2023/08/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシアンさんが現れました。
■シアン >
深夜の冒険者ギルド。通常の受注や請負は停止しているが中には深夜帰りになる依頼や冒険者も有る(居る)ため門戸は開かれている。
窓口の多くは締まり冒険者・依頼人が屯する待ち受けスペースもがらんとしており人気はない。
其処に泥が靴といい脚絆といい上着と兎角あちこちに付着した冒険者が一人のそり入ってきた。
「……疲れた……」
手に抱えた小袋を手近な机に放り投げては泥だらけの尻をぱんぱんと軽く払って……
軽く払ったぐらいじゃ全然落ちないので腰巻きにしていた革ジャンを敷物代わりにし、
椅子にどっかりと腰を落とすと椅子を盛大に軋ませて背もたれに背を預ける。
「……ぁ゛ー……マジ疲れた……」
いそいそとやってくる常駐職員に、そこ、と机にある物を指差し受け取って貰う。
とある薬師からの依頼で夜にしか咲かないという薬用の花を捕りに行ってきた、ら、
もしかしたら出るかもと言われて嫌な予感はしたのだが案の定幾らかの魔物と遭遇戦。
見通しの悪い中でばちばちに戦り合う羽目になったのは……
それ込みで高い依頼金が払われているのでそれは良いにして。
だからって神経使うし疲れもするから愚痴の一つや二つや三つや四つはそれは出る。
職員に依頼完了の手続きをしてもらっている間それはもうぶちぶちぶちぶち。
出るわ出るわ、愚痴。
■シアン >
「風呂入りてぇ……酒飲みてぇ……つか、風呂……風呂だ先ず……
いやまてこんな格好じゃさすがに入れて貰えんか……くそー……」
王都に入ってくる前に川にでも飛び込んでくれば良かったのだが……
疲れているときに水になんか飛び込んだらうっかり“漏電”しかねない。
鍛錬所のほうにあるシャワールームを借りて一先ず汚れを落とすか。
目線をゆらゆらと揺らし身体も貧乏揺すりではないが揺するものだから椅子がぎしぎし軋む。
汗をたっぷり吸って重たくなったヘッドバンドを外してしまえば項垂れるボリューミーな髪、を、
ポケットから取り出した髪留めで後頭部あたりにぐるっと巻き付けて一括りにしておく。
「ぇ? あ、大丈夫。うん。急いでねぇから。
何なら一汗流してきたいからゆっくりでいいよ」
連日連夜、依頼は持ち込まれて依頼が請け負われ、契約書に受諾書に規約書にと書類が山のように積み重なり川のように流れていく。故、自分が請け負ってきた依頼の書類が直ぐに出てこないのもよくあること、言葉通り急ぎでもなく何なら時間掛かったほうがいいくらいなので職員の対応にゆらゆらと手を揺らして。
■シアン >
じゃーちょっと向こう居るから。なんて一声掛けてから席を立てば椅子を重さから開放。
のそのそ……
デカめの背丈にデカい筋肉しょっているものだからデカい身体が今は本当に重たそうに移動。
先ず鍛錬所の水場に立ち寄ってホースを一掴みすると蛇口捻ってブーツに掛けて汚れ落とし、
後に鍛錬所に併設されたシャワールームのほうへと入っていって衣類を脱いで籠へとポイ。
「はーーー……」
首を右に一度左に一度傾けたり肩を回したりすると筋繊維の張り巡らされた首や盛り上がった首からごきごきと音が鳴る。
背伸び。荒縄を編み上げて作った、と、言っても納得されそうな絞り上がった背筋や二の腕が、みちり、軋みを上げそうな具合に撓む。
シャワーノズルから出る湯を頭から引っ被り、さて濡れたワカメかモズクか、といった具合に垂れる髪を掻き上げて――
二つくっきりと隔たれ盛り上がった胸筋から六つに深々と彫り込まれた腹筋他諸々と体躯をタオルで弄り汗と泥を落としていく。
「ぁ゛。着替え。ん゛ー……」
着替えがない。
何て気付いたのは全身さっぱり一先ずは汚れを落とした後だ。
「ぃや。うん。後で風呂入るし……」
後で着替えるし。改めて宿で風呂入るし。
等と自分で自分を誤魔化しながら体躯を拭いてから、
一応何度も何度もズボンだけは汚れを払った後履く。
シャツは……流石に汗臭いので止めておき、比較的汚れていない革ジャンを肌に直接羽織る。
■シアン >
そうこうしている内に職員が書類を見付けてくれた様だ。
待ち合い場に戻ってきた頃には依頼完了の証明書と依頼金の入った袋が、
先程まで管を巻いていた机に用意してあるのを見留めると一つ首肯して。
「ぁいがとー」
深夜でも忙しいのか深夜用窓口の向こうでも何やら書類と格闘している彼らに挨拶に手を一振り。
踵を返しては建物を出て、露天風呂入ろ、等とひとりごちながら宿へと向けて足を進め始めた――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にテンドンさんが現れました。
■テンドン > お昼!平民地区にある図書館!
公共利用出来るスペースの閲覧机の一つに陣取っている!
「Zzzzzzz……」
爆睡中。
積み上げた貴重な本のタワーは枕代わり。
調べものに来たがもう終わっている。
ならば何故此処に居るのかは今は絶賛外では大雨が降っているから。
濡れたくないから、そして仕事に次ぐ仕事でろくに寝てない中。
図書館の中が静かで余り高温多湿な環境ではなく快適だったから。
それでちょっとだけの精神で寝ている。
■テンドン > より正確に言えば腕を組み合わせて本の上に置き。
そこに頭を乗っけるようにして寝そべっている。
書籍の塔は一つだけでは安定感が足りなかったので、
基礎を四つ作ってそこから積み上げている形状。
近くの書架からは結構な量の本が引き抜かれている。
出来るだけこんなの誰も読まないよねという埃被っているような本を選別した。
机の上で直で寝ると乳が潰れて窮屈なので、積み上げた本で高度差を作る必要があったのだ。
御陰で卓上に伏せこんでもボリュームは殆ど邪魔にならないのですごく寝やすい!
「おぁ、んい、おう……」
寝言未満の呟き。
夏場になってから湧いて出て来た羽蟲の類がわんわん唸る音。
腰かけた椅子からはみだしている長い尻尾が鞭みたいにしなり、
ぺちん、ぺちん、ぺちん、と、それらを自動追尾で叩き落とす。
入眠、安眠、快眠……。
■テンドン > 「むあう……」
歯ぎしりとかはしないが、食べ物食べてる夢を見てると手近なものを噛む悪癖。
かみかみされているジャケットの袖は甘噛み痕がしこたまついていた。
でれでれに流れ出る涎が沁み込み、薄ら黒ずむ。
■テンドン > 「………!!?」
ハッと不意に迎える覚醒。
顎を浮かせた拍子に寝惚け眼に見えた。
涎漬けになっている自分の腕を認識。
「あちゃ、また寝ちゃってた…!此処気持ちい~もんね~」
ふらふらな風体で本を片づけだす。
良い頃合いにもう雨も止んでいた。
そのままじめっとした街中にへと出て行く事になるのである。
今日のお夕飯は冷たいものがいいなーと考えながら。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からテンドンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨商店」にセリアスさんが現れました。
■セリアス > 平民地区の大通り沿いにある雑貨商店。
文字通り雑多なものを扱う商店では、先日まで春先に増える新人冒険者向けのレイアウトをしていたが。
新緑の季節も顔を覗かせ始め、買取依頼用にとっていたスペースは今は無くなっている。
代わりに、ある程度稼ぎ方を覚えた冒険者向けに、消耗品類を多めに。
特にこの季節に悩まされるだろう、虫除け類なども増やしていて。
勿論この類の商品は冒険者向けだけに留まらない。
塗布するもの、固形のもの、散布するもの、もっと物理的に捕獲して排除できるようにするものなど。
一頻りの種類をそろえて置いている。
「まぁ、尤も。悪い虫はこれで退治できるとも限らないのがこの国ですがねぇ」
店主の男が漏らした季節に似合わない寒い冗談を店員は聞き流し、仕事を続ける。
聞き流されたほうの男も、慣れたことなのだろう。特に何を表情に浮かばせることもなく。
もしかすれば、冗談でもなかったのかもしれないと店員は横目で店主を見遣った。
なにせ、学院で外部講師などしては、生徒を店の……それも奥にまで連れ込むこともある。
となれば、悪い虫扱いされそうなのは店主のほうなので。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨商店」からセリアスさんが去りました。