2023/09/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」にマーシュさんが現れました。
■マーシュ > 夏の陽射しがようやく緩み始めた頃合い。
それでもまだ日没までにはやや遠い時間帯、平民地区の目抜き通り。
賑やかさを象徴とするような商業区、噴水のある広場。
待ち合わせや、あるいは憩いの場として。整備されたその場所は季節に合わせて整えられた花壇や、街灯などを彩る飾りが目を楽しませてくれる。
いくつか設えられたベンチに腰掛ける人々も見受けられるし、特設会場として屋台を広げる区画もある。
昼の呼び込みは終わって少し経った頃だろうが──賑やかさは変わらない。
その中を、噴水の傍にたたずんでいるのは一人の修道女だ。
常の使いを終えた、隙間の時間。
小休止めいた様子で、茫洋と街並みを眺めている。
目的はあるようなないような。己でもとらえきれない漠然としたものを抱えつつ。
■マーシュ > 「─────」
さあ、と吹き上がる水が齎す涼やかな空気の流れ。
微細な水滴が頬に触れるのに目を細めた。
そんな涼を求めてこの付近を訪れるものも多いのではないかとは思う。己もそんなうちの一人といえなくもない。
暑さは緩み始めたが、それでもまだ気温はそれなりに高く、まだ夏の装いを解いているものは少ない。
それでも、商店などではすでに秋を見据えたものの販売が始まっているのだから──季節は確実に移ろっているのだろう。
己の頭巾の白布を軽く手で押さえて、小さく吐息。
休息というよりは己は何か手掛かりを求めてここにいるのだろうな、と思う。
人の心の機微は、いまだ十全に理解できたとはいいがたい。
生い立ちによって個々の考え方も、立ち振る舞い方も様々で、だからこそ織りなす綾というものがあるのだろうが──
それを楽しむことができるほど己の人格は練れているとはいい難い。
難しいものですね、と口には出さずに吐き出しながら。
だから、自分の属する世界とは違う場所を垣間見ることのできるこの場所に立っているのだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」にユーダスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」からユーダスさんが去りました。
■マーシュ > 一瞬、強めに吹き付けた風にきゅ、と目を伏せた。
臥せていた瞼を開いて、ゆるく視線を泳がせる。
見知った誰かの通り過ぎた姿を見たような気がしたが───つかの間のそれをとらえきることはできなかった。
■マーシュ > 居住まいを正し、さりとて思索に意識を傾けるほどの時間はすでにないことに気が付いた。
こつ、と石畳の上を行く靴音が小さく響く。
歩き出す己の姿も、余人にとっては行き交う人のそれの一つに過ぎない。
僧衣の裾を捌き、歩き出しながら、ふと視線を商店が軒を連ねるあたりへとむける。
返礼、という意味ならば何かを購うのも悪くはないのかもしれないが───いささかしっくりは来ない。
まだ少し、己の中の思考の方向性を定めなければあまり意味はないのだろう。
「─────」
戻らなくては、と意識を切り替える。
決して駆けたりはしないが、それなりの急ぎ足。
人波の中に交じり合いながら、修道女の靴音は遠ざかってゆく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」からマーシュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にブレットさんが現れました。
■ブレット > 平民地区の冒険者ギルド。
人で込み合う中、受付に向かってはギルド員に声を掛ける。
「悪いが冒険者を雇いたい。
護衛の仕事で期間は長めだ」
そう言っては用紙を受け取り必要事項を記入していく。
王都からダイラスまでの往復の護衛、それに支払う報酬の金額などを書き込んでいけばギルド員に返し。
「あっちで待ってる。もし受けようって冒険者が居たら教えて欲しい」
そう告げては受付を離れて待合に置かれた椅子へと向かう。
そして腰を掛けてはギルド内を見回すようにして依頼を受けてくれる冒険者がやってくるのを待つことにして。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にアレンシアさんが現れました。
■アレンシア > ギルドに仕事を探しに来たアレンシアはギルドの職員と一言二言話しブレッド様の方を見やり平民にしては優雅と言っていい身のこなしで依頼主に歩み寄った。
「このお仕事を依頼された方ですよね。私で良ければお受けできますが」
職員の方を見やるならこの人なら大丈夫、という反応を示すだろう。
やたら胸と尻がでかいが腕は確か。という認識をされているはず、顔も良くそういう用途にも使えそうとは思われてしまうだろうか。
■ブレット > 出来れば変に偉そうでない冒険者辺りを雇えればいい。
それなりな距離の往復ともなれば人間関係もそれなりには重要となるから。
そんなことを考えていると近寄ってくる人影に気が付き、視線を向ければ露出が高いとしか言えない姿の同年代に見える少女。
「それはさっき出したやつだな。そうだ、俺が依頼主だな」
先ほどの依頼を受けようとしてくれるのは嬉しいが実力が判らず少し考え。
職員に目を向けると問題ないという仕草。
その姿に大丈夫かと思いはするのだが、職員が大丈夫というのなら信じることにして。
「折角申し出てくれたんだ、頼むとしよう。
その条件で問題はないか?」
そう決めれば早速交渉にはいる。
胸や尻の大きさにどこまで戦えるかという不安は後に置き、先ずは契約だと考えて。
■アレンシア > 「あ、はい。これで大丈夫です!」
ふわっとした緩い笑みを浮かべる少女。依頼主の怪訝そうな顔に気付いたアレンシアは、これでも防御力は高いんです、お嫌でしたら他の服に着替えることも出来ますし。と補足した。
「あ、護衛……だけで良いですか?」
一応。という感じで確認するアレンシア。アレンシアのスタイルや顔を見れば何を言われているのかは想像がつくであろうか。わりと肉体も要求される護衛任務多めだったりする。
「あ、戦闘力に関しては剣技というより神聖魔法の方がメインな感じなので」
なのでこんな見た目でも大丈夫なんです。と安心してもらおうという様子で口にして。実力はともかく社交的、という観点からは合格判定が出そうなアレンシアではあった。
■ブレット > 「ならこの条件でお願いしようか。
そうなのか?……嫌と言う訳ではないが目立ちそうだと思ってな」
問題はないようでこれでと言い笑みを見せる少女にならばと頼むことに決め。
一見すれば防御力など無いに等しい姿だがそうではない様子に魔法の品かとつい見てしまい。
続いた言葉に嫌という訳ではないが目立ちそうに思え、マントだけでもが追って貰おうと告げて。
「それはつまり、そっちのサービスもあるという事か」
その言葉が何を意味するか分からない程初ではなく。
少しだけ考え、長い移動を考えればむしろ頼んでおいて損はなく。
それもお願いすると付け加えて。
「つまりは魔法戦士という事か?
まあ、しっかりと守ってくれるなら問題はないか」
剣技より神聖魔法、つまりは魔法剣士かと感心するようにして。
人間性も問題はないと思えば、よろしく頼むと決めてしまう。
■アレンシア > 「はい!結界を張ってくれる魔法がかかってまして……失礼します。ほら」
拒絶されないのなら説明しながらぴと、とくっついてしまおうと。そのぐらいの距離になれば結界の効果で夏のはずなのに快適な気温であることがわかるだろう。アレンシアの肉体のせいで身体が熱くなっていなければ、の話ではあるが。
「ええ、そちらは追加料金なしで良いです。神への奉仕、でもあるので……あ、回復魔法やら便利系の魔法は得意ですので安心してくださいませ」
そう言ってアレンシアが信じている性愛の精霊の名を口にして。割とポピュラーな神なので名前ぐらいはきっと知っておられるのであろう。
後半は依頼主の気が済むまで回復させることが出来るし自分の身体や寝具や衣装の事は魔法でどうにでもできるので面倒は無いですよ、という説明のつもり。
「普通のトラブルなら大体は大丈夫かと思います、そこは信じて頂くしかない感じではありますが。あ、ありがとうございます!」
ふわっとした笑みを浮かべる温厚にしか見えないアレンシア、実際その通りの性格なのだがギルド員の方を見ればこの人すごいんですよ!!という態度を示しているのだろう。
よろしく頼むと言って頂けると嬉しそーな笑みを浮かべてしまうアレンシアであった。根っからのお人好しなのがばれてしまうかもし得ない。
■ブレット > 「結界魔法?それはまた便利なものだな」
滅多に聞かない魔法がかかっていると聞けば高級品を持っているのだと少し驚き。
説明を聞きながら身を寄せられくっ付かれると確かに快適という温度。
そういう魔法具があれば欲しいものだと思い、触れる感触もしっかりと楽しんで。
「神への奉仕か、俺には出来そうにないな。
それは長い依頼では確かるな、大いに期待してるぞ」
聞いた事のある神の名前に追加料金が無しに納得し、回復や便利系魔法も助かるものだと頷き。
少女が伝えたかったことに何気に半ば気が付いていなかったりして。
「野盗や野生動物の襲撃を追い払えるなら十分だ。
ギルド員が大丈夫というなら信じるしかあるまい」
少なくともギルド員が保証しているのだから少女の実力は本物だろうと。
見た目そうは見えないが、能ある鷹は爪を隠す系なのだろうと考え。
「しかし……お人よしと言われないか?
そうだ、俺はブレットだ、よろしく頼むぞ」
■アレンシア > 「……そういわれてしまうのです。あ、アレンシアと申します。よろしくお願いいたしますね?ブレット様ですね、覚えました!」
お人よし。と言われてしまうとしょんぼりするもすぐに気を取り直して自己紹介した後に依頼主の名前はきちんと覚えましたと復唱し。
「それで……どうなさいますか?」
すぐに旅立つのか、今日は宿とかで使われるのか。という程度の問いで。
ちなみにギルド員はアレンシアがかなり上位の神聖魔法を使いこなすのを知ってるのでオーバーキルだよなーという顔をしていた。
■ブレット > 「俺はそのつもりはないが、騙された事も多いのではないか?
あぁ、よろしく頼む、アレンシア」
やはりそうかとその反応に確信を持ち。
こちらの名前を口にして覚えたという姿は微笑ましく思え。
「出発は明日だ。いくら魔法で回復できるとはいえ前日は準備をしないと俺が不安だ。
出発後に荷がたりないでは商人として失格なのでな」
少女の問いには今日は準備、足に出発だとその理由を告げ。
しっかりと確認をする性格だと伺わせて。
■アレンシア > 「わかりました。では明日……」
そう言って特に止められないのであれば一旦学院に帰って明日指定された場所で待ち合わせとかなのだろうか。
仕事をさせてみればアレンシアは戦闘能力もさることながら旅慣れているうえに便利魔法の数々で過ごしやすくしてくれるというほんとにこのお値段??みたいなお買い得案件であった。
ああ、こいつやっぱりお人よしだ。と確信させてしまうであろう。
■ブレット > 「明日からよろしく頼むぞ」
明日からは護衛に、そしてもう一つの事で頑張ってもらう事となるの。
なので呼び止めずに少女にもしっかりと準備をしてもらおうと考え。
判れる前に待ち合わせ場所と時間を告げることも忘れずに。
そうして出発後に知る少女の値段以上の仕事を行える実力。
その事を知れば旅の道中に少女の実力の価値やもっと報酬を吹っかけて良い事なども説明することになりそうで。
■アレンシア > 「そう……ですか? でもお金にはあまり困っていないので」
奉仕の精神です。とかのんびり語るアレンシアに聖職者向けの性格しているのだな。みたいな呆れ半分の感想になってしまうであろうか。
そして今日は一休み、ともなれば野営でも無ければそっちのお仕事の時間であるわけだが……
「どう……なさいます?」
金属部分は外して、つまり水着姿同様の格好でブレット様の寝室を訪れるアレンシア。行為には慣れているのであろうがすれてはいないのだな、と思わせるような態度で。
■ブレット > 「そうだぞ。実力に見合った報酬は要求すべきだな。
今は必要なくても後で必要になるかもしれんぞ」
奉仕の精神は立派ではあるが商人としては的確な報酬は貰うべきだと。
人の良さもそこまで行けばと感心するものでもあり。
「そうだな、では世話になろうか」
水着同様な姿で寝室を訪れた少女。
その言葉の意味が解らない筈もなく、世話になろうと決めては少女を寝室に招き入れ。
そして1度だけのつもりであったがその身体に溺れてしまう事となったとか…。
■アレンシア > 「はい!頑張ります!!」
少女の返事はずれまくっていて。あ、これは駄目だ。と頭を抱えさせてしまっただろうか。
商人失格のアレンシアも夜伽性能は極めて高かったようで何度何度も可愛がっていただいても翌日はしゃっきりと仕事をするのであった。きっと道中満足いただけたのだろうと……
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からアレンシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からブレットさんが去りました。