2023/08/11 のログ
ジーゴ > 「やった、オレごしゅじんさまの役にたたないとダメだから。あいつ、腕ないからできないことあるし」
サンドイッチはいっつもオレが作ってるんだよ、と胸をはった。
ご主人様もサンドイッチは作れるけれど、彼が作った方が綺麗ではある。

「なら、帰ったら姫って呼ぼっと」
ニヤニヤした彼がそう呼ぶときっと怒られるけれど。
ご主人様のことを話す時のミレーはいつも小さく口角が上がっていて、ご主人様が好きオーラを放ち続けている。


「え、オレ元からかっこいいし?」
そんなことを言いながら、陳列されている服を端から見ていく。
その姿には最初の店に入ってきた時のような怯えは見られない。
ただ一緒に買い物をしている少し歳の離れた友達か仲間のようにしか見えないだろう。

「え!おごってくれんの!!」
ご飯の話には敏感だ。また、両耳がピコンと跳ねる。
ご馳走になれるのであればなんでも良い。うんうんと頷いて。

「誕生日はごしゅじんさまが好きなものいっぱい、作るから、たのしみにしててな!え、お前もなんかほしいの。うーーん、うーん」
相手が欲しがりそうなものが思いつかない。装飾品の類も思いつかずに、唯一思いついたのを言った。

「ええっと、首輪とか?」
首輪は彼なりにいえば、最上の贈り物である。

コルボ > 「駄目じゃねえよ。お前が姫の役に立つからすげえんだよ。」

 無意識でもそこまでの意識でなくても、己を否定する単語を逐一肯定に修正していく。
 それは友人としての意志もあるが、今の内から冒険者として、同僚として、
 己の意志を行動することで判断力を高める為の意識への刷り込み。

 最後に信じられるのは自分だけ、とは、孤独を現す言葉ではなく、
 土壇場で一歩踏み込む時に必要な心構えでもあって。

「おう。仲良くやりな」

 などと、言い合ってもみくちゃにされるジーゴを思い浮かべる。
 二人はお互いを大事に思っている家族なのだろうと思いながら。

「カッコイイなら胸張って選べよオメー。」

 キャスケット帽越しにわしわし頭を撫でながらからかうように笑って。

「おう。しっかり食わないと仕事できねえしな。
 飯の心配しなかったらジーゴだって存分にやれんだろうよ」

 楽しみにしてろと親指を立てて見せながら

「だったらもっと姫の好きなもの色々聞いて仕込みしとかなきゃな。
 ん-、首輪かー、俺も女に渡す方だからなー。

 鎖はどうだ? 首輪みたいに”繋がり”が出来る感じするぜ」

 落した女性が良しとすれば自分の所有物とばかりにチョーカーを渡すクソカラス。
 ワンポイントつけたチェーンを提案しつつ。

 いざという時に手にして刃を受けるのにも使えるのだ。

ジーゴ > 自分にかけられる肯定的な言葉にはにっこりと笑う。
そう言われるのには慣れてないけれど、どこか心地よい。

「なでんなってば!」
わしゃわしゃされると照れてもぞもぞと動く。
帽子の生地の下に耳の少し硬い手触りがするだろう。
声は嫌がってはいないものだけれども、なんだか恥ずかしい。

「クサリもいいな。かっこいいし。ん、と。後なんだろちっちゃいナイフとか?とにかく、オレが稼ぐまで考えて待ってて」
想像している首輪はきっと全然違うものだけれど、奇跡的に会話は噛み合った。
ジーゴが想像しているのは奴隷とか犬用のものだ。

「な、じゃぁ、今日はコレな」
さっき見繕った厚手のいいシャツを相手に買ってくれとばかりに押し付ける。
世間知らずで奥手に見えて、そのあたりはちゃっかりしているのが
世渡り上手の証拠。

コルボ > わしゃわしゃ撫でつつ抵抗すればそれを抑えるように笑いながら撫でて。

「おう。焦んな。俺達はゆっくり確実にガッツリ稼ぐんだからな」

友人が想像してる首輪はきちんと的確に捉えていて、なおかつ支障なく会話が咬み合ったことにちょっと安心しながら。

「おう。後この辺も俺と仕事する時にレザーの下に着といてくれや」

やがて思ったより質がいいものが紛れているのを見つけて、それを見せてから、
自分の服も一着、それと選んでくれた帽子を持って会計に向かう。

「後はボタンかー。俺が知ってる店でいいか?」

などと、会計を済ませれば、友人の分も荷物を渡しつつ、二人で店を出て次の目的地に向かおうとするだろう。

ジーゴ > 「ありがと!」
色々と買ってくれる相手には自然と笑顔が溢れる。
人に物を買ってもらうときは大概笑顔だけれど、友達だし
対価は今の所要求されていないから尚更ニコニコだ。

「ボタン屋さん?」
間抜けな質問をしながら、ニコニコのまま相手に着いていく。
コルボとジーゴのこれから広がる冒険のほんの序章である。

コルボ > 「その代わりジーゴもきっちり働いてもらうかんなー」

 手をヒラヒラさせながら感謝の言葉にそう返す。
 ミレー族、見れば魔力の対外放出を封じられているが、やりようはいくらでもある。
 下手な駆け出しよりよほどワイルドカードになることを友人に見出していて。

「……ボタン屋、かつ、糸屋さん?」

 ボタンと針と糸以外なんか買ったっけか、と友人の間抜けな質問に改めて首をかしげて。
 人間とミレー、差別する側とされる側などという関係などおかまいなしに、
 犬と烏は並んで歩いて街に繰り出して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 古着屋」からジーゴさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 古着屋」からコルボさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2-胡菜館」にフー・メイユウさんが現れました。
フー・メイユウ > 正午。飲食店にとっては書き入れ時になって少し経った頃合いに――
看板へ『営業中』と表記の札を引っ掛けて遅めの開店をする異国料理屋『胡菜館(フー・ツァイグゥァン)
油で少しへたれた献立・値段表や使い古されてくたびれ感のある調度類だが汚れはとんとない店内。
掃除良し! 埃無し! 手入れを確りしてから出来栄えに一つ頷く、露出激しい姿の店主の桃髪。

開店直後から客が入るわけでなく何なら一日に客が数名或いは無しも珍しくないが其れが通常営業。
どばっと儲けるぞー稼ぐぞー!! といった目標や志がある訳でないので店内の様相は気にせずに、
厨房へと入っていけば大きな鉄鍋をごとんと大きな音を立てて炉に置いて火を掛ける。
炊いて冷ましておいた米をよそってから、卵を片手で三つ四つと割って溶いて――
調理を始めるものの、これ、客用ではなく自分の昼飯である。

「~~♪」

鼻歌口ずさみながら具材を切り分けていって油どばっと鍋に注いで具材から卵から一気に投下。
直後に飯も投下して鉄のお玉が掻き混ぜながら鉄の平らな鍋を引っくり返し、ごとん、ごとん、
炉に打ち付けられてこれまた豪快な音や高火力で一気に焼き上げられる香ばしい匂いや音が立ち上る。

フー・メイユウ > きくらげ、かきぼこ、キャベツ、にんじんが米と卵と混ざって踊る。
卵は具材に絡む事もあるが多くは炒り卵になって具材と一緒に踊る。
昨晩のうちから仕込んでおいた豚骨を出汁にした汁がたっぷりの大鍋にお玉を突っ込み一掬い、炒めの鉄鍋に投下。
じゅっわあああぁぁっ! と、沸騰音が一際高々と店内に響き渡った。

「ふぉうっ!」

一緒になって声を上げては一人でけたけた笑いながら片手で鍋を振り回し続ける。
露出した背筋が軋み露出した二の腕が撓り筋繊維がみちりと撓む。
下手な冒険者よりも締まっている体躯は鍛えてない成人男性じゃあ振り回すにも億劫な鉄鍋をそれはもう軽々と振って振って――
片手間に片手間に練り合わせた調味料もぶち込んでからさらに振ること数度。

「ぃよし!」

完成。軽く見積もっても五人前ぐらいはありそうなそれを大皿に一気に盛り付けてレンゲなる陶器のスプーンを添える。
乳肉を犠牲にした、別に犠牲にしたくもなかったのだが兎角犠牲にして鍛え上げた筋骨が要するエネルギーは多いのだ。
単純に元から胃袋がデカいのもある。
いざ、実食。もりっとレンゲに大盛りで大口開けて、かぶり付き。
飯食いながら飯食いに来る客待ったり時折転寝したり仕込みをしたり、
本日も『胡菜館』まったり営業中――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2-胡菜館」からフー・メイユウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
ラリー > 平民地区内のその小さな古書店は、わりと地区の中心の近くにありながらほとんど目立たず、立ち寄る者もそう多くない。
また古書店という性質上、商品の劣化を避けるため出入り口の向きなど日差しが殆ど入らない設計になっていて、店内は薄暗い。
そんな店の奥、接客カウンターの向こうで椅子に座って文庫本を読んでいる店番らしき少年の姿があった。

この店は少年の実家が経営しているもので、書類上は別の人間を立てているが実質的な店長は少年が務めている。
それ故、この店は少年にとって学院の図書館以上に自由のきくテリトリーである。獲物となる対象が訪れれば、ほぼ確実に術中に囚われる羽目になるだろう。
もっとも、客足の少なさから獲物の出現は図書館以上に運任せではあるが…その時はその時、が少年のスタイル。
ただ静かに、読書に没頭しながら客の訪れを待ち続ける。

「…ん」

そうしていれば来客を告げるドアベルの音が響いて、少年はゆっくり本から顔を上げ
珍しく現れた客の姿を視界に入れた。
さてその客は少年の獲物になりうるような者か、それともなんでもない一般客なのか…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」からラリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアクラさんが現れました。
アクラ > 王都平民地区、屋台通りの一角
袋いっぱいに詰め込んだ串焼き肉をもりもりと食べる女が一人
誰かと待ち合わせをするでもなく目につく屋台料理を適当に大量に買い食いしている

「串に突き刺して焼いているだけの筈なんだが何でここまで違うのか。」

自分で焼いた串焼きを思い出しながらクオリティの違いに悩む
屋台の店主が言うにはタレと焼き方が重要との事だったが…

研究という名目で大量に食べてみたがおいしいという事以外はよくわからない

アクラ > 甘かったり少ししょっぱかったり、肉についたタレの材料はよくわからない
いつも砂糖や塩がせいぜいなので複雑な組み合わせの味になると理解不能である

「いっそ奪っても…でもなくなったら食べられないしなぁ。」

店主に聞いても秘密とかで教えてくれなかった
けちめと思うが教えてくれない以上どうしようもない

「料理、か…面倒臭いしどこかに落ちてないかなぁ。」

料理ができる人間、料理人が居れば楽なのにとぼやく
自分で連取する気は殆どない、面倒ごとは絶対に避けて通りたい

けれどおいしい食事をあきらめるのは論外なのでどうしたものかとうだうだと考えながらも串焼きはどんどん消費される

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアクラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にセリアスさんが現れました。
セリアス > 平民地区にいくつかある冒険者ギルド。
そのうちの馴染みのあるそこで、依頼用の書類を窓口にて申請中の男が一人。
慣れた様子で依頼書を書きながらギルド職員と話をしている。

「ええ、ダイラスまでの隊商の護衛任務で。道中の食料類はこちら持ち」

平民地区大通り沿いに店を構える商会の会頭だと幾人かの冒険者は知っているのだろう。
依頼書が出る前に、その中身が美味しいものであれば売り込もうかと、聞き耳を立てているものも数名。

聞こえる中身としては、そこは商売人の出す依頼であるからそこまで丸儲けの内容でもない。
けれど商会との繋ぎやら、無難な依頼達成の実績やらと考えればそこそこ。

定期的にこうやって外部にも依頼するのは、男としても優秀な冒険者と繋ぎを取れるなら願ったりであるから。
あとはギルドの受付嬢は見目宜しい女性であることが多いから、というところか。

セリアス > ひとしきり書類に記載を済ませ、トン、トンとチェックするようにペン先で記入部を突く。
正面で受け付けをする職員がクスリと笑い『そちらが受け付けをしているようですね』と言われ、
はた、と指を止めて数度赤い瞳を瞬かせては、いくらか困ったように笑って見せて。

「ぃやはや、こればかりは職業病というものですかねぇ。ええ、ええ。
 不備はないと思いますが、確認をお願いいたします」

普段は上がってくる書類をチェックする側だからか、契約書などの確認癖か。
そんなふうに誤魔化すように告げては、相手に向けてくるりと依頼書を向ける。

港湾都市ダイラスまでの隊商、往路・復路の護衛依頼。
往路のみも可、食事は隊商持ち。野営道具は請負人持ち。

依頼料は王都周辺での常時依頼よりは随分と割高で。
それを好機と見るか、難しい依頼故と見るかは請ける者次第というところだろう。

確認が終われば、手付の料金をギルドに支払う。
あとはすぐにでも依頼内容が張り出されて共有されていくはずで。