2025/03/13 のログ
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セカンド > 右手をあげ、顔にあてる。中指を――トントントン。こめかみを軽く叩く。
何かを計算するかのように、頭に刻み込むかのように。
目はどこか遠くを見るように虚ろだ。あるいは、別の何かが視えているのかもしれない。

「……うん。まぁ、いけるやろ」

何か失うものがある訳でもない。好き勝手やってもオーナーは何も言わないだろう。
黒髪の女は半ば“無敵の人”と化しつつあった。

おもしろき こともなき世を おもしろく

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からセカンドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノア = セシルさんが現れました。
ノア = セシル > 王都マグメール、平民地区。
比較的 貧民地区寄りに位置する、住宅地。
女は自宅の二階、寝室の窓を開け放った。

「 ︎︎………………………… ︎︎」

何だか眠れなくて、かと言って出掛ける程の体力もなく。
穏やかな夜風を寝室に取り入れ、ただぼんやりと星空を見上げる。
少し離れた方角からは、たまに酔っ払いの声なんかも聞こえるけれど…
この辺りは住宅が多く、もうすっかり静まり返っていた。

「 ︎︎……… なぁに、お前も眠れないの ? ︎︎」

向かいの屋根を伝い歩く野良猫と目が合えば、声を掛けたりして。
何を探すでもなく窓の縁に腕をかけ、夜風に髪を ふわり靡かせている。

ノア = セシル > ぽつりぽつり、灯りが消えゆく街並み。
夜空に浮かぶ ぼやけた月も、いつしか雲に隠れて

「 ︎︎…………… っ、 ︎︎」

随分暖かくなってきたとはいえ、まだ夜は冷える。
ふるりと身体を震わせ、二の腕を擦って

「 ︎︎お前もお帰り、風邪ひくよ。 ︎︎」

そもそも野良猫に、寝床があるのかなんて わからないけれど…
そんな屋根の上よりは寒さの凌げる安全な場所へ行くよう促してみる。
女の言葉が通じたかはともかく、挨拶を交わすと窓を閉め。

「 ︎︎じゃあね、おやすみ。 ︎︎」

カーディガンとミュールを脱ぎ、ぽふん と寝台に倒れ込んだ。
少々冷えた身体を布団に潜らせれば、その温かさにすぐ眠気は訪れ…
やがて規則正しい小さな寝息を立てて、眠りについた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノア = セシルさんが去りました。
ご案内:「冒険者ギルド」にカルムさんが現れました。
カルム > 冒険者ギルドに戻ってきたが、周囲を見回しながら、受付に進んでいく。
様々な冒険者がいる。併設の酒場で酒を飲んでいる冒険者、受付にいる冒険者、掲示板にいる冒険者。
普段と同じだけども、なんとなく、普段とは違う雰囲気に、首をかしげて見せる。
依頼の終了の札を以て、受付に並ぶ。
なんだろうなー、と冒険者は、再度首を傾いで見せる。
その違和感に気が付く前に、受付の順番となる。

札を渡して、同じく依頼終了を示す依頼書のサインの羊皮紙を受付に確認してもらう。
確認し、大丈夫と言われて、報酬を受け取る。

「さて。」

革袋を受け取り、報酬を確認してから、男は周囲を確認する。
どうしたものだろうか。普段との違和感、何が違うのだろう。
何かが違う気がするが、それがぱっと出てくるわけでもなくて。

普段、余り来る時間帯ではないというのはあるのだけども。

そう、首を傾げつつも、併設の酒場へと移動し、腹ごなしでもすることにした。

カルム > 併設の酒場へと移動し、カウンター席に腰を掛ける。
違和感が拭い去れないのがあるが……、判らないことを考え続けても仕方がない。

「マスター、エール酒と、Aプレートセットを頼みます。」

酒場のマスターに、注文を一つ。
冒険者御用達のお安く、分量のたくさんある系の食い物セット。
腹を熟してから、この後の予定を考えてみようと思う。

とりあえず、武器防具のメンテナンス、消耗品の補充と点検。
そして、今現在の資金と、宿を追加で宿泊するための必要経費。
あれや、これや、と考えていれば、プレートセットと、エール酒が届く。

「ぁあ、いただきます。」

マスターに礼を一つ言ってから、食事に入ることにする。

カルム > スープに、パンに、肉に、サラダ。それに、エール酒。量は沢山ある、それで安い。
味に関しては―――食べている人間の感覚だからこそ、特に評価は差し控える。
カルムは頼み続けている、それが理由だ。
個人的には、このAプレートは大好きだ。良いものを食べたいなら、もっと金を払うとか、別のいいところに行けばいい。
もぐり、もぐもぐ、と食事を消化していく。
パンをスープにつけて、自然派で、控えめでもしっかり味のついているドレッシングのあるサラダ。
丁寧にでも、塩コショウで味付けられている、上手い肉だ。
努力が感じられるよなぁ、と、もぐもぐり、と安心して食べられる食事に感謝を一つ。

食事が終わって、ふぅ、と息を大きく吐き出す。
エールの残りを呷ってから、酒精混じる息をも一つ。
お代わりをしたいと思うけれどもさすがにこの後することを考えてあるとなれば、仕方があるまい。

「マスター代金此処に置いておくよー。」

カウンターに代金を判るように置いておく。
マスターの確認の返答を聞いてから、男はバックパックを手にして。

「最初は、鍛冶かな……。」

武器防具は時間がかかるから、最初に回らないとな、と。
ギルドから出ていった。

ご案内:「冒険者ギルド」からカルムさんが去りました。