2025/04/09 のログ
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ご案内:「王都マグメール 平民地区」にテンドンさんが現れました。
テンドン > 「んぁーふ」

欠伸。夜間の王都マグメール平民地区。
オープンテラスになっている場所に腰掛けている。
手元には常温で柑橘を利かせた果汁のドリンクの杯。
座した背もたれ付きの座椅子をぐらぐら前後に揺らす。
前のめりがちになっている上半身に背中が丸い。
胸板よりも先んじてそこから張り出しているお乳が卓上に軽く潰れている。

「被服の寿命が縮んでいく音が聞こえるぅ…」

布製の上着などは胸部部分が解り易く直ぐ破けたりして駄目になってしまうのだ。
扱いをデリケートにしなければ色々と負荷が掛かる。生活的にも。
だがくっそ重たいのを休ませたいのも確かなのでやめる事はしない。
完全に委ねているとあっという間に千切れるので頬杖で緩和する。

「革とか鉄とかそういうのならそりゃ頑丈だし壊れる筈も無いけど、肌にくっつく奴をそういうのはちょっとヤダよねえ。ゴムみたいな柔軟にのびーってする奴とか無いものかなあ」

テンドン > ちらちらとテラス向こう側を何度か見やる。
今日も夜になっても外を出歩く雑踏の密度はそれなりだ。

「田舎から帰って来ると、いかに王都が異常かが解るよね。こんな時間とか外出歩く人とかそうそう居ないよ。暗すぎて」

仰ぎ見た夜天の月明り以上に『都会』に蔓延する人工光のなんと眩い事か。
ランタンや篝火の照明に目を細める。

テンドン > 「よっこいしょ…っておじいちゃんおばあちゃんみたい、あはは」

緩慢と背筋を起こして椅子に軽く凭れ掛かる。
テーブル上に置きっぱなしのドリンクの杯を手に取り、ちびちびと口に運んだ。
人通りの人間観察、遠方の村々と比較してその顔ぶれなども大分異なる。
出て行く人間も多ければ、流入して来る人間もひっきりなしであり、毎日必ず見ない顔が目の中に飛び込んで来るのだ。

「ああいう人達も自分の人生があるんだろーね。ボクはボク主役の舞台主人公って感じで他の人はもう完全他人事だけど」

何となく感慨深い気持ちを噛む日もまたある。

テンドン > 「っお」

そうしている内に夜空を飛んで来るフクロウを発見した。
ばさばさ飛んで来る鳥が伸ばした腕の元にとまる。

「っとっっと」

足に括り付けられている手紙を確認。

「連絡来た!っじゃー、いこっかー」

とんっと地面を蹴って椅子から立ち上がり。
ぐいっと残りの飲み物を呷って。
てくてくと其の場より小走りがちに駆け去っていく!

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からテンドンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。