2025/04/10 のログ
■ジーゴ > 「だから!くわせろって!いってんだろ!!!」
市場で人気の屋台にできている行列にお金を握りしめて並んだのは少し前のこと。
1個だけ買って食べてから帰ろうかなだとか、2個買ってお土産にしようかなだとか、何味にしようかな、みたいな行列に並ぶ時のなんだか心がほかほかする感じもどこかにいってしまって。
その特徴からミレーであることが明らかな少年の口から出ているのは怒号で、屋台の店主に詰め寄っているところだ。
周囲の客はざわめき、様子を伺うだけでミレーの少年を止めようとしているものもいなければ、店主を守ろうとしているものもいない。
「なにが、『ミレーにはうらない』だよ!かね、あるっていってんだろーが!」
見た目よりも言葉遣いの幼い子供はもう店主の眼前まで迫って激昂している。
■ジーゴ > ミレーだからと対応を変えられたり、何かを売ってくれない、
無視される、約束を違えられる、お釣りがなんだか少ない
そんなことはよくあることで
もっと酷いことだってたくさんあって慣れきってるはずだったのに
屋台の食べ物が買えなかったくらいで、ブチ切れているのは
少年がお腹が空いていたからかもしれないし、
お土産に買って帰って喜ぶ人の顔を思い浮かべていたからかもしれない。
「だから!くわせろって!!」
店主に殴りかからん勢いで、文句を言っている少年の背丈は店主よりも何回りも小さくて、怒号さえも甲高い。
「かね!!あるから!」
手のひらに握りしめていて温かくなっているコインを店主に突きつけようとする。手のひらの中にあって見えないが屋台の食事を買うには充分の枚数のコインだ。
■ジーゴ > 「ひっぱんなよ、くそが!」
騒ぎすぎたからだろう。
程なくしてやってきた憲兵はため息をついて
少年の手首を掴む。
引きずられるようにして市場から遠ざかっていく少年はそのあとしばらく平民街で見かけられることはなかったとか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジーゴさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 街の宿屋兼食堂でパンをかじる。
今日は胡桃の入ったパンだが、噛んでも噛んでも飲み込めない。
仕方なしに、無理やりワインで流し込んだ。
食後に一服、煙草を吹かす。
この宿屋、食事もちょっとした有名店であったが。
出会い系の宿としても知られている。カウンターでいくらか払うと色つきの札がもらえる。
札の内容によって、友達募集やらセフレ募集やらいろいろあるわけだ。
今、男はセフレ募集の札を下げて、ぽけーっとしている。
■グスタフ > 気付けば煙草もほとんど灰になっていて、灰皿に押し付ける。
最近店の中で煙草を吸える店が減ったのが悲しい。
紙巻き煙草が吸えないと、紙巻きの薬物も吸えない。
気分転換に合法の薬物を巻いて吸う。
軽く酩酊するような酒を飲むより簡単に酔った気になれるのがいい。