2023/09/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/宿酒場」にアレンシアさんが現れました。
アレンシア > 「ツイてますね」

のんびりと酒を飲みながらテーブルを眺めていたアレンシアがおめでとうございます、と付け足して。

たまに来る冒険者の娘は酒は一応飲むという程度でつまみの塩や油を好んでいる様子だった。身体を動かす職業なので当然ともいえる。もっともアレンシアの場合つまみを食べるために酒を少々嗜むという感じではあった。

大体仕事着、つまりビキニアーマーで顔を出すために露出高めの娘、ついでに性愛の精霊を信仰してるため面倒なことなくヤれる相手。とも認識されていそう。リュシアス様と関係を持ったことは確か無かったはずではあるが。

とはいえすれているという感じではなく上品なそれなりの教育を受けた娘がそういうのも好き、という感じのイメージを持たれているようではあった。

リュシアス様とは何度か顔を合わせたことがありお互いの顔と名前ぐらいは把握しているという感じで。

リュシアス > 「どうやら、今日は幸運の女神様も自分にぞっこんらしい。」

横から聞こえてきた賞賛の声に軽口を返しながら、その声の主の方へと視線を投げ掛ける。
その視線の先に座っていた女性の姿には、今までにもこの店で何度か顔を合わせた記憶のある相手だった。
初めて見掛けた時はその服装に思わず目を見張ったが、冒険者にしては珍しく上品な物腰が印象的だったのを覚えている。

「―――……やぁ、アレンシア嬢。良かったら君も混ざるかい?」

軽く手を挙げて挨拶を投げ掛ける男の傍らで、対面の男は苦々しい表情を浮かべた侭だ。
どうやら負け続きで既に素寒貧らしく、ポケットの中の小銭を掻き集めても負けの支払い分に足りない彼は、渋々といった様子でひとつの紙袋を男の方へと差し出すのだった。

アレンシア > 「うちの神様博打の神様じゃないですから。あとえっちするのは神の教えに従う行為ですがえっちをさせられるのは良くないんですよ」

軽く手を振って謝絶しながら笑った。アレンシアは冒険者にしては珍しく自己研鑽に余念がなく武器やら防具やら学門やらでお金が飛んでしまうという、という理由もあるのだが単純にそんな暇あったらえっちする。だったりもする。教えに関しては無理矢理は宜しくないという程度の話。

「なんですそれ?結構やられてしまった感じではありますけど」

紙袋を見ながら、なんだろう?と首をかしげるアレンシア。賭けの様子からしてそれなりには高価なものなのかなと酒の余興程度の興味は抱いた様子で袋を覗き込んだ。

リュシアス > 「うん………まぁ、そう言う事なら無理強いは辞めておくよ。」

彼女の信仰について余り詳しい事は知らないが、賭博がご法度であるのならば無理に誘うのも悪いだろう。
後半の言葉の意図する所を把握するのには少々の時間を要して、男は首を傾げてしまうのだが。

「………これは?」

男もまた、対面の相手へと尋ねかけてから袋の中身を覗き込む。
初めは何だか良く判らなかったが、少し遅れてその正体に行き当たった男は呆れ顔で大きな溜め息をひとつ零した。
その中に納まっていた幾つかの器具は何れも男女の睦言や夜伽の中での用途を目的にしたもの――俗に言う大人の玩具というやつだ。

恋人と楽しむつもりだったと漏らす彼の見知らぬ恋人に色々な意味で同情していると、不意に横から紙袋の中を覗き込んで来る女性の存在に気が付く。
余り若い女性の前で見せるものでは無いと幾許かの抵抗感を覚えたが――まぁ彼女であれば恐らく問題ないだろうと、隣の女性にも見えるように袋の口を彼女の方へと向けて見せた。

アレンシア > 「……これ女の子用じゃないですか。物は結構良いようですが」

呆れ顔をしてしまうアレンシア。これ男性に渡しても多分使い道はない。

「宜しければ買い取りましょうか?色々処分する伝手はありますから」

たはーという気の抜けきった顔で提示した金額は回収し損ねた負け分を補填する程度の金額、リュシアス様が損をしないようにと配慮した金額であるのは伝わるだろうか。

「いえ……リュシアス様が尻穴を嗜まれる性癖がおありだと仰るのであれば失礼な申し出でありはするのですが」

生真面目な顔をわざと作って言っているが、内容的に完璧に冗談。声は笑っていたし雰囲気もゆるゆるで。

リュシアス > 「………よくもまぁ、これだけの物を。」

男の方も隣の女性に同じく呆れ顔だ。
とは言え賭けは賭け、お互いに後腐れが無い為にも負けた分の負債はきっちりと受け取って置くのが筋というものだ。

「うーん………いや、このまま受け取っておくよ。別に金銭が欲しい訳では無いからね。」

他の面子がどうかは知らないが、男が賭けに参加しているのはあくまで遊興の為であって金銭が目的では無い。
それに、そうした器具の数々に一切の興味を示さない程男も清廉では無かったのも事実だ。……その事は黙っておくが。

それから、投げ掛けられた彼女の軽口に対しては、此方も可笑しそうに笑って見せてから、自分にそんな性癖は無いと真っ向から否定しておいた。

アレンシア > 「む。これは私の方がいぢめられてしまいそうな感じ……」

ぢと。とリュシアス様の方を柔らかく睨むアレンシア。そういう方面も知っているのはわかったらしい。

「そういえばリュシアス様ってどんな娘が好みなんです?大人の女性とか好みそうなイメージではあったりしますが」

柔らかい表情のまま覗き込むようにリュシアス様の顔を見やってからはもりとビーフジャーキーを口に入れるのだった。

リュシアス > 参加者の一人が素寒貧になった為、今宵の賭けはこれでお開きになった模様。
一人がテーブルの上に広げられたカードを片付けてゆくのを見遣りながら、男は手近にあった椅子を引っ張って来ると隣の女性へと勧め。

「ハハッ、アレンシア嬢にそういう嗜好があるのであれば、自分としても吝かでは無いがね。」

男の方を柔らかく睨む彼女に此方も先程の相手と同じ、緩い雰囲気の侭軽口を返しながら、手にしたジョッキの中身を一口煽る。

「………何だね、藪から棒に。その予想についてはまぁ……否定はしないが。」

アレンシア > 「え?そうなんですか?? そういうの大好きですけど」

どえむなアレンシアは結構食いついた。優しそうでゆるゆるなアレンシアはSっぽい女性、には全く見えないであろう。つまり見た目通りと言って良い嗜好で。

「あ、いえ。そういうのが使う相手がいるということですよね?」

それ。と紙袋を指さした。流石に使う当てもないのに引き取るほどお人よしには見えないのですよと笑いながらリュシアス様の胸板をつんつん。

リュシアス > 「―――……おっと。これはしてやられたな。」

まさか食い付いて来るとは――彼女の性格から全く予想していなかった訳ではなかったが、少し困った風な苦笑いを浮かべる。
確かに、嗜虐嗜好がある風には見えなかったが。

「いいや、生憎そういった関係の相手は居ないが……自分としても興味はあったからね。
 なに、いざとなったら付き合ってくれる相手を探すとするさ。」

胸板を突く指先に擽ったそうにしながら、一度は黙っておいた胸内をあっさりと暴露したのは、きっと酔っていた所為だろう。
最後の言葉には酒場の片隅――丁度今しがた見つけた客と腕を組んで上階の部屋へと向かって行く娼婦の姿を視線で示しながら。

アレンシア > 「そういうの好きなのはご存じだったでしょうに。いえ、無理にというわけでは無いですよ?」

相手がいない。と聞くとちょっと意外そうな顔をしてしまう。

「モテそうには見えるのですが。少なくとも私から見れば男性的魅力はおありですよ?」

しごく素直に相手を誉めたのは良い半分お人よし半分。娼婦の姿を見るとあーいう人の方があとくされないですよね。と頷いた。自分も面倒が無い娘扱いされているのには気づいていない様子。

リュシアス > 「いや失敬。だが自分のようなろくでもない男相手は止めておいた方が良い。
 ………そう言うアレンシア嬢こそ、言い寄って来る男には事欠かないだろうに。」

だがもう少し相手は選んだ方が良い、と付け加える風に告げたのは恐らく単なる老婆心だ。
決して目の前の女性に対して魅力を感じていない訳では無かったし、後々の後腐れを危惧した訳では無い。
強いて挙げるとするのであればきっと、彼女とはもう少しだけ今の関係の侭が良い、と思ってしまっていたのかも知れない。

「―――……さて、自分はそろそろ失礼するよ。アレンシア嬢も、どうか良い夜を。」

そう告げて、自分と女性の分の酒代をテーブルの上に置き、代わりに例の紙袋を手に取って立ち上がる。
先程対面の彼が零した恋人の存在に対する追及に夢中になっていた同卓の三人にも挨拶を告げてから、男は一人宿酒場の出口へと向かうのだった―――。

アレンシア > 「それはそうなのですけれど……」

モテている。ということは否定せずにやんわりと笑って。ただ少し目の前の男性にも興味を抱いただけであった。

男性が立ち上がれば残っていたつまみを手早く食べて残された3人に軽く手を振って挨拶をしてから学院へと戻って。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/宿酒場」からアレンシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/宿酒場」からリュシアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にザイケルさんが現れました。
ザイケル > 主に冒険者、そして討伐の依頼などに乗っかろうとする傭兵などでそれなりに混雑する冒険者ギルド。
その受付で職員に慣れた様子で声を掛けてはメモ書きを手渡し。

「頼まれてた山賊どもの住処の場所だ。人数はそんなに居ないみたいが頭が回るのが居るみたいだぞ」

そう言っては引き受けていた依頼の調べた内容を簡単に説明し。
詳しい事は渡したメモに書き込んでいるので、後はギルドが裏付けして討伐依頼を汲むはず。
その時に参加を促されれば同行はするのだが、そうでなければこの依頼は終わり。
何かあれば呼んでくれと告げては受付を離れ。

「さて、面白い依頼か話しでもあるかね」

そう口にしては受付からゆっくりとした足取りで依頼掲示板へと足を向ける。
その途中で面白い話が聞こえたり、興味を引くことがあれば足を止め、無ければそのまま依頼掲示板へと向かってしまうように。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からザイケルさんが去りました。