2023/09/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に祝雪慧さんが現れました。
祝雪慧 > 買い物客やら冒険者やらで賑わう大通り。
身に纏う衣服の所為か、時折投げられる視線を気にする事もなく、歩む女が一人。
王都へ到着して早数日とは言え、護衛の職務を果たすべく、館に詰め切りだったものだから未だに地理を把握しきれていない。
無論、地図は頭に叩き込んではいるが、それも図面の情報だけ。
住人しか知らない道や、立体を把握するからこそ分かる道、と言う物がある。

「――――……なるほど。」

周囲へと向ける視線も、この国では少々珍しい服装であれば、旅人やらお上りさんやらと勘違いもしてくれるだろう。
そんな思考を巡らせながら通りを進み。

祝雪慧 > ゆらゆらと長く白い尾を揺らしながら通りを抜けて行く――――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から祝雪慧さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレアルナさんが現れました。
レアルナ > 平民地区では比較的落ち着いた雰囲気のある酒場。
客層は冒険者よりも商人たちや職人たちが多い。
奥の方のテーブルで果実酒を少しずつ飲んでいるエルフの女が一人。
聞こえてくる噂話に長い耳を小さく動かしつつ人間観察に興じている。

「賑やかすぎる街だけど、こうして人を見ていられるのは良いかな…」

テーブルの上に乗っている野菜や果物を使った小ざっぱりした料理をフォークで突いては瑞々しい唇の間に放り込む。
大儲けに浮かれた商人が派手に散財する姿を微笑ましげに眺めながら長いまつ毛に縁取られた目を細めて。

「あの人……明日はどうなるのかな?」

大儲けを本出にさらに階段を駆け上がるのか、それとも足元を掬われて転落していくのか。
どちらかと言えば後者のほうが面白そうだけれども。
などと想像しながら果実酒で喉を潤す。

レアルナ > いつもは飲まないような高い酒で商人が酔い潰れるのを見てくすりと笑う。

「稼ぐよりも早く使っちゃうとお金持ちにはなれないよね」

小さく呟くと店主に果実酒のお代わりを注文する。
このエルフの女は冒険者としてそこそこの成功を収めて数十年分くらいなら暮らしていける資産を手にした。
その資金を派手に使うでもなくより安全な商売──占い師に転身する資金にした。
刺激が足りないのではないかと昔の仲間に言われることはあるが…血腥い刺激には飽き飽きしている。

「華が足りないって思うことは無いわけではないけれど」

グラスに入った果実酒をとおして周囲の客たちを見回す。
好みのタイプの美人は今のところ見当たらない。

レアルナ > 「さて、今日はそろそろ戻っておこうかな」

果実酒を飲み干すとこつっとヒールの音をさせながら立ち上がる。
店主に飲み代として数枚の銀貨を支払うと黒いドレスの裾を静かに揺らしながら店の扉を開けて夜の街へと出ていった。
今日はそのまま店舗を兼ねた自宅に戻っていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からレアルナさんが去りました。