2025/03/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ >
■グスタフ >
■グスタフ >
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」にレトさんが現れました。
■レト > 久方ぶりの休日。日差しの良い晴れた日の昼間、男は普段の装備を纏う事なく大通りを歩き回る。
「あー、鎧を着ない開放感パネェ。めっちゃ身体が軽い!」
普段は有事に備えて武装していたのだが、完全に休暇となればその必要もない。
大通りの露店で買ったロールパンを頬張りながら街中を散歩する。
(あのジジイとうとう飛ばされたな。次の上司が決まるまでは騎士団が代行するらしいし、今のうちに休み満喫しねーと)
不正に加担していた上司がとうとう監査機関に目を付けられ、処分を喰らってしまった。
その影響で調査期間中は衛兵たちも業務停止となっている。
何かと偉そうで理不尽な指示も多かったので殆どの同僚が余罪取調べに積極的な証言をしていることだろう。
「つっても連休は何すっかな……。……有休じゃねぇからバイトしねぇと金ヤバいかもな……」
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からレトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にメアリさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」に枢樹雨さんが現れました。
■メアリ > ここは平民地区のとある酒場。
夜の帳も落ちて、一日の仕事を終え酒を求めて集まった人々の喧騒で賑やかなその場所の1スペースに
異国情緒溢れる服装を身に纏った二人の女がテーブルを囲んでいた。
テーブルの上には酒のつまみになりそうな味の濃ゆい肉料理やチーズ料理等々が並んでおり、女二人の前には
酒の入ったグラスが置かれている。
「それにしても本当に久しぶりですねぇ。枢様とあんなところで偶然お会いできるとは思っていませんでした。」
数刻前の再会を思い出しながら緩い笑みを浮かべながら対面に座る女に声をかけつつ、好物の果実酒が入ったグラスを傾けるメアリ。
久々の再会に喜々としているのか、それともすでに酒が入ってきているのか、どこかふわふわとした物言いで。
「今日はだれかと飲みたい気分だったのでこうしてお会いできてよかったです。」
チーズ料理に手を伸ばしつつ、そう告げて
■枢樹雨 > 対面する貴方が言う通り、それは本当に偶然のこと。
興味そそられるものを探して大通りを歩いていた折、見つけた焼き菓子の露店。
そこへふらふらと引き寄せられる様に近づき、香しいアップルパイに釘付けとなっていたところ、久方ぶりの知人と出会った。
それが貴方とわかったとたん、じぃ…と見つめてアップルパイを強請ったのは数刻前。
傍らの椅子に置かれたアップルパイの包みは後の楽しみとし、今は貴方を真似て頼んだ果実酒のグラスを両手で抱えて。
「どれ程ぶりか、覚えてない。…でもたぶん、そんなに長くない。メアリ、老けてないから。」
貴方とは違い、いつも通りの淡々と抑揚のない口調。
しかし手の中にあるグラスは一杯目ではなく、そっと零す吐息は酒精を帯びている。
濡羽色の長い前髪の隙間から蒼の双眸覗かせては、変わらず若く整った顔立ちを遠慮なしに見つめ。
「私も、良かった。君に会えて。アップルパイ、楽しみ。」
今日も今日とて一文無し。
そんな妖怪が甘味に心惹かれたタイミングで貴方が現れた事実をマイペースに喜ぶ妖怪。
手元の皿に残っているソーセージを噛めば、パリッと皮が良い音を鳴らし、口内にじわりと肉汁が零れる。
それを果実酒でちみちみと体内へと送り込めば、はふ…と満足気な溜息をひとつ落とし。
「メアリのドーナツも、美味しそう。」
ちらり、視線を向けたのは貴方の方。
自身がアップルパイを買ってもらうと同時、貴方も別の焼き菓子を買っていたことを思い出し。
■メアリ > 美味しそうなアップルパイを強請られ、仕方ないなぁと財布を出したのは少し前の話。
決して甘やかしているわけではないとメアリ自身の中では言い訳をしているが、アップルパイどころか一緒に売っていた
ドーナツまで買って持たせたのだから、これを甘やかしているといわずに何というか。
いつからこんなにも世話焼きになってしまったのだろうと思いつつ、傍らの椅子に置かれたアップルパイの包みと
ドーナツの入った包みを一瞥して。
「久しぶりの判断材料が見た目なのですね……。
どれ程振りか覚えていなくとも、なんとなく最近会っていなかったなぁとか思ったりしないのですか?」
淡々とした口調の女、もとい枢のちょっとズレた発言に小さく苦笑いを浮かべながら、ようかい、と云うものは
そういうものなんだろうかとぼんやり考えたり。
「枢様、その言い方だと私よりもアップルパイの方が大切そうに聞こえるのですけど……?
まぁ、美味しそうでしたものね、あのアップルパイ。」
むぅ、と頬を膨らませて不満げな表情を浮かべるも一瞬。
袋から立ち込める甘い香りにメアリもまた焼き菓子を楽しみにしながら、グラスに残った果実酒を飲み干した。
店員が近くを通りかかればお代わりのエールを注文して
「えぇ、これも美味しそうでしたよね。
後で食べるのが楽しみです。」
メアリが購入したのは好物のシュガードーナツ。
好物といってもドーナツはお気に入りの店のものばかり食べていて、こうして他店のものを味わうという機会はなかなか無かった。
それゆえに楽しみだというのもあって。
■枢樹雨 > 「最近…、どれくらいが、最近?季節がひとつ巡るくらい?それならまだ、久しぶりでもないよ。メアリは寂しがりだね。」
生きた年数の違い故か。"久しぶり"の感覚の差に首を傾げる妖怪。
肉体を得て、この国にやって来たのがそれこそひとつ前の春の事。
であるならば、貴方と出会ってやっと1年。久しいと呼ぶにはまだ早いと、ゆっくりと瞬く。
そうして同じ青でありながら色味のまったく違う花紺青を見つめ、少し前のめりに覗き込んでは、言葉だけで子ども扱いを。
金を持ち、一人で街を歩く大人なのかと思いきや、見目に違わぬ若さだったのかとばかりに。
「………メアリがいたから、アップルパイを買えた。メアリが居てこその、アップルパイ。だから、どっちも大切。」
前のめりの体勢がすすすと引いていく。
そうしていつも通りにしゃんと背筋を伸ばしては、言い訳じみたことを淡々と語る妖怪。
そうして残るソーセージで口を塞いでしまえば、しばし咀嚼に時間をかけて無言を貫く。
咀嚼するものが無くなってしまえばグラスで口元を隠し、無駄にちみちみと時間をかけて果実酒を飲み。
「…メアリはちょこれいとは好きじゃない?随分と飾りの少ないものを買っていた。」
好奇心旺盛な妖怪は、ドーナツも買ってもらえると知るや否や、チョコのかかった上にクラッシュナッツの乗ったドーナツを指差した。
対して貴方はごくごくシンプルなシュガードーナツ。
一度グラスをテーブルに置くと、蕩けたチーズの乗ったバゲットを口元へと運んで。
■メアリ > 「寂し……んんっ、久しいという感覚は人それぞれでしょうが、季節が一つ跨ぐくらい間があけば久しぶりだと
感じてもおかしくない筈です。人間ならば……多分……きっと……
ともかく、私は寂しがりやではありません。」
寂しがりやなどと子供のような妖怪から子供扱いを受けると、何か言いたげに口がごにょごにょと動き。
一つ咳払いをすれば久しいという感覚について語りつつ、寂しがりやではないと強く否定しながら、前のめりに
なって覗き込んできた枢の額を指で押し返す。
「はいはい、わかりましたよ。まったく……。」
それって財布扱いと同等なのではと出掛かったが、枢がそんなことを思うわけもないというのは分かっていて、
きっと言葉通りどっちも大切なのだろうと理解すれば、また仕方がないと枢を許してしまう。
「チョコレートは好きですよ?……あぁ、さっきのドーナツですか。
ドーナツはこれみたいにお砂糖がかかったものが一番好きなんです。
枢様が選んだチョコレート掛けのものも美味しそうだとは思いますけどね。」
注文してやってきたエールを受け取り、それにちび、と口をつけながら語る。
エールを置けばメアリもまたチーズの乗ったバゲッドを口に運んで、もくもくと咀嚼する。
「枢様は甘いものがお好きなんですか?」
枢の好物と言えば酒、酒、酒。今まで酒ばかり強請られていた故にそんな印象しかないメアリはなんとなく尋ねてみて。
■枢樹雨 > 「ちがうの。そう。…じゃあ、久しぶりのメアリ、久しぶり。変わらず、元気そう。」
他意はない。他意はないが、口ごもる様子に少々口角が持ち上がったのは事実。
貴方の指に押されればあっさりと頭の位置は後方へと押し戻されるのだが、楽し気な余韻ばかりはその場に残る。
再会してそれなりに時間が経ってからの改めてのご挨拶。
小さく左手を持ち上げ、ゆらゆらと手を振って見せて。
「甘いの、好きだよ。前に食べたケーキが美味しかった。富裕地区の、かふぇで。」
トッピングがあればあるだけ良いくらいの単純な思考の妖怪。
見た目だけで言えばじつに地味なシュガードーナツでもチョコレートに勝るのかと驚いた様子を見せれば、次いで向けられた問いに頷きひとつ。
運ばれてきて間もないバケットは溶けたチーズが乗って尚、ザクっと良い歯応えをしており、それを丁寧に咀嚼し飲み込めば、素直に答えよう。
思い出すのは富裕地区にてご馳走してもらった見目華やかなケーキ。
あの滑らかな舌触りや品の良い甘さを思い出しては、心なしかうっとりと目を細め。
「アップルパイは、これが初めて。すごく、良い匂いがした。…してる。」
細めた蒼の双眸が、傍らのアップルパイの包みへと落ちる。
少し屈めばスンと鼻を鳴らし、少しだけだがまだ香る焼き菓子の香りにしみじみと頷きを。
その香りをアテにしたかのように、グラスに残る果実酒を空にして。
「でもね、しょっぱいものも、辛いものも、好き。この前食べた生魚も、美味しかった。」
■メアリ > マイペースで楽し気な枢の様子に小さくため息をつくが、ゆらゆらと振られる手を見ればすぐにふっと笑みが浮かび
「えぇ、お互いに」なんて返事をかえして。
「富裕地区のケーキって、絶対に美味しい(まちがいない)ところじゃないですか。
その様子じゃ余程美味しかったようですね……っ。」
ケーキの話をしながらうっとりと目を細める様子を見て、ちょっと羨ましそうな反応を見せるメアリ。
富裕地区のケーキ屋は行けないこともないが一緒に行く相手がおらず、一人だとどうしたって入りづらいことから
中々入れる機会がない。
それ故に富裕地区の見目華やかなケーキを体験できた枢が羨ましく思えてしまう。
「あら、そうなのですね。
あそこの店、最近出来て美味しいって有名なとこらしいので、
枢様のお口に合うといいですねぇ。
……あら、グラスが空ですね。何か飲みますか?」
丁度酒を飲み終えたところを確認すると、次に何を飲むかを尋ねて。
店員を呼び止めると枢用に酒を一つ注文しようと
「生魚?魚を焼かないで食べたのですか……?」
枢の話を聞いて驚いた表情を浮かべるメアリは刺身という文化を知らず、生魚などを食べてお腹を壊してしまっていない
のだろうかと不安げに枢に問いかけた。
■枢樹雨 > 「そうなの?果実が沢山乗っていて、魔法がかかったみたいにつやつやしていて、その下はサクサクしていた。
また食べに行きたい。メアリがご馳走してくれるなら連れていってあげる。」
富裕地区とはケーキの名産地か何かなのか。
ぱちぱちと双眸瞬かせては、あの日食べたケーキを改めてしみじみと思い返す。
そうして何を思ったか――否、わかり易く欲望に忠実に貴方を見据えては、案内の対価にご馳走を求める妖怪。
「キラキラいしていないのもあったよ」と下手なプレゼンを添えては、もうひと口で摘まんだバゲットをすべて口の中へと収める。
少々口に対して大きかったか、頬を膨らませ気味にざくざくと咀嚼し。
「……ん、のむ。白い、ワイン。」
バゲットを飲み込めるか呑み込めないかのギリギリの所。
頷きと共に飲み込み答えれば、次にと狙っていたワインを注文しよう。
チーズの油で濡れた唇はテーブル備え付けの紙で拭い、口直しとばかりに人参のピクルスをつまんで。
「うん、食べたよ。……あ、そうだ。この国では珍しいのだよね。そう聞いた。
ええと…、港で、新鮮なものだったから、食べられる…と、言ってた。きちんと人の子も食べていたよ。」
驚く貴方に此方も此方できょとんと目を丸くする妖怪。
しかしまさにその生魚を食べた場での話を思い出せば、その時教えてもらったことをそのまま貴方に伝えよう。
若干たどたどしく説明すれば、運ばれて来た白ワインのグラスを受け取り、ひとまずスンスンと香りを楽しんで。
「メアリも、海の傍に行くことがあれば探してみると良い。
私が生まれた国では、当たり前に生魚が食べられていたし、駄目ではない……と思う。」
最後だけ自信なさげなのは、やはり妖怪が故か。
思ったよりもワインが良い香りならば心なしか満足気に口元でグラスを傾け、今度は蕩けていないチーズを指先で摘まんで口の中へと運び。
■メアリ > 「果物が沢山、つやつや、サクサク……
連れて行ってあげるとは……まぁ良いでしょう。今度二人で行きましょうか。」
並べられた言葉を順に口にしながらそのケーキに思いを馳せる。
メアリがご馳走すれば連れて行ってくれるらしい枢の言葉に疑問を抱かずにはいられず、じと、と枢の方を見るも
枢の一文無しは今更のことなので気にすることなく、仕方ないか、と二人でケーキを食べに行く約束を取り付ける。
次に白ワインを飲むと聞けば店員にそれを注文して、ついでに白ワインに合いそうなチーズを持ってきてもらうように頼んだ。
「新鮮な物だと平気なんですか。ふむふむ。
ですが今まで焼き魚が当たり前だった分、生魚を食べるのは些か抵抗がありますねぇ。」
濃いものばかり食べていた口の中にエールを流し込んで喉を潤しながら、魚を生で食べれそうな港を思い浮かべる。
だがこのあたりの港では魚を生で食べさせてくれそうな場所は見当がつかず、抵抗があるとは言いつつも今度海の近くへ行った際に探してみるかと決めて。
■枢樹雨 > 「よし、行こう。次はね、もんぶらんとやらが食べたかったんだ。」
快いお返事に力強くこくこくと二度頷く妖怪。
勢いの良さで頭上の白絹が揺れている。
発言はしっかりと私利私欲に塗れているが、眼に曇りは無く。
「食べたことが無いのなら殊更興味が湧くものだと思うけれど。
大丈夫。私だって何を食べても美味しいと思う訳じゃないよ。青臭い飾りみたいな葉っぱはまずかった。」
もはや其れの名称すら覚えていない程に不味かった印象の葉物野菜か香辛料系か。
思い出して眉根をきゅっと寄せては、記憶を押し流すようにワインをまたひと口。
其処へ追って齧ったチーズは濃厚な旨味と塩味があり、「これは美味しい」と貴方の口許へも差し出してみせる。
そうこうして酒も食もと進めば、最終的に店主に頼んでアップルパイもその場で食べさせてもらう妖怪。
ごろっとした林檎にさりげなく重なったカスタードクリーム、そしてさくさくの生地。
よほど美味しかったのか、若干お腹いっぱいだったのか、それはそれは大事そうに食べていたと語るのは酒場の店主。
店を出る頃には互いにほろ酔いのじつに心地良い状態で、妖怪に至ってはケーキ屋でご馳走してもらえる約束を思い出したのか、
ケーキの名称を呪文の様に呟きながら酒場の扉を出ていったとのことで―――…。
■メアリ > 「もんぶらん……?なんですかそれは。
一体どんなケーキなのですか……っ」
聞いたことのない名前に興味を惹かれるメアリ。
キラキラと目を輝かせ若干前屈みになりながら食い気味にケーキの説明を求めて。
「青臭い葉っぱ?お野菜か何かでしょうか……?」
名称のわからないそれを首を傾げて問いかけて。
てっきり野菜ケーキの上に乗せられた飾りの野菜なのかと思いながら、枢様も苦手な物があるのですねぇと語り。
口元に差し出されたチーズを素直に食んで受け取り、ゆっくりと咀嚼すれば口の中に濃厚な旨味と塩味が広がる。
その味わいに酒は進み、先ほど頼んだばかりのエールは一気に半分ほどまで量を減らした。
チーズを一つ二つと口に運んでいる間に、いつの間にか酒は空になり、程よく酩酊感を感じられる程にまで酔っぱらって。
アップルパイを食べる枢を最後まで見守ってから、お店の人間に飲み食いした代金を支払い、共に店から出ただろう。
隣で呪文を唱える枢を見て笑いながら、ゆっくりと平民地区の夜道を行き、帰路についた――…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からメアリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」から枢樹雨さんが去りました。