他無くなってしまう。
力の抜けた身体で気だるく脚も絡ませて、間に主張しているものを感じざるを得ない恰好で、んん……、と生返事。

「やっと身体、戻ってきたとこなのに……っ」

ねだったのは自分。おかしい。いつも言い訳が出来ない。
腹が立つのに身体が懐いてしまうのは、イーヴィアが何かしているせいに違いないと決めつけて。
変なオーラ出すの、やめてくれる、と運ばれる間、八つ当たりをしている。

ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からアルマースさんが去りました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からイーヴィアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にブレイブ・クーパーさんが現れました。
ブレイブ・クーパー > ブレイブ・クーパー。
有力貴族達の庇護を基に、悪辣をつくす下級貴族である。
生まれつきの武威でごろつき達を配下に従え、今日は往来での取り締まり行為を行う。

アスピダ攻略作戦前と言う大義名分を用い、適当な商人を捕まえては金をせびり、
支払えない相手はいいがかり同然の罪で連行する。

「さあて、今日はどんな奴が通るかな。」

男たちは接収した家屋の前で通りがかる人間を待っている。
餓えた獣の目をしながら。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からブレイブ・クーパーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエルバさんが現れました。
エルバ > 藍色のフードマントを目深に被り、路地裏を進む姿が一つ。
遂行した依頼の完了報告を行い、報酬を受け取って早々、ギルドを後にした。
パーティーを組んでいない身じゃ、報酬の受け取りは少々目立つ。
ト、と軽い歩みは足早に路地の暗がりを抜けて行き。

「―――宿の代金にポーションの補充……あとは~……何が必要だっけ。」

周りに人がいないと思っているからか、思わず独り言が零れ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にサテラさんが現れました。
サテラ >  
「――ねえねえっ、そこのヒトー!」

 溌剌と、路地裏には似合わない明るい声であなたを追いかけてくる気配。
 
「あなた、さっきギルドで報酬貰ってたヒトだよね?
 報酬の額を間違えたーって担当の人が顔真っ青にして探してたよ~」

 そう言って追いついたのは、少女のような身の丈の女。
 その手には、小さな布袋。

「はい、これ、追加の報酬だって。
 あなたの気配になじみがあってよかったよぉ」

 朗らかに笑いながら、いくらでも盗めたであろう報酬の袋をあなたにさしだすのだった。
 

エルバ > 朗々とした声が背後から響く。
薄暗い路地裏には似合わぬ、朗らかな声音に思わず足を止めて肩越しに振り返れば、どうやら己に用向きらしい。
不思議そうな表情を浮かべて体ごと向き直り、

「え゛っ」

彼女の言葉に、思わず濁った声が出た。
ギルドから受け取る依頼の報酬は、規定より多くっても少なくっても困る。
戻らねば、と思っていたら、目の前だ立ち止まった相手から差し出された布袋に双眸を瞬かせ、それから表情を笑みへと緩めた。

「わ~~!! ありがとうっ! 助かりました!」

わざわざ追いかけてきてくれたらしいと分かれば、ぺこぺこと頭を下げて礼を告げ。

サテラ >  
「いいのいいの!
 たまたまお散歩してたら見かけただけだし、それに――」

 そう言って、周りをきょろきょろみて、通行人が他にいないのを確認すると。

「――お仲間、でしょ?」

 そう言って、そっと被っていたフードをずらせば。
 そこには人間にはあり得ない馬の耳。
 ミレー族とも違うそれは、この娘が魔族である事を示す証拠になるだろう。

「えへへ、だから手助けしたくってつい走ってきちゃった」

 頭の後ろに手を回して、緩んだ顔で笑う。
 そんな様子は、お人よしの朗らかな少女にしか見えないだろう。
 

エルバ > 下げた頭を戻した先、ずらされたフードの下から現れた耳の形に、先とは違う意味で双眸が瞬く。
それから、緩々と目が開かれて、緩めた表情に喜色が乗る。

「わ、わ……! ええ…っ! わー…! うれしい……!!」

淫魔としてはぽんこつが過ぎて、魔族の国を出、冒険者として身を立てること早数年。
人に紛れて生活をしていれば、同胞に遭遇する事はそう多くない。
その上、親切にしてもらったとなれば、感動もひとしおである。

「いい魔族(ひと)だ……!!! 何かお礼を…、……!」

大声で叫びたくなるのを堪え、小声で叫ぶ。
腰元のマジックバッグへと手を伸ばせば、ごそごそと中身を漁る――が、生憎と、丁度買い物前である。
中には、先程受け取ったばかりの報酬と必要最低限のポーションに、飴玉が数個と言うしょっぱさ。

サテラ >  
「わーっわーっ!
 にへへ、わたしもうれしーっ!」

 あなたが喜ぶのに合わせて、ぴょんぴょんと妙なステップを踏んで一緒に喜ぶだろう。

「いいよいいよ、お礼なんて!
 ――ああでも、それなら」

 少し考えてから、フードを被り直し。

「わたし、まだ王都の事くわしくないんだ。
 お買い物行くなら、一緒について行ってもいい?」

 『冒険者さんがどんな準備をするのか気になるし!』と、好奇心をキラキラと目に光らせながら。
 あなたの目を真っすぐに見つめるだろう。
 

エルバ > 全てを渡すとしても、流石にお礼に飴玉はしょっぱすぎる。
肩を落としてしょげていたものの、彼女の言葉に、ぱっと表情が華やぐ。

「もちろん!」

何の変哲もない、必要な道具を補充し、揃えるだけの、いつもの買い物ではあるけれど、相手へのお礼になるのなら断る理由はない。
迷いもなく肯定を返し、

「――あ! あの~……もしご飯がまだなら、一緒にどう……かな?」

なんてお誘いをかけながら、路地裏を抜けるべく、一歩踏み出す。
彼女の歩みを確認しつつ、薄暗い路地から賑やかな大通りへと向かっていくのだろう――。

サテラ >  
「やった!
 ありがと~っ」

 嬉しそうに両手を合わせて、花が咲くような笑顔を見せると。

「えっ、いいの?
 じゃあ……美味しいお店教えて~!」

 そう喜んで誘われつつ、横に並んで歩きだす。

「あ、そうだ。
 わたしは半天馬(ハーフペガサス)のサテラ!
 よろしくねっ」

 そう自己紹介をしつつ、彼女と共に娘同士で姦しく食事と買い物を楽しんだことだろう。
 

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエルバさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からサテラさんが去りました。